目次
はじめに
この記事は、ロイヤルカナンの子犬用(パピー用)ドッグフードに関する基本的な与え方と給与量の目安をやさしくまとめた入門記事です。
「子犬のごはんはどれくらい与えればよいか分からない」「月齢や犬種で変わるの?」といった疑問にお答えします。具体的には以下を取り上げます。
- 月齢・成犬時の体重に応じた給与量の目安(例:トイプードルの子犬など)
- 超小型犬(エクストラスモール)の与え方のポイント
- 給与量の調整方法と日常の観察ポイント
- ロイヤルカナンの製品ラインナップと選び方
健康な成長には、適切な栄養と量の管理が欠かせません。本章では本記事の目的と読み進め方を簡潔に説明します。次章以降で、実際の目安表や調整の具体例を分かりやすく解説していきます。ご自身の子犬に合った与え方を見つける手助けになれば幸いです。
ロイヤルカナンパピーフードの基本情報
ラインナップ
ロイヤルカナンは子犬向けに体の大きさ別のラインを用意しています。エクストラスモール(超小型犬)、ミニ(小型犬)、ミディアム(中型犬)、マキシ(大型犬)と分かれており、成犬時の体重や犬種に合わせて選べます。
対象年齢と目的
生後10カ月齢までの子犬を主な対象に作られています。成長期の骨や筋肉、免疫の発達を支える栄養バランスを重視している点が特徴です。
主な特徴
・粒サイズが犬種ごとに調整され、噛みやすさを考慮しています。
・消化を助ける配合で、やわらかい便になりやすい設計です。
・成長に必要なタンパク質や脂肪、DHAなどを含み、健康的な発育をサポートします。
購入・確認のポイント
パッケージに記載された「対象体重」「月齢」「給与量表」を必ず確認してください。子犬の個体差や活動量を見て量を調整することが大切です。初めて使う場合は少量から試して、体調や便の様子をチェックしましょう。
給与量の目安(例:プードル 子犬用)
概要
ロイヤルカナンの給与量は、月齢と成犬時の体重ごとに細かく示されています。ここではプードル子犬用(成犬時体重:3kg/6kg/12kg)を例に、1カップ(200ml)=約84gとして、月齢ごとの「目安(例)」を提示します。実際のパッケージや獣医の指示を優先してください。
目安(例)
※以下はあくまで目安です。子犬の個体差や活動量で調整が必要です。
- 成犬3kg(トイプードル小柄)
- 2か月:約54g/日
- 3か月:約62g/日
- 4か月:約58g/日
- 5か月:約50g/日
- 6か月:約42g/日
-
7〜10か月:徐々に30g前後まで減少
-
成犬6kg(標準的なプードル)
- 2か月:約86g/日
- 3か月:約100g/日
- 4か月:約95g/日
- 5か月:約82g/日
- 6か月:約70g/日
-
7〜10か月:約50〜60g/日へ減少
-
成犬12kg(大型寄りの個体)
- 2か月:約150g/日
- 3か月:約180g/日
- 4か月:約170g/日
- 5か月:約150g/日
- 6か月:約130g/日
- 7〜10か月:約90〜110g/日へ減少
与え方のポイント
- 回数:生後6か月までは1日3回以上、6か月以降は1日2回が目安です。
- 量の調整:体重が増えすぎる・減りすぎる場合は10〜15%ずつ調整してください。
- 量の測定:カップでは誤差が出やすいので、できればキッチンスケールでグラムを量ると正確です。
- 健康チェック:食欲・便の状態・体型を見ながら獣医と相談してください。
第4章: エクストラスモール(超小型犬)の給与量目安
対象
成犬時体重が約4kgまでの超小型犬(例:ティーカッププードル、ヨークシャーテリアなど)。ここでは8〜10か月齢を目安にした給与量を示します。1カップ(200ml)は約88gです。
給与量目安(8〜10か月齢、1日あたり)
体重 | 8か月 | 9か月 | 10か月 |
---|---|---|---|
1.0 kg | 約32 g(約0.36カップ) | 約30 g(約0.34カップ) | 約28 g(約0.32カップ) |
2.0 kg | 約52 g(約0.59カップ) | 約48 g(約0.55カップ) | 約44 g(約0.50カップ) |
4.0 kg | 約86 g(約0.98カップ) | 約80 g(約0.91カップ) | 約74 g(約0.84カップ) |
※ 表はあくまで目安です。成長の速度や活動量により必要量は変わります。
与え方のポイント
- 食事回数:生後8か月頃までは1日3〜4回が一般的で、9〜10か月で2〜3回へ徐々に減らします。
- 分量の測り方:計量カップは目安です。正確に量るならキッチンスケールでグラムを量ると良いです。
- 体調チェック:体重の増減や体格(やせすぎ・太りすぎ)を週に1回程度確認してください。調整は少しずつ行います。
- 活動量・環境:運動量が多い場合はやや多めに、室内で静かな生活なら控えめにします。
注意点
- フードを急に切り替えるとお腹を壊すことがあります。新しいフードは1週間ほどかけて少しずつ切り替えてください。
- 個体差が大きい時期です。気になる点があれば早めに獣医師に相談してください。
給与量の調整方法と与え方のポイント
調整の基本
飼い主は体重と便の状態を定期的に確認し、給与量を調整してください。成長期や運動量が多い日は増やし、体重が増え過ぎる場合は減らします。目安だけに頼らず、犬の体型(肋骨が軽く触れるかなど)を確認することが重要です。
便や体重の見方
・便がやわらかければ量を少し減らす。硬すぎる場合は少し増やす。
・体重は週に1回同じ時間帯に測り、急激な変化があれば獣医に相談します。
与え方の回数と時間
子犬は消化力がまだ弱いため、1日の給与量を複数回(生後数か月は4回→3回→2回へ段階的に)に分けて与えてください。与える時間を毎日ほぼ同じにすると食欲と消化が安定します。
のどづまり・誤飲の注意
一度に大量に与えず、噛む時間を持たせてください。超小型犬は粒が大きいと飲み込みやすいので、噛みやすいサイズやふやかしを検討します。食事中は目を離さないでください。
水分とおやつの扱い
常に新鮮な水を用意し、いつでも飲めるようにします。おやつは1日の総カロリーの10%程度に抑え、本来の給与量から差し引いてください。
フード切替えの方法
フードを変えるときは7~10日かけて徐々に混ぜ、便の変化を見ながら切り替えます。急な変更は下痢の原因になります。
製品ラインナップと選び方
概要
ロイヤルカナンのパピーフードは、成犬時の体重・生活環境・噛む力に合わせて選べます。サイズ別・目的別のバリエーションが豊富で、子犬の成長期に合わせた栄養設計です。
主なラインナップ(例)
- エクストラスモール パピー(成犬時4kgまで): 小さな粒で噛みやすく、エネルギー密度が高めです。超小型犬向け。
- ミニ パピー(成犬時10kgまで): 小型犬の成長をバランスよく支えます。食べやすい粒サイズ。
- マキシ パピー(成犬時26~44kg): 大型犬の骨や関節の発達を考慮した配合です。粒は大きめ。
- インドア/室内犬向け: 室内で暮らす子犬の体重管理や消化性に配慮した処方。
- 犬種別バリエーション: 口の形や噛み方に合わせた専用設計があります。
選び方のポイント
- 成犬時の想定体重を基準に選んでください。
- 生活環境(室内中心か活発か)でカロリーや配合を調整します。
- 顎が小さい犬は小粒タイプを優先します。
- 皮膚や消化に不安がある場合は専用処方を検討し、獣医師に相談してください。
実践例と与え方の一言アドバイス
例: トイプードル(成犬4kg程度)はエクストラスモールパピーがおすすめ。大型犬の子犬はマキシパピーを選びます。フード変更は7日ほどかけて徐々に混ぜて移行してください。
第7章: まとめ・注意点
ロイヤルカナンパピーフードの給与について、最後に重要な点を分かりやすくまとめます。
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給与量は目安にすぎません:月齢と成犬時体重で変わるため、必ずパッケージや公式サイトの給餌表を確認してください。目安を基に、個体差や活動量に合わせて微調整します。
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個体差の見方:体型や体重、便の状態で判断します。肋骨がはっきり見えるなら増量、明らかに太っているなら減量を検討してください。
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フード切り替えの方法:急な変更は下痢や食欲不振の原因になります。新しいフードへは7〜10日かけて徐々に切り替えます(初めは新:旧=25%:75%から始め、徐々に割合を増やします)。
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与え方の基本:決まった時間に計量して与える、常に新鮮な水を用意することが大切です。おやつは総カロリーに含めて管理しましょう。
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問題が続く場合は獣医へ:下痢・嘔吐・著しい体重変化や食欲不振が続く場合は、速やかに獣医師に相談してください。
これらの注意点を守り、愛犬の健やかな成長をサポートしてください。