犬用フード・おやつ

柴犬におすすめ!安全で簡単なおやつ作りのコツ紹介

はじめに

本書の目的

本書は、柴犬に安全で健康的なおやつを選び、安心して与えられるようにするためのガイドです。市販品の選び方や、手作りおやつの基本、シニア犬やダイエット中、アレルギーがある場合の配慮まで、実践的に説明します。

誰に向けた内容か

これから柴犬を迎える方、日常のおやつ選びに迷っている飼い主さん、手作りに挑戦したい方に向けています。獣医師の指示がある場合は、その指示を優先してください。

本書の構成と読み方

第2章で基本的な注意点と与え方を解説します。第3章は定番の簡単レシピ、 第4章ではダイエット向けの豆乳とひよこ豆の蒸しケーキを詳しく紹介します。段落ごとに要点をまとめ、写真や工程を見ながら作りやすくしています。

安全と楽しさの両立

おやつはしつけやコミュニケーションの大切な道具です。栄養と量を考え、安全に配慮しながら、柴犬との時間を楽しんでください。

柴犬に手作りおやつをあげる前に知っておきたい基本と注意点

基本の考え方

手作りおやつは原材料を自分で選べる点が最大の利点です。市販品より脂質や添加物を抑え、柴犬の体質や年齢に合わせやすくなります。人と一緒に楽しめる素材を使えば、コミュニケーションの時間にもなります。

カロリーと与え方の目安

おやつは1日の総カロリーに含めることが大切です。体重管理中やシニア犬は回数を増やして少量ずつ与えると満足感を保てます。新しいおやつはまず小さじ1杯程度から始め、様子を見て量を調整します。

食材の選び方と安全性

柴犬に向く食材例:さつまいも・かぼちゃ・鶏肉(加熱)・タラ(加熱)・りんご(芯・種除去)・バナナ・ブルーベリー・オートミール・おからパウダー。調理は必ず加熱し、生骨は与えないでください。チョコレート、玉ねぎ、ぶどう、キシリトール含有品は厳禁です。

アレルギー対策と新食材の試し方

アレルギーが心配なら小麦や乳製品を控えると安全性が上がります。新食材は1種類ずつ少量で3日ほど様子を見て、嘔吐・下痢・かゆみが出たら中止し獣医に相談してください。

保存と衛生管理

手作りおやつは冷蔵で2〜3日を目安に、長期保存は冷凍がおすすめです。調理器具や保存容器は清潔にし、生肉や生魚は十分に加熱して与えてください。

柴犬におすすめの簡単手作りおやつレシピ集【定番系】

1. さつまいもボール

  • 材料(小型犬向け約8〜10個): さつまいも200g
  • 作り方: さつまいもを皮つきのまま蒸すか茹でる。柔らかくなったら皮を取り除き、フォークでよく潰す。必要なら水で硬さを調整し、小さめに丸める。冷ましてから与える。
  • ポイント: 砂糖や塩は不要。自然な甘みで喜びます。丸めるときは柴犬の口の大きさに合わせ小さめに。保存は冷蔵で2〜3日、冷凍で1ヶ月程度。

2. かぼちゃの蒸しパン(代用: さつまいも・にんじん)

  • 材料(マフィンカップ3個分): かぼちゃ100g、薄力粉80g、卵1個
  • 作り方: かぼちゃを蒸してマッシュする。ボウルで卵とマッシュかぼちゃを混ぜ、薄力粉を加えてさっくり混ぜる。カップに入れて強火の蒸し器で10〜12分蒸す。冷ましてから切り分ける。
  • ポイント: 砂糖は加えない。かぼちゃがないときはさつまいもやにんじんで代用できます。蒸し時間は器具によって調整してください。

3. 鶏ひき肉の混ぜおにぎり

  • 材料(小型犬用6個分): 鶏ひき肉80g、ごはん150g、細かく刻んだにんじん大さじ1
  • 作り方: フライパンで鶏ひき肉を火が通るまで炒め、余分な脂は拭き取る。にんじんを加えてさっと混ぜ、ごはんと合わせて冷ます。冷めたら小さめのおにぎりににぎる。
  • ポイント: 調味料は使わず素材の味だけで。食欲が落ちた時のたんぱく質補給に適しています。冷蔵で1〜2日、冷凍保存も可。

与える量の目安と注意点

  • 目安: おやつは1日の総カロリーの10%程度に抑えるとよいです。体重5〜10kgの柴犬なら上記レシピの小分け1つ程度を目安にしてください。
  • 注意: 食材アレルギーや体調不良がある場合は獣医師に相談する。味付けや油脂の多い食材、加熱不十分は避ける。

ダイエット中の柴犬にぴったり!豆乳とひよこ豆のふんわりダイエット蒸しケーキ

レシピ概要

豆乳とひよこ豆の蒸しケーキは高たんぱく・低脂質で腹持ちが良く、ダイエット中の柴犬に向きます。おからパウダーで食物繊維を補い、小麦と乳製品を使わないためアレルギー配慮にもなります。

材料(小型犬向け約6個分)

  • ひよこ豆(茹でて皮を取ったもの)100g
  • 無調整豆乳 80ml
  • 卵 1個
  • おからパウダー 大さじ2(約12g)
  • ベーキングパウダー 小さじ1/2(犬用には微量)
  • すりおろしにんじん 大さじ1(好みで彩り・栄養)

下ごしらえ

  1. ひよこ豆は茹でて柔らかくし、皮が気になる場合は取り除きます。消化を促すため十分に柔らかくします。
  2. オーブンを使わない蒸し調理に向く型を用意します。小さいカップ型が便利です。

作り方

  1. ひよこ豆をフォークやマッシャーで粗く潰します。完全にペーストにしなくて大丈夫です。
  2. ボウルに卵を溶き、豆乳を加えて混ぜます。
  3. 潰したひよこ豆、おからパウダー、ベーキングパウダー、にんじんを加えてよく混ぜます。生地が固ければ豆乳を少量足します。
  4. 型に均等に流し入れ、蒸し器で中火〜弱火で12〜15分蒸します。竹串を刺して生地がつかなければ蒸し上がりです。
  5. 冷ましてから犬に与えます。熱いと口をやけどするので必ず冷ましてください。

カロリーと栄養ポイント

  • 低脂質で植物性たんぱくが豊富です。おからが食物繊維を補い満腹感を高めます。
  • 1個あたりのカロリーは約30〜40kcal(目安)です。体重や活動量に応じて与える量を調整してください。

与え方と保存

  • 体重5〜8kgの柴犬なら1回に1〜2個を目安に与えます。ダイエット中は総カロリーを考えて主食の量を調整してください。
  • 冷蔵で2〜3日、冷凍なら1か月程度保存できます。解凍後は早めに使ってください。

注意点

  • ひよこ豆は生で与えないでください。必ず十分に加熱します。
  • 卵や豆類にアレルギーがある犬には与えないでください。
  • 持病や投薬中は獣医師に相談のうえ与えてください。

-犬用フード・おやつ
-, ,