犬用フード・おやつ

犬のエサに最適な魚の種類と注意点を詳しく解説

はじめに

本資料の目的

本資料は、犬に魚を与える際の安全性や栄養、適した魚・避けるべき魚、魚系ドッグフードの選び方をわかりやすくまとめます。日常に取り入れやすい具体例を交え、家庭での与え方や注意点まで丁寧に説明します。

対象読者と使い方

犬を飼っている方、これから魚を食事に取り入れたい方、ドッグフードの選択で迷っている方を想定しています。各章は独立して読めるよう整理しているので、気になる部分からご覧ください。獣医師の診断が必要な場合は、専門家に相談してください。

本書の構成

  • 第2章:犬が食べても良い魚の種類と栄養
  • 第3章:犬が食べてはいけない・注意が必要な魚
  • 第4章:魚系ドッグフードの選び方と特徴
  • 第5章:まとめと実践アドバイス

一般的な注意

小骨や生魚、アレルギーのリスクに注意してください。与える量や頻度は犬の体重や年齢、体調に合わせて調整し、体調に変化があればすぐ獣医師に相談してください。

犬が食べても良い魚の種類

はじめに

犬に与えられる魚は栄養が豊富で、たんぱく質や良質な脂質、ビタミン、ミネラルを補えます。ここでは代表的な安全な魚と、その特徴、与え方のポイントをわかりやすく説明します。

代表的な魚と特徴

  • 鮭(サケ): 高たんぱくで、DHAやEPAを含みます。皮や骨を取り、加熱して与えます。
  • 鯖(サバ)・さんま・ブリ(青魚): 不飽和脂肪酸が豊富で、皮膚や被毛、脳の働きに良いです。青魚は脂が多いので量に注意してください。
  • マグロ・カツオ(赤身魚): 鉄分や良質な脂質を含み、活力維持に役立ちます。ただし大型マグロは水銀の蓄積に注意が必要です。
  • 鯛・タラなどの白身魚: 低脂肪で消化がよく、ダイエット中やアレルギーのある犬に適します。
  • しらす・煮干し: 小魚はカルシウムが多く、骨に含まれるミネラルを補えます。与えすぎに注意。
  • エビ・カニ・うなぎ: 加熱したものなら与えられますが、甲殻類はアレルギーを起こすことがあります。少量から様子を見てください。

与え方のポイント

  • 骨は必ず取り除くか、骨のない部分を使ってください。小骨でも喉や消化管を傷つけます。
  • 味付けはせず、蒸す・茹でる・焼くなど加熱して与えます。生は寄生虫や細菌のリスクがあるため、免疫力が弱い犬には避けてください。
  • 缶詰は塩分や油が多い場合があります。無塩・無添加のものを選ぶか、水で洗ってから与えます。
  • 与える頻度は週1〜2回を目安にし、体重や体調に合わせて調整してください。青魚は脂が多いので量を控えめにします。

注意点

アレルギーや下痢・嘔吐が出たら与えるのをやめ、獣医師に相談してください。マグロのように大型魚は水銀の蓄積が懸念されるため、頻繁に与えないようにします。

犬が食べてはいけない・注意が必要な魚

以下は犬に与えると危険があったり、注意が必要な魚介類と理由、対処法を分かりやすくまとめました。

イカ・タコ

噛み切りにくく、消化に負担をかけます。とくに固い部分や吸盤が喉に詰まる危険があります。生だと寄生虫や細菌のリスクも増えます。与えるなら小さく切り加熱して少量にしますが、消化が弱い犬は与えない方が安全です。

いくら(魚卵)

塩分が高く脂肪分も多いため、胃腸の不調や嘔吐、下痢を引き起こすことがあります。塩漬けや味付けされた食品は特に避けてください。

ししゃもなど小魚(骨の多い魚)

小骨が鋭く、のどや腸に刺さる危険があります。骨を完全に取り除くのが難しいため、骨ごと調理されたまま与えるのは控えてください。骨を取り除ける場合でも細心の注意が必要です。

赤身魚とヒスタミン(例:マグロ、カツオ)

赤身魚は鮮度管理が悪いとヒスタミンが増え、中毒症状を起こすことがあります。犬もかゆみ、嘔吐、下痢、ぐったりなどの症状を示すことがあるため、鮮度の落ちたものや保存状態の不明なものは与えないでください。

共通の注意点と対処法

  • 骨は必ず確認し、可能なら取り除く。小骨は特に危険です。
  • 生ものや加工品(塩漬け・味付け)は避ける。
  • 初めて与えるときは少量にし、嘔吐や下痢、元気がないなどの異変がないか観察する。
  • 異常が出たらすぐに獣医に相談する。

安全のため、疑わしい魚介類や調理法が分からない場合は与えないか、獣医に相談してください。

魚系ドッグフードの選び方と特徴

特徴

魚系フードはオメガ3(EPA・DHA)を効率よく摂取できます。赤身魚ベースは鉄分が豊富で風味が濃く、夏場や食欲が落ちた犬に適します。白身魚ベースは脂質が低くコラーゲンが多いため、減量中や胃腸の弱い犬に向きます。

選び方のポイント

  • 原材料表示:主原料が具体的な魚名(たら、まぐろ、いわしなど)であるか確認してください。
  • EPA・DHAの量:成分表やメーカーの説明で確認し、明記がある製品を選びます。
  • 重金属のリスク:大型魚ばかりを使う製品は水銀などのリスクがあるため、小型魚や複数魚種のブレンドが安心です。
  • 添加物:人工色素や香料は避け、保存料も天然由来が望ましいです。
  • アレルギー対応:魚アレルギーがある場合は獣医に相談し、限定食や食物負荷試験を検討します。

形状と用途

  • ドライ:歯のケアと保存性に優れます。普段使い向け。
  • ウェット:嗜好性が高く、水分補給にも役立ちます。食欲不振時に有効。
  • トリーツ:魚風味のご褒美に適します。

製品例と選び方の理由

  • OBREMO「まぐろ&たら」「いわし&たら」:国産素材や魚の組み合わせでバランスが良い点が魅力です。
  • Orijen 6フィッシュ:多種類の魚を高配合し、EPA・DHAをしっかり摂れます。
  • ブラバンソンヌ オーシャンフィッシュ:海の魚主体で風味が濃く嗜好性が高い製品です。

与え方の注意

  • 切り替えは1〜2週間かけて徐々に行ってください。少しずつ混ぜると胃腸に優しいです。
  • 目安量はパッケージを守り、体重や活動量で調整します。
  • 下痢や嘔吐、かゆみなどの異常が続く場合は中止して獣医に相談してください。

まとめ

以下に本記事の要点と実践的な注意点をわかりやすくまとめます。

主な栄養上の利点

  • 白身魚:アレルギーが起きにくく、低脂肪で消化に良いです。
  • 赤身魚:鉄分が豊富で食いつきが良く、貧血予防に役立ちます。
  • 青魚:オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富で、皮膚や脳の健康を支えます。

与える際の注意点

  • 小骨は必ず取り除き、加熱してから与えてください。
  • イカやタコなどの一部海産物は消化しにくい場合があります。
  • ヒスタミンが付着した変質した赤身魚は避けてください。

魚系ドッグフードの選び方

  • 原材料に魚の種類が明記され、EPA・DHAの含有量が示されているものを選びます。
  • 人工的な香料や過剰な脂肪がないか確認してください。

日常での実践例

  • 週1~2回を目安に、量は体重や普段のエネルギー量に合わせて調整します。
  • 新しい魚を試す際は少量から始め、アレルギー反応を観察してください。

最後に、気になる症状が出た場合や与え方に不安がある場合は獣医師に相談してください。魚はうまく使えば犬の健康にとても役立つ食材です。

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