目次
はじめに
「老犬が夜中になるとご飯を欲しがるのはなぜ?」
「夕食をしっかり食べているのに、追加であげても大丈夫?」と気になっていませんか。
これまで朝と夜の食事で落ち着いていた愛犬が、夜中に起きて食器の前で待ったり、ご飯を求めて鳴いたりするようになると、空腹なのか体調に変化があるのか心配になりますよね。
この記事では、老犬が夜中にご飯を欲しがるときに考えられる原因や、ご飯を与えるかどうかの判断ポイント、食事時間を見直す方法について解説します。
老犬が夜中にご飯を欲しがる原因は?

老犬が夜中にご飯を欲しがる場合は、単純に空腹だからとは限らず、加齢によって睡眠や生活リズムが変化している可能性があります。
ここでは、老犬が夜中にご飯を欲しがる主な原因を順番に解説します。
加齢による生活リズムの変化
老犬になると、加齢によって昼間に眠る時間が増え、反対に夜中に目を覚ますことがあります。
夜に起きている時間が長くなることで、これまで眠っていた時間帯にご飯を欲しがるようになる場合もあります。
以前より昼寝が増えていないか、夜中に起きることが多くなっていないかを確認しながら、食事を欲しがる時間との関係を見てみましょう。
認知症や病気が関係していることもある
夜中にご飯を欲しがるようになった場合は、認知機能の低下や食欲に影響する病気が隠れていることもあります。
夜鳴きや徘徊、昼夜逆転などに加えて、急に食欲が増えた、食べているのに体重が減る、水を飲む量や尿の量が増えたといった変化がないか確認しましょう。
気になる様子が数日続いたり、少しずつ悪化したりしている場合は、夜間の行動や食事量を記録して動物病院へ相談すると安心です。
夜鳴きや徘徊、昼夜逆転も見られる場合は、老犬の認知症で見られやすい症状や自宅でできる対策も確認しておくと安心です。
▶老犬の認知症の症状とは?夜鳴き・徘徊・昼夜逆転への対処法
昼間の食事量や食事時間が合っていない場合もある
1日の食事量が足りていなかったり、夕食から翌朝までの時間が長く空いていたりすると、夜中にお腹が空いてご飯を欲しがることがあります。
まずは1日に与えている食事量と時間を確認し、夕食からご飯を欲しがる時間まで、どのくらい空いているか見てみましょう。
夜中に追加で与えると1日の摂取量が増えてしまうため、必要であれば1日の総量は変えず、食事の回数や時間を調整します。
夜中にご飯を与えるべきか判断するポイント
老犬が夜中にご飯を欲しがっても、毎回すぐに与えるのではなく、普段の食事量や体調、欲しがり方を確認して判断することが大切です。
ここでは、少量与えてもよいケース、与えない方がよいケース、受診を優先したいケースに分けて解説します。
少量与えてもよいケース
夕食から長い時間が空いており、普段の食事量も少なめの場合は、1日に必要な食事量の範囲内で少量を与えてもよいことがあります。
その際は、元気や食欲がいつもと変わらず、嘔吐や下痢、体重の減少などが見られないかも確認しておきましょう。
夜食として食事を追加するのではなく、翌日から夕食の一部を夜に分けるなど、1日の総量が増えないように調整することが大切です。
欲しがっても与えない方がよいケース
1日に必要な食事量をすでに食べており、体重も安定している場合は、夜中に欲しがるたびに追加で与えるのは控えましょう。
毎晩その都度ご飯を与えていると、知らないうちに1日の摂取量が増え、体重増加につながることがあります。
まずは夜中の何時ごろに欲しがるのかを記録し、食事量が足りているのであれば、すぐに追加せず様子を見てみましょう。
動物病院を優先した方がよいケース
以前より急に食欲が強くなった、しっかり食べているのに体重が減っている、水を飲む量や尿の量が増えたといった変化がある場合は、夜食を増やすよりも動物病院への相談を優先します。
特に、食欲の変化と体重減少、多飲多尿などが一緒に見られる場合は、体調の変化や病気が関係している可能性もあります。
受診するときは、普段の食事量や体重、飲水量、夜中にご飯を欲しがる時間などを記録しておくと、獣医師に状況を伝えやすくなります。
夜中にご飯を欲しがるときの対処法
老犬が夜中にご飯を欲しがる場合は、夜食を追加するだけでなく、まず昼間の食事回数や食事時間を見直します。
ここでは、食事の見直し方や夜の生活リズム、夜間の様子を記録するポイントを解説します。
昼間の食事回数や食事時間を見直す
夕食から翌朝までの時間が長く空いている場合は、1日の食事量は増やさず、食事の回数や時間を見直してみましょう。
たとえば、1日2回の食事を3回に分けたり、夕食の一部を就寝前に回したりすると、夜中にお腹が空く時間を短くできます。
食事の時間を変更したあとは数日ほど様子を見て、夜中に起きる時間やご飯を欲しがる回数に変化があるか確認します。
食事を3回に分ける場合、「老犬には1日何回ご飯を与えるのがよいの?」と迷う方は、年齢や食欲に合わせた食事回数の考え方も確認してみてください。
▶老犬のご飯は1日何回?食事回数と時間の目安を解説
夜の生活リズムを整える
夜に落ち着いて眠れるように、就寝時間と起床時間は毎日できるだけ同じ時間帯にそろえてあげましょう。
寝る前に排泄を済ませ、室内を暗くして静かに過ごせる環境を整えると、眠りにつきやすい流れを作れます。
夜中に目を覚ます時間が少しずつずれている場合は、夜の過ごし方だけでなく、昼寝の長さや時間帯にも変化がないか確認してみてください。
夜間の様子を記録して変化を確認する
夜中にご飯を欲しがる状態が続く場合は、起きた時間や欲しがった回数、実際に与えた食事量を記録しておくと変化を把握しやすくなります。
あわせて、夜鳴きや徘徊がなかったか、その後は朝まで眠れたかなども残しておくと、生活リズムの変化にも気づきやすくなります。
数日間記録を続けながら、夜中に起きる回数が増えていないか、毎晩同じような時間にご飯を欲しがっていないかを確認してみましょう。
動物病院を受診する目安
老犬が夜中にご飯を欲しがる状態に加えて、急に食欲が強くなったり体重が増減したりしている場合は、体調の変化が関係している可能性があります。
ここでは、老犬を動物病院へ連れて行くか判断するために確認したい症状や変化を解説します。
急激な食欲増加や体重変化がある
これまでと同じ量の食事を与えているのに、急に強くご飯を欲しがるようになった場合は、念のため動物病院への相談を検討しましょう。
特に、食べる量が増えているのに体重が減っている、短期間で体重が大きく増減しているといった変化がある場合は注意が必要です。
毎日の食事量とあわせて週1回程度を目安に体重を記録しておくと、受診するときに変化を伝えやすくなります。
多飲多尿などほかの症状を伴う
夜中にご飯を欲しがるだけでなく、水を飲む量や尿の量・回数が明らかに増えている場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
いつもより水の減りが早いと感じたら、可能であれば24時間に飲んだ水の量を測り、排尿の回数も一緒に記録しておきます。
食欲の変化と多飲多尿が同時に見られる場合は、いつ頃から変化したのかも含めて獣医師に伝えると、状況を説明しやすくなります。
「水を飲む量が増えた気がするけれど、多飲といえるのかわからない」という場合は、1日の飲水量の目安や確認方法を知っておくと判断しやすくなります。
▶老犬が水をよく飲むのはなぜ?飲水量の目安と受診したい症状
夜中にご飯を欲しがる状態が続く・悪化する
夜中にご飯を欲しがる状態が数日続いたり、1晩に何度も起きるようになったりした場合は、動物病院へ相談することも考えましょう。
何時ごろに起きたのか、ご飯を何回欲しがったのかを毎晩記録しておくと、少しずつ頻度が増えていないか確認しやすくなります。
食事の時間や回数を調整しても改善しない場合や、日を追うごとに要求が強くなっている場合は、それまでの記録を持って受診すると安心です。
まとめ
老犬が夜中にご飯を欲しがるようになったら、すぐに食事を追加するのではなく、まずは1日の食事量や食事の間隔、生活リズムを見直してみましょう。
夕食から翌朝までの時間が長い場合は、1日の総量を変えずに食事を分け、就寝前に少量を回すことで落ち着くこともあります。
一方で、急に食欲が強くなった、食べているのに体重が減る、水を飲む量や尿が増えたといった変化がある場合は、体調に原因が隠れていることもあります。
夜中に起きる時間や食事量などを記録しながら様子を見て、気になる変化が続くときは早めに動物病院へ相談してあげましょう。