犬用フード・おやつ

ドッグフードの種類と特徴を徹底解説!選び方のポイントも紹介

はじめに

本記事の目的

この連載では、ドッグフードの種類や特徴、選び方をわかりやすく解説します。ドライフード、ウェットフード、セミモイストフードの違いや、年齢別・健康状態別の選び方、さらに国産と海外製の特徴について順を追って説明します。初めて飼う方から経験者まで参考になる内容を目指します。

誰に向けた記事か

・これから犬を迎える予定の方
・フードの切り替えを検討している方
・愛犬の食欲や体調に不安がある方
獣医師に相談が必要な症状(嘔吐、下痢が続く、急な体重変化など)があれば、早めに受診してください。

読み方のポイント

各章で「特徴」「メリット・デメリット」「選び方の具体例」を示します。年齢(子犬・成犬・老犬)やアレルギー、肥満・腎臓病などの健康状態ごとに、どんな成分や形状が向いているかを具体例で説明します。まずは第2章で基本のフード種類を確認してください。

注意点

ラベルの表示や成分表は大切な判断材料です。本記事は判断の助けになりますが、最終的には愛犬の状態を見て個別に選ぶことをおすすめします。

ドッグフードの種類

犬の食事は主にドライフード、ウェットフード、セミモイストフードの三つに分かれます。それぞれ特徴が異なるため、犬の年齢や体調、飼い主の生活に合わせて選びます。

ドライフード

水分は約10%以下で、いわゆる「カリカリ」です。保存が利き、計量して与えやすい点が魅力です。歯に当たる感触があるため、歯垢の付着を抑える助けにもなります。たとえば、成犬の毎日の主食として向いています。注意点は水分が少ないため、必ず新鮮な水を用意することです。

ウェットフード

水分は60〜80%程度で、パテやソース入りの缶やパウチ製品が多いです。香りが良く食べやすいため、食欲が落ちた時や子犬、老犬に適しています。開封後は傷みやすいので冷蔵保存し、早めに使い切ってください。温めると香りが立ち食いつきが良くなります。

セミモイストフード

ドライとウェットの中間で、やわらかく噛みやすいキューブ状が代表です。おやつ代わりや歯が弱い犬に便利ですが、甘味を感じさせる成分が含まれることがあります。成分表示を確認し、肥満や糖尿病がある場合は注意してください。

比較と選び方のポイント

  • 年齢や健康状態に合った水分量を選ぶ
  • 留守がちなら保存しやすいドライが便利
  • 食いつき重視ならウェット、やわらかさが必要ならセミモイスト
  • 2種類を混ぜて与えるとバランスが取りやすい
    切り替えるときは少しずつ混ぜ、様子を見ながら進めてください。

ドッグフードの特徴と選び方

年齢別の選び方

子犬用は成長に必要なタンパク質やカルシウムが多めで消化しやすい粒が多いです。成犬用は活動量に合わせたカロリー設計、シニア用は関節や消化をサポートする成分が配合されます。年齢表示に従い、体調に合わせて切り替えます。

健康状態・アレルギーに合わせる

皮膚や被毛のトラブルにはオメガ3やビタミンが有効です。食物アレルギーが疑われる場合は、原材料が少ないものや特定材料不使用(グレインフリーなど)を試します。消化が弱い犬は消化酵素やプレバイオティクス配合の製品を選ぶとよいです。

原材料と表示の見方

成分表は多い順に記載されます。主タンパク源(鶏肉、魚など)が先にあるか確認してください。添加物は最小限のものを選び、保存料や人工着色料の有無もチェックします。

具体例

  • カナガン ドッグフード チキン:グレインフリーで消化に配慮しています。穀物に弱い犬や胃腸がデリケートな子に向きます。
  • うまか(九州産地鶏使用):国産素材を活かし、口臭予防や腸の健康維持に配慮した成分が特徴です。

与え方のポイント

急に切り替えず、1週間程度かけて少しずつ新しいフードの割合を増やしてください。適量は体重や運動量で変わるため、パッケージの目安を基に調整し、便や毛づやを観察してください。

国産ドッグフード

国産の特徴

国産ドッグフードは原材料や製造過程の見える化が進み、安全性が評価されています。小ロットで作るメーカーが多く、鮮度を大切にした製品が手に入りやすいです。うまかやこのこのごはんなどは国産の高品質原材料を使い、犬の健康を意識した配合がされています。

安全性と品質管理

国内の工場では原料のトレーサビリティ(産地の追跡)や棚卸し管理が徹底されます。添加物を最小限に抑える商品や、獣医師と共同開発したレシピも増えています。表示を確認して原材料や製造地が明記されているかを見ましょう。

原材料の具体例と役割

主原料は鶏肉・魚・豚肉などの動物性たんぱく質、野菜や穀物はビタミンやエネルギー源になります。たんぱく質は筋肉づくり、脂質はエネルギーと被毛のツヤ、食物繊維はお腹の調子を整えます。

選び方のポイント

年齢(子犬・成犬・高齢犬)と体質に合わせることが大切です。成分表でたんぱく質や脂質の目安を確認し、アレルギーとなりやすい原料が入っていないかチェックしてください。初めて使うときは少量から試し、徐々に切り替えます。

注意点と購入のヒント

国産は品質が高い分価格が上がることがありますが、品質優先で選ぶ価値があります。開封後は湿気や直射日光を避け、賞味期限内に使い切るようにしてください。健康に不安がある場合は獣医師に相談すると安心です。

海外製ドッグフード

特徴

海外製は素材や製法に独自のこだわりがあります。たとえばオリジン(カナダ製)は人間が食べられる品質の原材料を使い、合成保存料を使わず無水調理法で作られます。イギリス製は穀物やタンパク源の組み合わせに工夫があり、アレルギー対策や消化性を重視する商品が多いです。

代表的な国とブランド例

  • カナダ:オリジン(Orijen)— 高タンパクで地域素材を活かす。
  • イギリス:Lily's KitchenやArden Grange— 人間用原料に近い品質や限定原料の処方が多い。

選び方のポイント

  1. 成分表示を確認する:主なタンパク源が最初に来ているか、人工添加物があるかを見ます。具体例として「チキン、ラム、サーモン」などが先頭にあるか確認します。
  2. 製造国と輸入元の情報:輸送や保管で劣化しない管理がされているかを確認します。
  3. 保存料の種類:合成保存料より天然由来(例:トコフェロール=ビタミンE)を使う製品が多いです。

切り替え方と注意点

新しい海外製を与えるときは、7〜10日かけて少しずつ混ぜながら切り替えてください。下痢や嘔吐が続く場合は中止して獣医に相談します。アレルギー歴がある犬は原材料をよく確認し、獣医と相談して選んでください。

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