犬用フード・おやつ

犬の健康を守る!ごはんに使う野菜の選び方と工夫

はじめに

目的

本調査は、犬に与える手作りごはんに使える野菜の種類、調理方法、レシピ情報をまとめたものです。複数の記事を比較検討し、栄養バランスや健康効果に配慮した実践的な情報を分かりやすくお届けします。

本調査の特徴

  • 野菜の選び方を具体例で紹介します(例:にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、キャベツなど)。
  • 調理の基本を丁寧に説明します(茹でる、蒸す、煮るなど)。
  • 各レシピの狙いと使い分けを明示します(消化にやさしい、体重管理、腸内環境のサポートなど)。

注意点

犬に与えてはいけない食材(玉ねぎ、にんにく、ブドウ、レーズンなど)や、塩分・油分の過剰を避けることを強調します。新しい食材は少量から試し、体調の変化を確認してください。

本書の構成(読み方の目安)

第2章から第5章では、実際のレシピと調理ポイントを紹介します。各章はレシピの目的、材料、作り方、与え方のコツを分かりやすく示します。日々の食事作りに活用していただければ幸いです。

膵臓にやさしい野菜スープごはん(帝塚山ハウンドカム)

概要

エゾ鹿肉を主役にした、低脂質・高たんぱくの野菜スープごはんです。膵臓に配慮が必要な犬や体重管理中の犬に向き、毎日手軽に続けられるよう「煮る」「混ぜる」だけの簡単調理を意識しました。調味料は使わず、野菜のうまみだけで仕上げます。\

材料(小型犬2〜3日分の目安)

  • エゾ鹿挽き肉 150〜200g(脂分の少ない部位を選ぶ)
  • にんじん 1/2本
  • かぼちゃ 80g
  • キャベツ 1〜2枚
  • 大根 3cm程度
  • 水 700〜800ml
  • ごはん(炊いたもの)適量
    ※玉ねぎ、ニラ、ネギ、にんにくは使用しないでください。\

作り方

  1. 野菜は皮を厚くむかずに一口大に切ります(皮ごと栄養を取る場合はやわらかくなるまで煮ます)。
  2. 鍋に水と野菜を入れて中火で20〜30分、やわらかくなるまで煮ます。途中アクはすくいます。
  3. 野菜がやわらかくなったら鹿肉を加え、ほぐしながら弱火でさらに10分ほど煮ます。脂が気になる場合は表面の脂を取り除いてください。
  4. 火を止め、粗熱を取ってから器に盛ったごはんにかけます。人肌程度(ぬるめ)に冷まして与えてください。\

ポイントとアレンジ

  • 野菜は日替わりで変えると栄養バランスが良くなります(ほうれん草は最後に加えると色がきれいです)。
  • とろみをつけたいときは、煮た野菜の一部を潰して混ぜると食べやすくなります。
  • 塩や調味料は使いません。香り付けに少量のすりおろし生姜を加える場合は、獣医と相談してください。\

保存と与え方の注意

  • 冷蔵で2〜3日、冷凍は小分けして2週間程度が目安です。解凍後は必ず十分に加熱し、温度に注意して与えてください。
  • 新しい食材は少量から試し、体調を確認して下さい。膵臓に既往がある場合や特別な制限がある場合は、獣医師に相談のうえで与えてください。

野菜たっぷりハンバーグ(わんシェフ)

説明

鶏ミンチと白米をベースに、ブロッコリー・かぼちゃ・にんじんをたっぷり使った手作りハンバーグです。野菜を細かく刻んで混ぜるだけなので調理が簡単で、食べやすさと栄養バランスを両立します。愛犬の好みに合わせて材料の比率を調整できます。

材料(小型犬2〜3回分の目安)

  • 鶏ミンチ 200g
  • 炊いた白米 100g
  • ブロッコリー 50g(小房を湯がいて刻む)
  • かぼちゃ 50g(蒸すかレンジで加熱して刻む)
  • にんじん 30g(薄く茹でて刻む)
  • 卵 1個(つなぎ)
  • オリーブオイル 小さじ1(焼くときに少量)

作り方

  1. ブロッコリー・かぼちゃ・にんじんは柔らかくして細かく刻みます。食べにくい場合はすりおろしても良いです。
  2. ボウルに鶏ミンチ、炊いた白米、刻んだ野菜、卵を入れてよく混ぜます。
  3. 好きな大きさに成形します(小さめの方が火が通りやすいです)。
  4. フライパンにオリーブオイルを熱し、中火で両面をしっかり焼いて中心まで火を通します。オーブンなら180℃で15〜20分目安です。
  5. 冷ましてから与えてください。

ポイント・注意点

  • 玉ねぎ、にんにく、ネギは犬に有害なので絶対に入れないでください。
  • 塩や調味料は使いません。風味付けは加熱した野菜の自然な甘みで十分です。
  • アレルギーがある場合は主素材を替える(鶏→七面鳥や白身魚など)と良いです。
  • 保存は冷蔵で2〜3日、冷凍なら小分けで1ヶ月程度まで可能です。解凍時は中まで温めてから与えてください。

アレンジ例

  • ほうれん草や小松菜を刻んで栄養を増やす。
  • すりおろしリンゴやかぼちゃのピューレを少量加えると食いつきが良くなります。

腸活と夏バテ予防レシピ(川島屋)

目的とポイント

ペット食育士考案の、腸の調子を整え夏バテを防ぐ手作りごはんです。胃粘膜を守る素材と抗酸化作用のある野菜を中心に、柔らかく煮て消化しやすく仕上げます。

主な材料(犬猫兼用・2〜3回分の目安)

  • 鶏ササミ 120g
  • キャベツ 100g、セロリ・キュウリ 各30g、ニンジン 40g
  • ブロッコリー 30g、カボチャ 40g、ミニトマト 4個
  • 炊いた白米 100g、米麹パウダー 小さじ1
  • 小豆茶 200ml、味噌 小さじ1/2
  • 乳酸菌パウダー 小さじ1、オリーブオイル 小さじ1

作り方

  1. ササミは一口大に切る。野菜は柔らかく火が通る大きさに刻む。キュウリは最後に加えて食感を保っても良いです。
  2. 鍋に小豆茶を入れ弱火で温め、ササミと硬めの野菜(ニンジン、カボチャ)を先に入れて煮る。
  3. キャベツやブロッコリーを加えてさらに弱火で煮込み、米と米麹を入れて混ぜる。
  4. 火を止めて味噌と乳酸菌パウダー、オリーブオイルを加える。味噌は加熱しすぎない方が良いです。
  5. 人肌に冷ましてから与えてください。

保存と与え方の注意

冷蔵で2日以内に使い切り、冷凍する場合は小分けにして1か月以内に。初めて与えるときは少量から始め、様子を見て量を調整してください。

栄養のポイント

米麹と乳酸菌で腸内環境を整え、小豆茶やカボチャの抗酸化成分で夏バテ予防を期待できます。柔らかく煮ることで消化に優しく、胃粘膜の負担を減らします。

チューリップブーケ風サラダ(カインズ)

はじめに

春らしい見た目で、飼い主と犬が一緒に楽しめる簡単サラダです。ミニトマトときゅうりの切り方でチューリップ風に仕上げ、野菜だけのおやつとしてカロリーが気になる犬にも向きます。飼い主はドレッシングで味付けして共有できますが、犬には味付けをしないでください。

材料(2〜3人分+犬用)

  • ミニトマト 8〜12個
  • きゅうり 1本
  • レタスやベビーリーフ 一握り
    -(人用)オリーブオイル・酢・塩・こしょう 少々

作り方

  1. ミニトマトの底を少し切り落として安定させます。上部に十字の切れ込みを浅く入れ、皮をめくって花びらを作ります。深く切りすぎないよう注意してください。
  2. きゅうりは薄い輪切りか縦スライスにして茎のように使います。小さな犬にはさらに細かく刻みます。
  3. 皿にレタスを敷き、トマトを立てて並べ、きゅうりを添えます。人は好みでオリーブオイルと酢で軽く和えてください。犬用は無味のまま少量から与えます。

犬に与えるときの注意

  • トマトは熟したものを少量だけ。青い部分や葉は与えないでください。
  • 塩分や香辛料、玉ねぎ・ニンニクは絶対に避けてください。
  • 食べやすい大きさに細かく刻み、初めてなら少量で様子を見てください。

盛り付けのコツ

色のコントラストを活かすと華やかになります。ピックや硬い飾りは使わず、安全に配慮して盛り付けてください。

簡単で見た目も楽しい一品です。飼い主と犬が一緒に春の時間を楽しんでください。

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