目次
はじめに
愛犬の膵炎で不安を感じていませんか?
愛犬が膵炎と診断されると、普段のおやつ選びにも気を遣うようになります。本稿は、膵炎の犬に与えても比較的安全なおやつ、特にボーロについてわかりやすくまとめたものです。
この記事の目的
- 膵炎の犬に適した低脂肪・低カロリーで消化に良いおやつの種類を紹介します。
- ボーロの成分や選び方、与え方のポイントを解説します。
- 膵炎の犬に避けるべきおやつや注意点を具体的に示します。
想定する読者
- 愛犬が膵炎と診断された飼い主さん
- 膵炎予防のためにおやつを見直したい方
- 動物病院での指導に補足がほしい方
注意事項
おやつは症状の改善や治療の代わりにはなりません。個体差があるため、与える前に必ず獣医師と相談してください。少量ずつ試し、体調の変化をよく観察しましょう。
膵炎の犬におすすめのおやつとボーロの選び方
膵炎の犬には、消化にやさしく低脂肪・低カロリーのおやつを選ぶことが大切です。脂肪が多いものは膵臓に負担をかけるため避けましょう。以下で具体的な選び方とおすすめ食材、市販品の例をわかりやすく説明します。
選ぶポイント
- 低脂肪・低カロリー:脂質の表示を確認し、できるだけ低いものを選びます。
- 消化の良さ:加熱して柔らかく調理できる食材が安心です。
- 原材料がシンプル:添加物や香料の少ないものを優先します。
- 少量ずつ与える:おやつは一日の総カロリーに含めて管理します。
おすすめ食材と理由
- 鶏ささみ:脂肪が少なくタンパク質源として優秀。茹でて余分な脂を取り除きます。
- 豚ヒレ、白身魚(タラ・キス):低脂肪で消化しやすいです。
- 野菜(キャベツ・ブロッコリー):蒸すか茹でて細かくし、与えすぎに注意。
- りんご:皮と芯を取り、少量ならビタミン補給に。
- じゃがいも・さつまいも・お米:炭水化物源として消化に良く調理して与えます。
- カッテージチーズ(低脂肪):乳糖に注意し少量で。
市販おやつの選び方と例
- 成分表で脂質・塩分を確認し、添加物が少ない物を選びます。
- 例:いなば低脂肪ちゅーぶとりささみ、ペティオやわらかササミ(低脂肪チキン)、ゴン太の歯磨き専用ガムSS(低脂肪・乳酸菌入り)。これらも少量にとどめ、初めて与える際は反応を観察してください。
与える際の注意点
- 脂身や皮は取り除く。温度は常温かぬるま湯で与えると消化に負担がかかりにくいです。
- 下痢や嘔吐、元気の低下があれば直ちに与えるのを中止し獣医に相談してください。
日々のおやつ選びは慎重に。獣医と相談しながら、愛犬に合った安全なおやつを見つけてください。
ボーロは膵炎の犬に与えても良いか?
ボーロの特徴
ボーロ(卵ボーロなど)は一般に脂肪分が少なく、小粒で消化しやすい点が特徴です。食感がやわらかく、嗜好性が高いのでご褒美に向きますが、製品によっては砂糖や添加物が多いものもあります。
膵炎の犬に与える際のポイント
- 低脂肪・無添加・国産など、原材料が明確な製品を選びます。
- 与える量はごく少量にとどめ、普段の食事量を減らして総摂取エネルギーを調整します。
- 新しいおやつは少量から試し、嘔吐や下痢、元気のなさが出たら中止して獣医師に相談します。
与えて良い場合・避けるべき場合
急性膵炎の発作中は与えないでください。慢性で病状が安定しており、獣医師の許可がある場合は低脂肪タイプを少量与えてもよいケースが多いです。
市販品の選び方と注意点
市販には「膵ケア」をうたう商品もあります(例:帝塚山ハウンドカム「おいもの膵ケアビスケット ハード」など)。成分表示で脂質量、糖分、添加物を確認し、頻度はごく少なくすることを心がけてください。
まずは獣医師に相談し、少量・低頻度で様子を見ながら与えるのが安全です。
膵炎の犬におすすめのボーロ・ビスケット
膵炎の犬におやつを選ぶときは、低脂肪で消化にやさしいものが安心です。この章では具体的におすすめの商品と、それぞれの特徴・対象をわかりやすく説明します。
- 膵ケアプラス ボーロ(帝塚山ハウンドカム)
- 特徴:国産・無添加・低脂肪で作られています。小粒で割れやすく、丸ごと与えずに割って少量ずつ与えやすい設計です。
- 対象:膵炎の犬、成犬向け
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ポイント:脂肪分が抑えられているため、膵臓に負担をかけにくいです。初めて与えるときは少量から様子を見てください。
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おいもの膵ケアビスケット
- 特徴:さつまいもを主原料に使い、低脂肪で自然な甘みがあります。固さは適度で噛む力がある犬にも向きます。
- 対象:膵炎の犬、成犬向け
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ポイント:さつまいも由来の繊維で腸の調子を保ちやすい点がメリットです。量を守って与えてください。
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ドットわん やわらかボーロ
- 特徴:小粒で柔らかく、無添加・低脂肪の配合です。高齢犬や肥満予防中の犬にも配慮された作りです。
- 対象:膵炎の犬・肥満予防・高齢犬向け
- ポイント:噛む力が弱い犬にも与えやすいので、飲み込みやすさを重視する場合に向きます。
選ぶ際は成分表で脂肪分を確認し、与える量を少量にすることを心がけてください。症状が安定していないときや不安があるときは、かかりつけ医に相談のうえで与えるようにしましょう。
膵炎の犬に注意すべきおやつ
膵炎の犬におやつを与えるときは、脂肪と糖分に注意が必要です。ここでは特に避けたいおやつと、確認すべき点をわかりやすく説明します。
避けるべきおやつ
- ジャーキー類(牛・豚・鶏の乾燥肉):脂肪や塩分が高いことが多く、膵臓に負担をかけます。
- 牛皮ガムや長時間噛むおやつ:脂質が含まれている製品があります。誤飲による消化不良も心配です。
- バターやラード入りのビスケット・手作りおやつ:家庭の材料でも脂肪量が高くなりやすいです。
- 高脂肪の市販スナック:チーズ入りや揚げ菓子は避けてください。
「低脂肪」と表示されている製品の注意点
- 表示に惑わされず、原材料と成分表を必ず確認してください。脂質だけでなく、添加物や糖分が多い場合もあります。摂取量を少なくするか、獣医師と相談のうえ与えてください。
炭水化物(糖質)について
- 膵炎から糖尿病を発症した犬は、糖質の管理が重要です。パンやクッキー、ジャムを含むおやつは血糖値を上げやすいため、主治医の指示に従ってください。
最後に
- 新しいおやつは少量から試し、体調の変化(嘔吐、下痢、食欲不振)があればすぐに中止し獣医師に相談してください。市販品を選ぶ際は成分表を確認する習慣をつけると安心です。
膵炎の犬におやつを与える際のポイント
与える量と頻度
おやつは一度に少量にとどめ、総カロリーの目安は1日の10%以下にします。例えば、普段の食事量を少し減らしておやつ分を調整すると、栄養バランスが崩れません。回数は1日1〜2回が無難です。
与える前の確認
おやつを与える前に必ず主治医に相談してください。体調が不安定なとき(嘔吐、下痢、食欲不振、元気がない)は与えず、症状が出たらすぐに獣医に連絡します。
おやつの選び方と具体例
低脂肪で無添加のものを選びます。具体例として、皮なしの茹で鶏胸肉(少量)、蒸したさつまいもやかぼちゃ、犬用の低脂肪ビスケットやボーロ(成分表示を確認)などが向きます。添加物や香辛料、糖分の多いもの、玉ねぎ・にんにくが含まれるものは避けてください。
与え方の工夫
一口サイズに切る、訓練用なら細かく割る、食事の代わりにならないよう主食を確保するなど工夫します。また新しいおやつは少量から試し、24〜48時間は様子を見てください。
保存と表示の確認
原材料表示を確認し、国内製造や原産地が明確なものを選ぶと安心です。保存方法を守り、開封後は早めに使い切ります。
まとめ
膵炎の犬におやつを与えるときは、無添加・低脂肪・国産または信頼できる原材料のものを選ぶことが大切です。市販でも膵炎ケア用の商品が増えており、選択肢は広がっています。
ポイント
- 成分を確認して脂肪分が低いものを選んでください。油やバター、動物性脂肪が多いものは避けます。
- 添加物や香料が少ない無添加タイプを優先します。余分な糖分も控えめに。
- 量は少量を頻繁に与えるほうが負担が少ないです。体重や療法食とのバランスを考えて調整してください。
- 手作りにする場合は茹でた鶏胸肉や蒸したかぼちゃなど低脂肪で消化のよい素材を使い、油や調味料は使わないでください。
注意点
- 症状が悪化した場合や不安があるときはすぐに獣医師に相談してください。おやつはあくまで療法の補助です。
日常では、成分表を確認する習慣と与える量の記録を続けると体調管理がしやすくなります。愛犬の様子を見ながら、無理なく安全なおやつ選びを続けてください。