目次
はじめに
「老犬がご飯を食べないのに、水だけは飲んでいるのは大丈夫?」
「水を飲んだあとに吐いてしまうけれど、すぐ動物病院へ連れて行ったほうがいい?」と心配になっていませんか。
いつも食べているフードを口元に持っていっても顔をそむけ、水は自分で飲めているものの、その後に嘔吐する様子を見ると、このまま自宅で様子を見てよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、老犬がご飯を食べず水だけを飲むときに考えられる原因や、嘔吐がある場合の受診の目安、自宅で飼い主ができる対処法について解説します。
老犬がご飯を食べない・水は飲む・嘔吐する場合はどうすればいい?

老犬がご飯を食べない一方で水は飲み、さらに嘔吐している場合は、年齢による食欲低下だけで判断せず、体調の変化を確認する必要があります。
食欲不振や嘔吐は老化以外の原因でも起こるため、まずは受診の必要性を判断するポイントと、老化だけが原因とは限らない理由を確認していきます。
「様子見できるか」「受診が必要か」
老犬が1回だけ吐いた後も水を飲めており、普段どおり元気に過ごしている場合は、その後の様子を確認します。
一方、短時間に何度も吐く、水を飲んでも吐く、ぐったりしている場合は、早めに動物病院へ連絡しましょう。
特に水分を保てない状態では、脱水にも注意が必要です。
老化だけが原因とは限らない
老犬は加齢によって食欲が落ちることもありますが、ご飯を食べないうえに嘔吐している場合は、老化だけが原因とは限りません。
消化器や腎臓、肝臓などの病気が隠れていることもあります。
食欲不振や嘔吐が続く場合は、「年齢のせい」と決めつけず、動物病院へ相談しましょう。
老犬がご飯を食べない・水は飲む・嘔吐する場合に考えられる主な原因
老犬がご飯を食べないのに水は飲み、嘔吐もしている場合は、胃腸の一時的な不調だけでなく、シニア犬に多い病気や加齢による体の変化など、複数の原因が考えられます。
ここでは、一時的な胃腸の不調、シニア犬に多い病気、老化による食欲低下の順に、考えられる主な原因を確認していきます。
一時的な胃腸の不調
食べ慣れないものを口にしたり、一度に多く食べたりすると、胃腸に負担がかかって食欲が落ち、吐くことがあります。
また、空腹時間が長いと胃液や胆汁を吐き、その後ご飯を食べたがらない場合もあります。
1回吐いた後に水を飲めて元気があり、その後吐かなければ、一時的な不調の可能性があります。
シニア犬に多い病気が隠れている場合
老犬の食欲不振と嘔吐には、腎臓病や肝臓病、膵炎、胃腸の病気などが関係していることもあります。
特に、水を飲む量や尿の量が増えるなど、普段と違う変化がないか確認しましょう。
食べない状態や嘔吐が続く場合は、早めに動物病院へ相談することが大切です。
食欲が落ちている状態が続く場合は、何日くらい食べないと受診が必要なのかも気になるところです。判断に迷う場合はこちらの記事も確認してください。
▶老犬がご飯を食べないのは何日まで大丈夫?受診の目安を解説
老化による変化で食欲が落ちている場合
老犬になると嗅覚や味覚、活動量などの変化によって、若い頃より食べる量が減ることがあります。
ただし、嘔吐も見られる場合は、老化だけが原因とは限りません。
「年齢のせい」と決めつけず、食欲や体調の変化をよく確認しましょう。
自宅で様子を見られる場合とすぐ受診すべき場合の判断基準
老犬がご飯を食べず嘔吐している場合は、吐いた回数や水を飲めているか、元気や便の状態などを確認して、自宅で様子を見られる状態か受診が必要な状態かを判断することが大切です。
ここでは、様子を見てもよいケースと、早めに動物病院を受診したほうがよいケースを具体的に確認していきます。
様子を見てもよいケース
嘔吐が1回だけで、その後は水を飲んでも吐かず、普段どおり元気がある場合は、自宅で様子を見られることがあります。
下痢や血便、お腹の張りがなく、少しずつ食欲が戻るか確認しましょう。
ただし、再び吐いたり、食べない状態が続いたりする場合は受診を検討します。
繰り返し吐く・水を飲んでも吐く場合
短時間に何度も吐く、水を飲んでもすぐに吐いてしまう場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
水分を保てない状態が続くと、脱水が進むおそれがあります。
受診する際は、吐いた回数や時間、水を飲んだ後の様子を伝えられるようにしておくと安心です。
元気がない・下痢や血便・お腹の張りがある場合
嘔吐に加えて、ぐったりしている、下痢や血便がある、お腹が張っている場合は、早めの受診が必要です。
特に、お腹が急に膨らむ、吐こうとしても吐けない、苦しそうにしている場合は、緊急性の高い病気の可能性があります。
このような症状があれば、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
受診までに飼い主ができること
老犬がご飯を食べず嘔吐しているときは、受診までの間に無理に食事を与えず、水を飲めているかや飲んだ後に吐いていないかを確認することが大切です。
ここでは、受診までに飼い主ができる対応として、食事の与え方、水分補給の確認、記録しておきたい内容について説明します。
無理にご飯を食べさせない
老犬が吐いた後にご飯を食べたがらない場合は、無理に食べさせないようにしましょう。
吐き気が残っていると、食べた後に再び吐いてしまうことがあります。
食欲が戻らない場合は、最後に食べた時間や量を確認して動物病院へ相談します。
水分補給の様子を確認する
水を飲めている場合は、飲んだ後に吐いていないか確認しましょう。
一度にたくさん飲んで吐く場合や、飲むたびに吐いてしまう場合は、動物病院へ相談します。
水をまったく飲めない場合も、早めに受診を検討してください。
水を飲む量が普段より明らかに増えている場合は、病気が隠れていることもあります。老犬の飲水量が気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶老犬が水をよく飲むのはなぜ?考えられる原因と受診の目安
嘔吐回数や飲水量など受診時に伝える内容を記録する
受診する際は、吐いた時間や回数、嘔吐物の色や内容、飲水量などを伝えられるようにしておきましょう。
最後に食べた時間や量、下痢や血便、元気の変化も大切な情報です。
嘔吐物や便に普段と違う様子があれば、写真を撮っておくと診察時に伝えやすくなります。
まとめ
老犬がご飯を食べず、水を飲んでも吐く場合は、老化だけでなく胃腸や腎臓、肝臓などの病気が関係していることもあります。
1回吐いただけで、その後は水を飲めて元気があれば様子を見られる場合もありますが、何度も吐く、水分を保てない、ぐったりしている場合は早めに動物病院へ相談しましょう。
受診する際は、嘔吐の回数や時間、飲水量、食事や便の状態を記録しておくと、獣医師へ状況を伝えやすくなります。