犬用フード・おやつ

子犬のご飯食べないわがままは何日続く?対処法も詳しく解説

はじめに

子犬がご飯を食べないと心配になりますね。単なるわがままに見えても、実は体調不良や環境の変化、歯の生え替わり、ワクチンの副反応などが原因であることが多く、慎重に見守ることが大切です。

この章では、まず「なぜご飯を食べないと問題になるのか」と「初めに気をつけること」をお伝えします。具体的な対処法や受診の目安は後の章で詳しく扱います。

何が問題になるか
- 子犬は体重が減りやすく、数日食べないだけで元気を失うことがあります。特に丸1日以上ほとんど食べない場合は早めの受診を検討してください。

初めに気をつけること
- 元気の有無、嘔吐や下痢の有無、排尿の様子、発熱の有無を観察してください。
- 環境の変化(引っ越し、来客、別のペットなど)や餌の種類を替えた直後かを確認してください。

この記事全体を通じて、まずは落ち着いて観察することを基本に、必要な場合は早めに獣医師に相談する方針で進めます。

危険なサインと「様子見できる目安」

なぜ子犬は特に注意が必要か

子犬は体が小さく、体温や血糖が崩れやすいため容体が急変しやすいです。元気の低下や水分不足は短時間で深刻になります。成犬と同じ感覚で「2〜3日様子を見る」ことは避けてください。

当日中に受診・連絡をおすすめするサイン

  • ぐったりして反応が鈍い
  • 立てない・ふらつく・意識が低下している
  • 激しい嘔吐を繰り返す、嘔吐物に血が混じる
  • 下痢を繰り返し、血便がある
  • 呼吸が速い・苦しそうにしている・咳が続く
  • 鼻水が大量に出る、鼻づまりで息がしにくい
  • 体温が高い・触って非常に熱い、または冷たい
  • けいれんや倒れる、唇や歯茎が白や青色に見える
    これらのいずれかが見られたら当日中に動物病院へ連絡し、指示を受けてください。

家でできる簡単なチェック(様子見の目安)

  • 水分状態:歯茎を指で軽く押して戻りを確認します。白っぽい、べたつく、戻りが遅い場合は脱水の疑いです。皮膚の柔らかい部分をつまんで戻りが遅ければ脱水を疑ってください。
  • 食欲と活動:元気で遊ぶ、排泄が普段通りなら短時間なら様子を見ても良い場合があります。ただし食事をほとんど摂らない状態が1日続くとリスクが高まるため、獣医に相談してください。
  • 嘔吐・下痢の頻度:一度だけ嘔吐した、軟便が1〜2回なら水分補給しながら数時間観察します。繰り返す、血が混じる、ぐったりする場合は早めに受診してください。

食べないときの目安

主食をほとんど食べない状態が1日続いたら早めに獣医師へ相談してください。子犬は短時間で低血糖になるため、放置すると危険です。

緊急度が分からないときは、まず電話で動物病院に連絡して状態を伝えると安心です。

本当に「わがまま」の場合に多い原因

はじめに

飼い主さんが見る「ごはんを食べない」が、病気ではなくわがままの場合も多くあります。ここでは具体的な原因と、見分けるときのポイントを分かりやすく説明します。

1) おやつや人間の食べ物を優先している

日常的におやつや人間の食べ物を多くもらうと、ドッグフードを魅力的に感じません。例えば食後にテーブルの残り物を期待して食べないことがあります。対策としてはおやつの回数を減らし、食べたら褒める習慣をつけると良いです。

2) フードの量や与え方が原因

一度に与えすぎると満腹で朝ごはんを残すことがあります。逆にいつも自由に食べられると選り好みを覚えます。決まった時間・量で与える「食事管理」を試してください。

3) 急なフード切り替え

急に新しいフードに変えると嗜好性が変わり、食べないことがあります。新しいフードは少しずつ混ぜて慣らすと食べやすくなります。

4) 運動不足で食欲が落ちている

運動量が少ないと消費エネルギーが減り、食欲も落ちます。軽い散歩や遊びを増やすと、食事への興味が戻ることが多いです。

5) 生活環境の変化やストレス

引っ越し、家族の変化、大きな音などでストレスを感じると、食べることを拒む個体もいます。安心できる場所を作り、普段通りのルーティンを保つことが重要です。

見分ける簡単なポイント

・元気や排せつが普段通りなら、行動面の要因を疑います。
・食欲が戻るきっかけ(おやつで釣る、散歩後に出すなど)があると「わがまま」の可能性が高いです。

家でできる対処(※元気・体調が良い場合に限る)

基本のルール

まずおやつや人間の食べ物をやめ、ドッグフードだけを決まった時間に出します。15分ほどで下げることを続けると「食べる時間」が分かりやすくなります。元気で吐いたりしていない場合のみ行ってください。

給餌方法の工夫

  • 1回量をやや少なめにし、回数を増やします。小分けにすると負担が減ります。例:朝・昼・夜を分ける代わりに細かく回数を増やす。
  • ぬるま湯でふやかすと香りが立ち、柔らかく食べやすくなります。時間がなければ数分で十分です。
  • ウェットフードや低脂肪のトッピングを少量混ぜると興味を引けます。

食べる環境を整える

静かで落ち着ける場所に皿を置き、他のペットや人の出入りを減らしましょう。食事中に褒めたり焦らしたりせず、ゆったり見守るだけで安心して食べることがあります。

その他の注意点

無理に口に入れさせないでください。食欲が戻らない・元気が落ちる・脱水が疑われる場合は、早めに受診を検討してください。

何日食べないと危ないかの目安

基本の目安

まったく食べない、あるいはほんの数口しか食べない状態が24時間続いたら、様子見ではなく受診を検討してください。特に嘔吐やぐったりがある場合は早めに受診します。

半分くらい食べて元気がある場合

食欲が落ちて半分程度の食事をとり元気が保たれているなら、2日続いたら早めに獣医師へ相談すると安心です。症状が改善しないときは、原因が隠れている可能性があります。

年齢や体調で早めに対応するケース

子犬・子猫、高齢の子、持病がある子は少量でも危険です。体重が軽い動物も脱水や低血糖になりやすいため、短時間でも受診をおすすめします。

受診前に確認すること

水を飲めているか、尿や便の状態、嘔吐の有無、元気の度合いを観察し、獣医師に伝えられるようにしましょう。無理に食べさせる、薬を勝手に与えるのは避けてください。

受診を急ぐべきケース

すぐに連絡・受診が必要な症状

  • ぐったりして動かない:反応が鈍い、起き上がれない場合は緊急性が高いです。
  • 呼吸が早い・苦しそう:ゼーゼー、あえぎ、口を大きく開けて呼吸する場合は危険です。
  • 何度も続く下痢や嘔吐:脱水や電解質異常の恐れがあります。
  • 血が混じる:嘔吐物や便に血がある場合、内出血や重い炎症の可能性があります。
  • 急激な体重減少や食欲消失:短期間でやせる、全く食べない場合は早めに診てもらってください。
  • 動きたがらない・歩けない:痛みや神経症状、重い病気の可能性があります。
  • けいれん・意識消失・ショック症状:即時の救急対応が必要です。

子犬の場合の注意点

免疫力や体重が小さいため状態が急変しやすいです。わがままと決めつけず、少しでも異変を感じたら早めに相談してください。

受診前にできること

  • 受診前に電話で状況を伝え、来院の指示を仰いでください。
  • 保温する、落ち着ける場所に移す。
  • 嘔吐や下痢がある場合は無理に食事を与えない。水は少量ずつにする指示が出ることがあります。
  • 吐物や便はビニール袋に入れる、写真を撮ると診察で役立ちます。

持参するとよいもの

年齢、ワクチン歴、常用薬、症状の始まった時間や経過、食べたものの情報、吐物・便のサンプルや写真。

受診は早めが安全です。迷ったら病院に電話で相談してください。

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