目次
はじめに
「犬がご飯を食べずに隠そうとするのはなぜ?」
「鼻でフードを押したり、毛布をかぶせるようなしぐさをしたりするけれど、そのまま見守っていて大丈夫?」と気になっていませんか。
いつものようにご飯を用意したのに、愛犬が食器の周りを鼻で押したり、フードを別の場所へ運んだりしていると、お腹が空いていないのか、体調が悪いのか判断に迷いますよね。
この記事では、犬がご飯を隠すしぐさをする理由や心配したほうがよいケース、飼い主さんができる対処法について、愛犬の様子を確認しながら判断できるよう順を追って説明していきます。
犬がご飯を隠すしぐさにはどんな意味がある?
犬がご飯を隠すしぐさには、食べ物を残して後で食べようとする本能や、その時点では食べたくない気持ちが関係していることがあります。
ここでは、犬がご飯を隠そうとするときに考えられる主な意味を3つに分けて説明します。
食べ物を残しておきたい本能があるため
犬がご飯を隠そうとするのは、食べ物をすべて食べず、後で食べられるように残しておこうとする本能が関係していることがあります。
フードに布をかけるように鼻先を動かしたり、食器の周りを鼻でこすったりするのも、その行動のひとつです。
ご飯を残した状態でこうしたしぐさをしている場合は、大切な食べ物を取っておこうとしているのかもしれません。
今は食べたくないため後で食べようとしている
ご飯を出してもすぐに食べず、隠すようなしぐさをする場合は、そのときはあまり食べる気分ではないこともあります。
食器にご飯を残したまま周囲を鼻でこすったり、フードに何かをかぶせようとしたりして、後で食べようとすることがあります。
しばらくしてから自分で食べ始めるようであれば、すぐに食べず取っておこうとしていた可能性が考えられます。
安心できる場所へ移動させようとしているため
犬によっては、食器が置かれている場所よりも、自分が落ち着ける場所でご飯を食べたがることがあります。
フードを口にくわえて食器から離れ、別の場所まで運んでから食べるのも、そのような行動のひとつです。
毎回同じ場所へ運んでいる場合は、犬にとってその場所のほうが安心して食事をしやすいのかもしれません。
犬がご飯を隠すしぐさは心配する必要がある?
犬がご飯を隠していても、元気や食欲に変化がなく普段どおり過ごしている場合は、すぐに心配する必要がないこともあります。
ここでは、様子を見てもよいケースと、体調不良を疑って確認したいケースに分けて説明します。
様子を見ても問題ないケース
ご飯を隠すようなしぐさがあっても、その後は普段どおり食べていて、元気に過ごしているのであれば、少し様子を見てもよいでしょう。
1日の食事量が大きく減っていないか、水を飲めているか、排便の状態に変化がないかなども一緒に確認しておくと安心です。
隠すしぐさ以外に気になる変化がなければ、無理にやめさせようとせず、愛犬の様子を見守ってみてください。
体調不良を疑ったほうがいいケース
ご飯を隠すだけでなく、ほとんど食べない、元気がない、嘔吐や下痢が見られる場合は、体調を崩している可能性も考えられます。
特に、食事を何度も残したり、嘔吐や下痢を繰り返したりするなど、普段とは違う状態が続いているときは注意が必要です。
気になる症状がある場合は、ご飯を隠す行動だけの問題と考えず、早めに動物病院へ相談しましょう。
犬がご飯を隠すしぐさをしたときの対処法
犬がご飯を隠そうとするときは、まず1回に与える量や食事の与え方が合っているか確認しましょう。
隠す行動を無理に止めたり叱ったりせず、食事量と環境の両方から対処していきます。
ご飯の量や与え方を見直す
毎回ご飯を残して隠そうとする場合は、1回に与えている量が多すぎないか確認してみましょう。
まずはフードのパッケージに記載された給与量を目安に1日の量を確認し、食事回数に合わせて分けて与えます。
それでも食べ残しが続くときは、実際に食べている量や体重の変化なども見ながら、愛犬に合った量へ調整していきましょう。
落ち着いて食べられる環境を整える
食事中に人やほかの犬が頻繁に近づく環境では、周囲が気になって落ち着いて食べられないことがあります。
できるだけ静かな場所に食器を置き、食べている途中で何度も声をかけたり、食器に手を伸ばしたりせずに見守りましょう。
毎回安心して食べられる場所を用意することで、ご飯を別の場所へ運ぶ行動が落ち着くこともあります。
無理に食べさせたり叱ったりしない
ご飯を隠そうとしているときに、口元へフードを押しつけたり、食器の前から動けないようにしたりして、無理に食べさせる必要はありません。
また、隠すしぐさをしたからといって大きな声で叱ると、食事の時間そのものを嫌がるようになる可能性もあります。
食べないときは無理に促さず、食欲や体調に変化がないか確認しながら、落ち着いて見守ってあげましょう。
犬がご飯を隠すしぐさに関するよくある質問
犬がご飯を隠すしぐさを繰り返していると、「毎回でも問題ないのか」「食べずに隠す場合はどう対応すればよいのか」と迷うことがあります。
ここでは、犬がご飯を隠すときによくある3つの疑問について説明します。
毎回ご飯を隠すしぐさをするのは普通ですか?
毎回ご飯を隠すようなしぐさをしていても、その後は必要な量を食べていて、元気や排便などに変化がなければ、その犬なりの習慣になっていることがあります。
ただし、これまで見られなかったのに急に繰り返すようになった場合は、食欲や食事量、食べ方などに変化がないか確認してみましょう。
隠す回数だけで判断せず、普段と比べてどのくらい食べているかも一緒に見ておくことが大切です。
食べずに隠そうとする場合はどうすればいいですか?
ご飯を食べずに隠そうとする場合は、まず1回に与えている量と、その日に実際に食べた量を確認してみましょう。
毎回ほとんど食べずに残しているのであれば、ご飯の量が多すぎないか、周囲を気にせず落ち着いて食べられる環境になっているかを見直します。
それでも食べない状態が続くときは無理に食べさせず、元気や排便など体調に変化がないかも確認しましょう。
ご飯を別の場所へ運ぶのも同じ意味ですか?
ご飯を口にくわえて別の場所へ運ぶ行動も、食べ物を取っておこうとしたり、安心できる場所で食べようとしたりする気持ちから見られることがあります。
毎回フードを同じ場所へ運んでから食べているのであれば、その犬にとって落ち着いて食べやすい場所なのかもしれません。
ただし、運んだまま食べずに残すことが多い場合は、行動だけを見るのではなく、1日に必要な量を食べられているかも確認しておきましょう。
まとめ
犬がご飯を隠そうとするのは、後で食べるために残しておきたい、安心できる場所へ運びたいなど、犬なりの理由があると考えられます。
その後は普段どおり食べていて、元気や排便にも変化がなければ、無理にやめさせず様子を見てもよいでしょう。
毎回ご飯を残す場合は、1回に与える量や食事環境を見直し、落ち着いて食べられるように整えてあげることも大切です。
叱ったり無理に食べさせたりせず、実際に食べている量や普段の様子も一緒に見てあげてください。
ただし、ほとんど食べない状態が続く、元気がない、嘔吐や下痢があるなど、いつもと違う様子が見られるときは、早めに動物病院へ相談しましょう。