目次
はじめに
本書の目的
このドキュメントは、犬が安心して食べられる手作りクッキーのレシピをまとめたガイドです。家庭で手軽に作れるレシピを中心に、材料や作り方、与える際の注意点までわかりやすく説明します。飼い主さんが安全に楽しく手作りおやつを作れることを目的としています。
本書に含まれるレシピ
- バレンタイン向けの絞り出しクッキー(犬用の見た目重視のレシピ)
- 電子レンジで短時間に作れるオートミールクッキー(手早く作れる簡単レシピ)
- 鶏ひき肉と米粉を使った栄養バランスの良いクッキー(たんぱく質や消化に配慮)
それぞれに材料、作り方、保存方法、特徴や与え方のコツを詳しく載せています。
使い方と注意点
レシピの分量は目安です。犬の体重や健康状態に合わせて調整してください。食物アレルギーが疑われる場合は、獣医師に相談してから与えるようにしてください。塩分や砂糖は極力避け、素材本来の味で作ることをおすすめします。保存は冷蔵・冷凍の指示に従い、日持ちしない場合は早めに消費してください。
犬の形をしたバレンタイン向け絞り出しクッキーの作り方
材料(犬型クッキー用)
- 無塩バター 80g(室温で柔らかくしておく)
- 粉糖 45g
- 生クリーム 30g
- 薄力粉 115g
- チョコペン(顔描き用)
作り方
- バターと粉糖をボウルに入れ、ゴムベラでよく混ぜます。バターが均一になるまで混ぜると仕上がりがなめらかになります。
- ハンドミキサーで白っぽくふんわりするまで約1〜2分混ぜます。空気を含ませることで口当たりが良くなります。
- 生クリームを4回に分けて加え、その都度よく混ぜます。少しずつ加えると分離しにくくなります。
- 薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜます。最初はそぼろ状になりますが、指先で押すようにまとめるとひとつにまとまります。
- 絞り袋に詰め、オーブンシートの上に犬の形を絞ります。耳や尾は小さめにすると焼き上がりがかわいくなります。形を整えるときはスプーンの背などで軽く整えてください。
- 170度に予熱したオーブンで約20分焼きます。焼き色が薄めで中央が少し柔らかい状態が目安です。焼きあがったら網の上で冷まします。
- 冷めたらチョコペンで目や鼻、口を描いて完成です。
ポイントと注意点
- バターは室温で柔らかくしておくと混ぜやすいです。
- 生地が柔らかすぎると形がつぶれます。必要なら冷蔵庫で10〜15分休ませてください。
- 絞り袋は口金を使うと模様が付き、かわいく仕上がります。
- 焼きすぎると硬くなるので時間を守ってください。
保存とラッピング
- 密閉容器で常温で3日、冷蔵で1週間が目安です。長期保存は冷凍(約1か月)できます。
- ラッピングはクッキングシートで包み、透明袋に入れてリボンをかけるとバレンタインのプレゼントにぴったりです。
電子レンジで簡単に作れる犬用オートミールクッキーのレシピ
概要
カインズ公式マガジン監修(ペット栄養管理士)。卵・砂糖・バター不使用で、やわらかめの食感が特徴です。硬いものが苦手な犬やシニア犬に向きます。フリーズドライで香りと栄養をプラスできます。
材料(直径5cmのもの2個×2枚分)
- オートミール 30g
- 小麦粉(薄力粉) 15g
- 白ねりごま 大さじ1
- 水 大さじ2
- フリーズドライ(いちご、かぼちゃなど) 小さじ1ずつ
作り方
- 白ねりごまと水をボウルでよく混ぜます。滑らかになるまでしっかりと。
- オートミールと小麦粉を加えてさっくり混ぜ、生地にまとめます。
- 生地を2等分にして、それぞれ別のボウルに分けます。
- 片方にいちごのフリーズドライ、もう片方にかぼちゃのフリーズドライを混ぜ込みます。均一に広げてください。
- 耐熱皿にそれぞれの生地を置き、指やスプーンで直径5cm、厚さ約4mmに押し広げます。
- 電子レンジ600Wで約2分30秒加熱します。加熱時間はレンジによって多少変わるため、様子を見て調整してください。
- 十分に冷ましてから与えます。熱いまま与えないでください。
ポイント
- 加熱直後は柔らかいので、冷めると落ち着きます。
- フリーズドライは無塩・無糖のものを選んでください。
- アレルギーの心配がある場合は少量から試してください。
与える量の目安
体重や活動量で変わりますが、目安は小型犬1〜2個、中型犬2〜4個、大型犬4〜6個/日程度です。普段の食事量とカロリーを考慮して調整してください。
使用可能なフリーズドライ例と注意
おすすめ:いちご、かぼちゃ、リンゴ、サツマイモ、鶏ささみ(無塩)など。
避ける食材:ぶどう、玉ねぎ、にんにく、チョコレートなど犬に有害なものは絶対に使用しないでください。
監修:ペット栄養管理士
出典:カインズ公式マガジン
鶏ひき肉と米粉を使った栄養バランスの良い犬用クッキーのレシピ
材料(10食分)
- 鶏ひき肉(胸肉) 150g
- 米粉 150g
- 全卵 1個
- オリーブオイル 30ml
作り方(簡潔で分かりやすく)
- ボウルに鶏ひき肉を入れて軽くほぐします。全卵とオリーブオイルを加え、よく混ぜます。
- 米粉を数回に分けて加え、手でまとめられる固さになるまで混ぜます。べたつく場合は米粉を少し足してください。
- 生地を厚さ約5mmに伸ばし、お好みの型で抜きます。小型犬用なら小さめの型がおすすめです。
- 天板に並べ、180℃に予熱したオーブンで約20〜25分焼きます。表面に軽いきつね色がつけば焼き上がりです。
焼き上がり・保存
- 焼き上がったら網で冷まし、完全に冷めてから密閉容器で保存します。
- 冷蔵で3〜4日、冷凍なら1か月を目安にします。解凍は冷蔵庫でゆっくり行ってください。
給与量の目安と腎臓病への配慮
- 合計の総カロリーは1,038kcal(10食分)。1食分あたり約104kcalです。
- このレシピは栄養バランスを意識していますが、腎臓病の犬には個別の調整が必要です。腎機能が低下している場合は獣医師に相談し、たんぱく質量やミネラル(リン・ナトリウム)を調整してください。
ポイント・注意点
- 塩や調味料は加えないでください。犬には不要で害になることがあります。
- 米粉は消化が良く、鶏胸肉は脂肪が少ないので体重管理や一般的な療養食に向きます。
- 食物アレルギーが疑われる場合は、まず少量で試してから与えてください。
何か調整したい点(量、アレルギー対応、腎臓病向けの具体的な調整など)があればお知らせください。