犬用フード・おやつ

子犬5ヶ月のご飯の回数と与え方のポイント完全解説

はじめに

目的

本資料は、生後5ヶ月の子犬の食事に関する基本的な指針を分かりやすくまとめたものです。飼い主さんが日々の給餌に迷わないよう、回数・間隔・量・フードの形状変更時期などを整理しています。

対象

  • 生後5ヶ月前後の子犬(一般的な中小型〜大型犬を想定)
  • 初めて子犬を迎えた方や、給餌の見直しを考えている方

調査方法と範囲

市販のドッグフードの推奨基準や獣医師の一般的な助言を参考に、実用的な目安を示します。個体差が大きいため、健康状態や体重に応じて調整してください。

本資料の使い方

各章は独立して読めますが、まずは本章で目的と対象を確認してください。具体的な給餌回数や量は第2章以降で詳しく解説します。

注意事項

本資料は一般的なガイドです。持病や成長の遅れ・急激な体重変化がある場合は、必ず獣医師に相談してください。

生後5ヶ月の子犬の給餌回数

基本は1日3回

生後5ヶ月の子犬には、1日3回の給餌をおすすめします。生後4~6ヶ月は成長が早く、消化機能もまだ未熟なため、食事を複数回に分けると消化に負担がかかりにくくなります。具体的には朝・昼・晩の3回です。

なぜ3回がよいのか

1回の食事量が多いと消化不良や吐き戻しの原因になります。小分けにすることで血糖値の安定やエネルギー供給が良くなり、活動的に過ごせます。例として、朝7時、昼12時、夜18時のように間隔を一定にすると体内リズムが整います。

タイミングの例

  • 朝:起床後1時間以内(例:7時)
  • 昼:午前と午後の中間(例:12時)
  • 夜:就寝の2〜3時間前(例:18時)
    このようにすることで就寝時の消化が落ち着き、眠りやすくなります。

子犬の状態に合わせて調整する方法

個体差がありますので、体重の増え方や便の状態を見て調整してください。便がゆるい場合は回数は同じで1回の量を減らす、活発すぎて体重が増えない場合は量を少し増やす、といった対応が考えられます。フードのパッケージに書かれた目安量を参考にし、月に1回程度は体重を測って記録しましょう。

注意点

  • おやつや人の食べ物を与えすぎないようにしてください。
  • 食事時間はあらかじめ決め、規則正しく与えるとしつけにも役立ちます。
  • 明らかに食欲が落ちていたり嘔吐が続く場合は早めに獣医師に相談してください。

給餌間隔

基本の目安

生後4〜6ヶ月の子犬は、食事の間隔を6〜8時間ごとにするのが目安です。胃が小さく、一度にたくさん食べられないため、定期的に与えることで低血糖やエネルギー不足を防げます。

1日の回数と時間例

一般的には1日3回(朝・昼・夜)に分けます。たとえば7:00、13:00、19:00のように6時間おきにするのが分かりやすいです。活動量が多い子や体重が増えにくい子は、時間を短めにして1日4回にすることもあります。

個体差の見方と調整

食欲や体重の増え方で調整します。食後に元気があり、体重が適正ならその間隔で続けて問題ありません。ぐったりする、震える、食べ残しが続く場合は間隔を短くして少量ずつ与えるか、獣医に相談してください。

実践のポイント

・時間をできるだけ一定に保つと消化リズムが整います。
・水は常に用意する。
・食事量はフードの表示と体重を参考に測る。
・外出や予定で時間がずれるときは少量を足して調節します。

1日の給餌量

生後4〜6ヶ月の子犬の1日の給餌量は、ドライフードなら体重の約3〜5%が目安です。まずはフードのパッケージにある給与量を基準にし、個体差や運動量に合わせて調整してください。

計算のしかた(簡単)

  1. 子犬の体重(kg)を確認します。
  2. 体重に0.03〜0.05を掛けて1日のグラム数を出します。

例:
- 3kgの子犬 → 90〜150g
- 7kgの子犬 → 210〜350g
- 15kgの子犬 → 450〜750g

給餌回数との分け方

4〜6ヶ月は1日2〜3回に分けるのが一般的です。例えば1日300gなら3回に分けて毎回100gずつ与えます。規則正しく与えると消化が安定します。

調整のポイント

  • 体格(やせすぎ・太り気味)や活動量で増減します。
  • 便の状態(硬すぎる・軟らかすぎる)や元気さを観察して調整します。
  • おやつは1日の総カロリーの約10%以内に抑え、給餌量から差し引いてください。
  • 食事はキッチンスケールで量を量ると正確です。

注意点

  • フードの切り替えは1〜2週間かけて徐々に行い、急な変更は避けます。
  • 体重や体型は定期的にチェックし、必要なら獣医師に相談してください。

フードの形状の変更時期

導入

生後5ヶ月はドライフードへの移行が進む大切な時期です。乳歯が生えそろい噛む力が増すため、ふやかしたフードからそのままのドライフードへ段階的に慣らしていきます。

いつから始めるか

生後4〜5ヶ月から少しずつ水の量を減らしていくのが目安です。個体差があるため、食べ方や歯の生え方を見ながら調整します。

具体的な移行手順(例)

  • ステップ1(数日〜1週間):普段のふやかし量を7〜8割にする。残りはそのままの粒を混ぜる。温度はややぬるめにする。
  • ステップ2(数日〜1週間):ふやかしを5割、乾いた粒を増やす。食べ残しや便の様子を確認する。
  • ステップ3(数日〜1週間):ふやかしを2〜3割に減らす。問題なければ完全にドライへ移行。

注意点

  • 急な変更は避ける。胃腸の調子を崩す原因になります。
  • 粒の大きさは犬種・体格に合わせる。小型犬は小粒、大型犬は適切なサイズを選ぶ。
  • 噛みにくそうならもう少しふやかす、または一時的にペースト状にするなど対応してください。

個別対応の例

  • 口腔内が痛そうで食欲が落ちる場合は、獣医に相談して一時的にふやかしやウェットフードを検討します。
  • ブラキシセファリック(短頭種)や顎の小さい子は、より長くふやかす必要があることがあります。

移行は焦らず段階的に行い、便・食欲・歯の状態を観察しながら進めてください。

成長段階の特徴

概要

生後5ヶ月は子犬の体と心が急速に変わる大事な時期です。栄養のバランスを整え、毎日の様子を観察すると健康管理がしやすくなります。

体の成長

筋肉と骨がぐんと伸びます。特に大型犬は関節に負担がかかりやすいので、急激な体重増加を避けるためにカロリー管理を行ってください。小型犬は成長が早く、体重の変化を細かく見ると安心です。

歯の生え替わり

乳歯が抜け始め、永久歯が出てきます。噛むものへの興味が強くなるため、噛んでも安全なおもちゃを用意してください。歯ぐきが痛む様子が続く場合は獣医に相談します。

食欲と栄養

食欲は安定する個体が多いですが、成長に合わせてたんぱく質やカルシウムを適切に摂らせます。急な食欲不振や下痢が続くときはフードを見直すか獣医に相談してください。

運動と社会化

適度な運動で筋肉を育て、他の犬や人との接触で社会性を育てます。激しい運動は骨や関節に負担をかけるため、散歩や遊びは短時間を複数回に分けるとよいです。

体重チェックと注意点

週に1回は体重を測り成長曲線を記録します。骨や関節の異常、歯のトラブル、食欲不振が見られたら早めに受診してください。

月齢別の給餌回数の推移

子犬は成長に伴い1日の給餌回数が徐々に減ります。以下は一般的な目安と、実際の生活で使いやすい例です。

  • 生後2〜3ヶ月: 3〜4回
  • 理由: 消化能力が未発達で高エネルギーを必要とします。例: 朝8:00、昼12:00、夕方16:00、夜20:00。

  • 生後4〜5ヶ月: 3回

  • 生後5ヶ月は基本的に3回が適切です。成長スピードが落ち着き、1回あたりの量を増やします。例: 朝8:00、昼13:00、夕方18:00。

  • 生後6〜8ヶ月: 2〜3回

  • 個体差が出ます。小型犬は2回でも十分なことが多く、中〜大型犬は運動量に応じて3回残す場合もあります。昼を軽めにする調整がしやすい時期です。

  • 生後9〜12ヶ月: 2回

  • 成犬に近づき、朝と夕の2回で安定します。例: 朝7:30〜8:30、夕方17:30〜19:00。

回数を減らすときのポイント:
- 変更は段階的に1〜2週間かけて行ってください。
- 体重、体型、便の状態、元気さを観察し、増減を判断します。
- 1日の総量は大きく変えず、回数で分けるだけにすると調整しやすいです。

これらはあくまで目安です。気になる変化があれば獣医師に相談してください。

給餌時の注意点

成長期の給餌は個体差や犬種、運動量、フードの種類で異なります。基本は獣医師に相談しながら、体重や排泄の状態を見て調整してください。

獣医師への相談ポイント

  • 持参するとよい情報:現在の体重、1日の給餌量、運動量、使用フードの種類と成分表示。これらをもとに適正量の目安が出せます。

体重管理と肥満予防

  • 毎週あるいは隔週で体重を測って記録します。肋骨が触れるかどうかで適正体型の目安になります。
  • おやつは総摂取カロリーに含め、与えすぎに注意してください。

消化と体調の観察

  • 便の硬さや頻度、嘔吐の有無を毎日チェックしてください。続く場合は受診を検討します。

給餌方法の実務的注意

  • 食後すぐの激しい運動は避けます。落ち着いて消化させる時間を作ってください。
  • 早食いする子は早食い防止皿や少量ずつ与える工夫をします。
  • 食器は毎回洗い、清潔に保ちましょう。

フードの切り替えと保存

  • フード変更は7〜10日かけて徐々に混ぜて切り替えます。急な切り替えは下痢や嘔吐の原因になります。
  • 開封後は湿気や高温を避けて保存し、賞味期限や異臭を確認してください。

おやつ・人の食べ物への注意

  • チョコレート、玉ねぎ、ぶどうなどは中毒を起こすため絶対に与えないでください。

すぐに受診が必要なサイン

  • 血便、頻回の嘔吐、高熱、急激な元気消失、呼吸困難が見られたらすぐに獣医師へ連絡してください。

以上を日常的に確認し、成長に合わせて細かく調整することが大切です。ご不安な点は早めに専門家に相談しましょう。

-犬用フード・おやつ
-, , , , ,