目次
はじめに
本資料の目的
本資料は「犬用クッキーレシピ」に関する調査結果を分かりやすくまとめたものです。家庭で手作りできるクッキーのレシピや、材料選び、作り方のポイント、与える際の安全上の注意点までを丁寧に解説します。
対象読者
・愛犬に手作りのおやつを与えたい方
・犬の食事に配慮しながら簡単なおやつを作りたい方
・材料や保存方法の基本を知りたい方
本記事で学べること
- 電子レンジやオーブンを使った簡単レシピの特徴
- 犬に安全な材料と避けるべき食材の具体例(例:チョコレート、キシリトールは厳禁)
- 作り方の基本的な流れと失敗しにくいコツ
- 愛犬の体重に応じた与える量の目安(詳細は各レシピ記事で説明)
注意点(安全面)
食物アレルギーや既往症がある場合は、まず獣医師に相談してください。新しい材料は少量から試し、愛犬の様子を観察してください。保存は冷蔵で短期間が基本です。
以下の第2章以降で、具体的なレシピと作り方を順にご紹介します。
記事①:レンジで簡単!5分で作れる犬用オートミールクッキー
はじめに
ペット栄養管理士が提案した、電子レンジで手早く作れる犬用クッキーのレシピです。卵・砂糖・バターは使わず、素材のやさしさを重視しています。柔らかい仕上がりでシニア犬や歯が弱い子にも向いています。
材料(約20枚分)
- オートミール(細かく砕く):50g
- 小麦粉:30g
- 白ねりごま(白ごまペースト):15g
- 水:40〜50ml(生地の硬さで調整)
- フリーズドライいちご、またはかぼちゃパウダー:5〜10g
※小麦やごまにアレルギーがある場合は代替(米粉・すりごま)を検討してください。
作り方
- オートミールをフードプロセッサーやミキサーで細かく砕きます。食感をなめらかにするためです。
- ボウルに砕いたオートミール、小麦粉、白ねりごま、フリーズドライ粉を入れて混ぜます。
- 水を少しずつ加え、まとめられるやわらかめの生地にします(指で押して形が保てる程度)。
- クッキングシートを敷いた耐熱皿にスプーンで丸く落とします。厚さは均一にします。
- 電子レンジ(600〜700W)で約5分加熱します。表面が固まっていればOKです。熱いうちは柔らかいので、必ず冷ましてから与えてください。
フリーズドライ素材のローテーション例
- いちご→かぼちゃ→さつまいも→リンゴ(加糖・添加物なし)
ローテーションで栄養と風味に変化をつけられます。
与える量の目安(おやつとして)
- 5kg未満:1~2枚/日
- 5〜10kg:2~4枚/日
- 10〜20kg:4~6枚/日
- 20〜30kg:6~8枚/日
主食を代替しないでください。おやつは1日の総カロリーの10%以内が目安です。
注意点とポイント
- 新しい食材は少量から与え、体調変化(下痢・嘔吐・かゆみ)がないか観察してください。
- 小麦やごまにアレルギーがある犬には使用しないでください。
- 妊娠中・授乳中・持病のある犬は獣医師に相談してください。
- 保存は冷蔵で3〜4日、冷凍すれば1か月程度が目安です。
簡単で安全に作れるおやつです。毎日のごほうびや、シニア犬のやわらかいおやつとしてぜひお試しください。
記事②:イチゴのサクサククッキーのレシピ
獣医師監修のイチゴを使った、犬用のサクサククッキーのレシピです。甘さ控えめで素材のやさしい味わいが楽しめます。ミニチュア・ダックスフンドにも好評でした。
材料(約20枚分)
- 薄力粉:100g
- 片栗粉:30g
- イチゴ(潰す):50g
- 牛乳:40ml
- 卵黄:1個分
- キャノーラ油:大さじ1(約10ml)
- オリゴ糖:小さじ1
作り方
- オーブンを160℃に予熱します。天板にオーブンシートを敷きます。
- ボウルに薄力粉と片栗粉を合わせます。中央をくぼませ、潰したイチゴ、卵黄、牛乳、キャノーラ油、オリゴ糖を入れ、ゴムベラでざっくり混ぜます。
- 手でまとめてひとつの生地にし、ラップで包んで冷蔵庫で15分休ませます。
- 4mm程度に麺棒で伸ばし、型で抜きます。余った生地はまとめて再度伸ばして使えます。
- 天板に並べ、160℃で15〜18分焼きます。表面がうっすら色づいたら取り出し、網にのせて冷ましてから与えます。
焼きのポイント
- 厚みは薄めにするとサクサクに仕上がります。過度に焼くと硬くなるので注意してください。
実例
ミニチュア・ダックスフンドの飼い主さんから「匂いにつられて喜んで食べた」「サクサク感が良い」と好評をいただきました。小型犬はひとかじりで食べやすい大きさにしてください。
犬の体重別 推奨おやつカロリー(目安)
- 5kg:50kcal前後
- 10kg:100kcal前後
- 20kg:200kcal前後
クッキー1枚あたりのカロリーは配合や厚さで変わります。総摂取量を考えて与えてください。
注意点
- 初めての食材は少量から試してください。イチゴにアレルギーが出ることがあります。
- 持病がある犬や特別な食事療法中の犬は、獣医師に相談のうえで与えてください。
保存方法
完全に冷めたら密閉容器に入れ、冷蔵で3日程度、冷凍で約1か月保存できます。解凍は自然解凍で。
以上がイチゴのサクサククッキーのレシピです。優しい材料で作れるので、愛犬とのおやつ時間にぜひお試しください。
記事③:愛犬と一緒に食べれる米粉クッキー
バレンタインにぴったりの、犬と飼い主が一緒に安心して食べられる米粉クッキーのレシピを紹介します。Instagramで人気のシンプルな配合をベースに、犬にNGな材料は使わずに作ります。
材料(約20枚分)
- 米粉 150g
- すりおろしたりんご(無糖) 50g
- 無糖ヨーグルト 大さじ2
- 卵 1個
- すりごま(またはオリーブオイル) 小さじ1
※砂糖・塩・チョコレート・はちみつは使いません。
作り方
- オーブンを170℃に予熱します。
- ボウルに米粉を入れ、卵・ヨーグルト・りんごを加えて混ぜます。粉っぽさがなくなるまでまとめます。
- 生地を薄く伸ばし、クッキー型で抜きます。厚さは約5mmが目安です。
- 天板に並べ、170℃で12〜15分焼きます。焼き色が少しついたら取り出して冷まします。
ポイント
- 生地が固いときはヨーグルトを少し足して調整してください。柔らかすぎる場合は米粉を少し足します。
- 愛犬には小さく砕いて与え、初めての食材は少量で様子を見てください。
保存と注意
- 冷蔵で3日、冷凍なら1か月が目安です。
- アレルギーがある場合は獣医師に相談してください。安心して一緒に楽しめるおやつ作りの参考にしてくださいね。