犬のための手作りご飯台！簡単でおしゃれな作り方解説

はじめに

本書は、愛犬のためのフードスタンド（ご飯台）を手作りするための入門ガイドです。DIYに慣れていない方でも取り組みやすいよう、材料や道具の選び方、コストを抑える工夫、高さや角度の調整方法などをわかりやすくまとめました。

目的と対象

目的は「安全で使いやすいご飯台」を自分で作れるようになることです。対象はDIY初心者やコストを抑えたい飼い主さん、既製品では合わないサイズやデザインを求める方です。

本書で扱う内容

• 必要な材料・道具の一覧と入手場所の具体例
• カインズの部材を使った高さ・角度調整可能な作り方
• 角材を使ったシンプルなおしゃれ版の作例
• 100均材料での代用や工夫、耐久性の注意点
• 各作例のメリット・デメリット比較と用途別の選び方

安全と快適性について

犬の首や背中に負担がかからない高さ、滑りにくい表面、角の処理など安全面に配慮して説明します。素材の強度や水洗いのしやすさも重視します。

読み方のポイント

まず第2章の作例を一つ選び、材料を揃えてから進めるとスムーズです。迷ったときは「犬の体格」と「設置場所」を優先して考えてください。

高さ・角度調整可能なフードスタンドの作り方（カインズ版）

用意するもの

• 木材：天板（20×15cm程度）と脚用（30〜40cmの角材2本）
• 丸棒（直径8mm×20cm）
• 滑り止めネット（食器下用）
• 木工ねじ、ダボ
• 道具：電動ドライバー、ドリル（8mmビットと小径ビット）、紙やすり

作り方手順（約30分）

1. 天板と脚の角を紙やすりで滑らかにします。
2. 脚の内側に高さ調整用の穴を等間隔（例：3cm間隔で5か所）で開けます。奥側は固定用のねじでしっかり留めます。
3. 手前側は、穴に差し込むダボで可動式にします。使用時はダボを差し替えて高さを変えられます。
4. 天板の裏側に丸棒を差し込む穴を開け、丸棒を通して角度調整の支点にします。丸棒の位置で前方の傾きが変わります。
5. 天板上に滑り止めネットを敷き、食器のずれを防ぎます。
6. 最後にねじを締め動作を確認して完成です。

ポイントと注意点

• 穴あけは材質に合わせて深さを調節してください。厚い板には短めのねじを使うと割れを防げます。
• 丸棒はややきつめにすると安定しますが、無理に叩き込むと木が割れます。
• 高さは犬の胸の高さを目安に調整すると食べやすくなります。

必要な材料が少なく初心者でも取り組みやすい設計です。安全面を確認しながらゆっくり作業してください。

角材で作るシンプルなフードスタンド（おしゃれ版）

概要

ナチュラルな風合いが魅力のシンプルなフードスタンドです。30mm×40mmの角材を使い、脚は高さ120mmに切りそろえます。犬が使わないときは植物ホルダーとしても使える多目的デザインです。

材料（例）

• 30mm×40mm角材：4本（脚）
• 中央用の細棒：1本（直径10〜12mm程度）
• 木工用ボンド
• アマニ油（仕上げ用）

工具

• ノコギリ、サンドペーパー、クランプ（圧縮固定用）、メジャー、鉛筆

作り方（手順）

1. 角材を脚用に120mmで4本切ります。切り面はサンドペーパーで滑らかにします。
2. 食器のサイズを測り、中央の棒を通す位置を決めます。片側に印をつけ、両脚の位置がそろうように注意します。
3. 中央の細棒を食器の中心にくる高さに合わせ、角材同士をボンドで接合します。接合部分をクランプでしっかり圧縮固定して接着します。
4. 接着が乾いたら余分なボンドを取り、全体を軽く磨きます。

ポイント

• 接合時は位置決めを丁寧に行ってください。ズレると食器が傾きます。
• クランプが無ければ重しで代用できますが、均等に圧力をかけることが大切です。
• アマニ油は木目を引き立て、耐久性も向上します。薄く塗って拭き取る作業を数回繰り返すと美しく仕上がります。

活用法

犬用フードスタンド以外に、観葉植物の鉢置きや小物置きとしても使えます。使い方に合わせて中央棒の高さや食器の位置を調整すると、より便利に使えます。

100均材料で作るペット用テーブル

必要な材料（すべて100均で揃えます）

• 天板用の薄い木板（合板やMDF、または木製トレイ）
• 小さめのアイアン風家具脚（100均にあるインテリア脚）
• タイル風シールやデコシート
• 木片（縁用）、木ねじ、ダボ
• ペット用の食器（はめ込み式にする場合は計測しておく）

道具

• 電動ドリルまたはキリ、のこぎり、カッター、ヤスリ、刷毛や塗料（アクリル系）

作り方（ステップ）

1. サイズ決定：食器の直径に合わせて天板の穴位置を決めます。例：直径12cmの器なら穴は約11.5cm。
2. くり抜き加工：ドリルで中心に穴を開け、のこぎりやカッターで丸くくり抜きます。角はヤスリで整えます。
3. 縁の取り付け：切った木片で天板の周囲に縁を付けます。接着剤と木ねじで固定します。
4. 塗装と装飾：縁を好みの色に塗り、天板にはタイルシールで可愛く仕上げます。
5. 脚の取り付け：アイアン風の脚を裏からネジで留めます。強度が心配ならダボや補強板を入れます。
6. 器のセット：器をはめ込み、ガタつきがあればフェルトや両面テープで調整します。

仕上げと注意点

• 水や汚れが気になる場合は天板に防水ニスを塗ってください。ペットの舐める場所には安全な塗料を使います。
• 高さはペットの体格に合わせて調整してください。成長を見越した余裕があると便利です。
• 作業は怪我に注意して行ってください。力仕事は二人で行うと安全です。

100均グッズを活用した完全ガイド

はじめに

セリアやダイソーで揃う材料だけで、ペット用スタンドや簡易テーブルを作れます。低コストで初心者向けです。写真を撮りながら進めると分かりやすくなります。

必要な材料と道具（具体例）

• 木板（45×15cm程度）×2〜3枚（セリア）
• ワイヤーネット（30×30cm）×2枚（ダイソー）
• 結束バンド（10本）
• L字金具・小ねじ（補強用）
• サンドペーパー、木工用ボンド、ミニドライバー

工具はほとんど不要です。ネジ留めが不安なら接着中心で作れます。

作り方（ステップバイステップ）

1. 木板を好みの幅に並べ、配置を決めます。写真を撮ると最後に比較できます。
2. ワイヤーネットを脚代わりに使う場合は、板の裏側に当てて結束バンドで固定します。両端をしっかり締めます。
3. 強度が必要ならL字金具で板同士を連結します。小ねじを少しずつ締めて歪みを防ぎます。
4. 角や切り口をサンドペーパーで滑らかにします。ペットが舐めても安全な塗料を使うと衛生的です。

サイズ調整のコツ

• 幅を変えたいときは板の枚数で調整します。短くするならカッターやノコギリで切断します。
• 高さ調整は脚部分にさらにワイヤーネットを重ねるか、別の板を追加して行います。

仕上げ・安全対策

• ねじの頭や結束バンドの端は切り落として面取りしてください。舐めても危なくないようにチェックします。
• 接着や塗装は十分に乾かしてから使用してください。

応用アイデア

• 食器を固定するために滑り止めシートを貼る。
• 吊り下げ式にして収納スペースを節約する。

初心者でも無理なく作れます。材料は手に入りやすく、サイズや形を自由に変えられるのが魅力です。

まとめと推奨される選択肢

この章では、本記事で紹介した3つの作り方を用途別に整理し、どの方法が向くかを分かりやすくまとめます。目的や予算に合わせて最適な選択ができるようにします。

推奨される選択肢

• カインズ式（高さ・角度調整可能なフードスタンド）
• 本格派で調整機能や耐久性を重視する方向けです。成長や体調に合わせて高さや角度を変えられるので長く使えます。設置も比較的簡単です。
• 100均材料で作るテーブル
• 低コストで試作したい初心者向けです。工具や材料が少なく済み、気軽に作れます。耐久性は市販品より低めなので室内用や短期利用に向きます。
• 角材で作るおしゃれスタンド
• デザイン性を重視する方におすすめです。木の質感を生かした見た目が魅力で、多少の木工技術があれば丈夫に作れます。

選び方のポイント

• ペットの体格に合う高さと安定性を最優先にしてください。
• 掃除のしやすさ（水拭きや取り外し）も重要です。
• 予算と作る手間を比較して決めてください。

安全面では、角を丸める、滑り止めを付ける、防水処理をするなどの対策を行ってください。用途に合った方法を選べば、快適で長く使えるフードスタンドが作れます。気になる点があればお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。