犬用ケア用品

【爪ケア】愛犬の爪を痛めずに安全にケアする必須アイテム&爪切り用品で傷つけずにカットする方法犬の

愛犬の健康を保つためには、爪ケアが欠かせません。しかし、爪切りは見た目以上に慎重を要する作業であり、誤った方法で行うと愛犬に痛みを与えるだけでなく、恐怖感を抱かせてしまうこともあります。そのため、正しい方法で愛犬の爪をケアすることが大切です。この記事では、犬の爪ケアに必要な必須アイテムや、傷つけずに爪を切るための安全な方法について、詳しく解説します。

目次

1. 愛犬の爪ケアが必要な理由

犬は爪が伸び過ぎると、歩行が不自然になり、特に硬い地面やフローリングの上では滑りやすくなることがあります。また、犬の爪が伸びすぎると、床に引っかかって爪が裂けたり、爪が巻き込まれて足の皮膚を傷つけてしまうこともあります。こうしたリスクを防ぐためにも、定期的な爪ケアが必要です。

さらに、犬の爪には「クイック」と呼ばれる血管が通っており、これを切ってしまうと出血してしまいます。特に爪が暗い色の犬(例えば、黒い爪を持つ犬)ではクイックの位置を確認するのが難しいため、正確な爪切りが求められます。

爪を切りすぎてしまうことで出血や感染症を引き起こさないように、爪のケアには慎重さが必要です。

2. 愛犬の爪切りに必要なアイテム

犬の爪を切るためには、適切なアイテムを使うことが重要です。爪を切るときに使うアイテムは、犬の爪の硬さや形に合わせて選ぶことが大切です。以下のアイテムを揃えることで、安全で効率的な爪ケアを行うことができます。

(1) 犬用爪切り

犬用の爪切りは、犬の爪の形状や硬さに合わせて設計されており、人間用の爪切りとは異なる特性を持っています。犬の爪は人間の爪と比べて硬く、太く、また形状も異なるため、専用の爪切りを使うことが重要です。適切な爪切りを使用することで、犬に負担をかけず、スムーズに爪を切ることができます。また、爪切りの選び方一つで、犬にとっての爪切りがストレスフリーになり、飼い主さんにも安心感を与えることができます。

爪切りにはいくつかの種類があり、各々に特徴があります。特におすすめの爪切りとして、ガニ股式爪切りレバー式爪切りの2種類が挙げられます。それぞれの特徴を理解し、犬のサイズや爪の硬さ、飼い主さんの使いやすさを考慮して選ぶことが、爪切りを行う際のコツです。

ガニ股式爪切り

ガニ股式爪切りは、犬の爪を挟んでカットするタイプの爪切りで、刃が丸みを帯びているのが特徴です。このタイプの爪切りは、特に犬の爪をスムーズに切るのに非常に適しています。刃の形状が爪の形にフィットするため、爪を挟んで一気にカットすることができます。

1. 高い切れ味と鋭い刃

ガニ股式爪切りの刃は非常に鋭利で、犬の爪にしっかりと食い込みます。これにより、無理なくスムーズに爪を切ることができ、切断面がきれいに整います。特に、爪が硬い犬種や厚い爪を持つ犬に適しており、切りやすさと効率の良さが際立ちます。爪を切る際に力を入れる必要がないため、犬にも負担をかけることなく、迅速に作業を終えることができます。

2. 正確なカット

ガニ股式爪切りは、刃が丸みを帯びており、犬の爪をしっかりと挟んでカットするため、爪を正確にカットすることができます。爪を切る方向や位置をしっかりとコントロールできるため、爪の端が割れる心配が減り、傷つけるリスクも低くなります。特に爪の先端を整える際に、非常に便利です。

3. サイズと形状の選び方

ガニ股式爪切りにはさまざまなサイズと形状があります。犬の爪の大きさや形に合わせて選ぶことが重要です。例えば、小型犬の場合、刃が細かく設計されているものを選び、大型犬の場合は刃がしっかりしているものを選ぶと良いでしょう。犬の爪の硬さに応じて選べるガニ股式爪切りは、非常に使い勝手が良いです。

レバー式爪切り

レバー式爪切りは、手のひらでレバーを押すことで刃が動くタイプの爪切りです。このタイプの爪切りは、比較的力が少なくても爪を切りやすい特徴があります。力が弱い飼い主さんや、初めて爪切りを行う飼い主さんに特におすすめです。レバー式のデザインは、力を分散させて使用できるため、長時間の爪切り作業でも疲れにくいというメリットがあります。

1. 少ない力でカットが可能

レバー式爪切りの最大の特徴は、少ない力で爪を切ることができる点です。レバーを押すだけで刃が動く仕組みになっており、刃にかかる圧力を均等に分けることができるため、力を入れることなく爪を切ることができます。これは、手のひらにかかる力が少ないため、特に力のない飼い主さんでも簡単に爪切りができるという点で非常に便利です。

2. 飼い主にとっても使いやすい

レバー式爪切りは、手のひらでレバーを押すだけのシンプルな操作で爪が切れるため、飼い主にも使いやすいです。小さな力で済むため、手が疲れにくく、爪切りを続けやすくなります。さらに、レバー式爪切りは、刃の動きがスムーズであるため、爪を一度でしっかりと切ることができます。これにより、犬に対しても迅速で優しい爪切りが可能になります。

3. 切断面がきれいに整う

レバー式爪切りは、刃がしっかりと爪を挟み込んで切断するため、爪の切断面がきれいに整います。爪が割れにくく、毛羽立ちも少ないため、仕上がりが非常に美しいです。特に、爪の端が不均一になることなく、滑らかな仕上がりになるため、犬の爪を健康に保つために非常に重要です。

選び方のポイント

犬用爪切りを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが大切です。

1. 犬のサイズや爪の硬さに合わせる

犬用爪切りは、犬のサイズや爪の硬さに応じて選ぶ必要があります。小型犬や短い爪を持つ犬には、刃が細かいタイプの爪切りを選び、大型犬や硬い爪を持つ犬には、しっかりとした刃を持つ爪切りが適しています。ガニ股式爪切りやレバー式爪切りは、それぞれ異なる特性を持っているため、犬に合わせたものを選ぶことが重要です。

2. 飼い主の使いやすさを考慮する

飼い主の使いやすさも爪切り選びの重要な要素です。爪切りの持ち手がしっかりと握りやすいデザインになっていること、刃がスムーズに動くこと、操作が簡単であることなど、飼い主にとって使いやすいものを選びましょう。また、長時間使っても手が疲れにくいものや、刃の交換が簡単なものを選ぶこともポイントです。


犬用爪切りは、犬の爪の状態や飼い主の使いやすさに合わせて選ぶことが非常に大切です。ガニ股式爪切りは刃が丸みを帯びており、犬の爪を挟んでスムーズに切ることができます。レバー式爪切りは、力を少なくして爪を切りやすくするタイプで、飼い主にとって非常に便利です。犬の爪を切る際には、犬のサイズや爪の硬さ、爪切りの種類を考慮して最適な爪切りを選ぶことで、無理なく爪を切ることができ、犬の健康を保つことができます。


(2) 爪やすり(グラインダー)

爪やすり(グラインダー)は、ペットの爪を適切に整えるための非常に重要なツールです。特に犬や猫の爪は非常に鋭く、放置すると家具や床を傷つけたり、爪が引っかかって怪我をするリスクが高くなります。また、過剰に伸びた爪は歩行に支障をきたすこともあり、爪を整えることはペットの健康と安全を守るために非常に重要です。爪を切った後に、残ったギザギザや削りカスをきちんと取り除き、爪の先端を滑らかにするために爪やすり爪用グラインダーを使用することが推奨されます。

ここでは、爪やすりや爪用グラインダーを使用することの重要性、選び方、使用方法について詳しく解説し、ペットの爪ケアを行う際のポイントについて深掘りします。

爪やすりやグラインダーの役割と重要性

爪を切った後、爪の先端が鋭くなったり、削りカスが残ったりすると、歩行時に引っかかりやすくなります。この引っかかりは、ペットが歩く際に不快感を感じる原因となるだけでなく、爪や皮膚を傷つけることにも繋がります。特に長時間放置すると、爪が引っかかりやすくなり、歩行に支障をきたしたり、爪が変形してしまうことがあります。爪やすりやグラインダーを使って爪を滑らかに整えることで、爪の先端が丸く、滑らかになり、引っかかりを防ぐことができます。

また、爪の削りカスが残ると、爪の割れや裂けの原因となることがあります。削りカスが爪の隙間に入り込むと、細菌感染を引き起こすリスクもあります。グラインダーを使って爪の表面を整えることで、削りカスを完全に取り除き、爪の健康を守ることができます。

爪やすりやグラインダーの選び方

爪やすりやグラインダーを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。特に犬や猫の爪のケアを行う際、音や使いやすさが非常に重要な要素となります。

1. 静音タイプのものを選ぶ

爪用グラインダーには、静音タイプのものがあります。これらは、騒音が少なく、音に敏感な犬や猫にも配慮した設計になっています。ペットの中には、音に敏感で怖がることがあるため、静音タイプを選ぶことで、爪切りのストレスを最小限に抑えることができます。静音設計であれば、ペットが怖がらずにリラックスしてケアを受けることができるため、爪の手入れがスムーズに進みます。

2. 充電式やコードレスタイプを選ぶ

爪用グラインダーには、充電式コードレスのタイプがあります。これらは使用中の取り回しが楽で、ケーブルに邪魔されることなく自由に操作できるため、使いやすさが大きなポイントです。特に、犬や猫はじっとしていることが難しいこともあるため、コードレスで動きやすいグラインダーを選ぶことで、ペットの爪切りを短時間で効率的に行うことができます。

充電式やコードレスタイプのグラインダーは、外出先での使用にも便利で、充電さえしておけば、どこでも簡単に爪の手入れができます。これにより、ペットが家にいない場合でもケアが可能となり、便利です。

3. グラインダーの回転数やパワーに注目

爪用グラインダーの回転数やパワーも選ぶ際の重要なポイントです。回転数が高いものは、硬い爪や厚みのある爪を早く削ることができるため、爪のケアを効率よく行えます。ただし、回転数が高すぎるとペットが不快に感じることもあるため、適度な回転数を持つ製品を選ぶことが大切です。また、パワーが強いものは、よりスムーズに削ることができるため、爪を早く整えることができますが、音や振動が大きくなることがあるため、静音性とのバランスを考えて選びましょう。

4. 手に持ちやすいデザイン

爪用グラインダーは、長時間使用することがあるため、手に持ちやすいデザインのものを選ぶことが大切です。特に長時間使っても手が疲れにくい形状や、グリップがしっかりしている製品を選ぶことで、爪の手入れを快適に行うことができます。

爪やすりやグラインダーの使い方

爪やすりやグラインダーを使う際には、ペットがリラックスしている状態で行うことが重要です。急に動かしたり、恐怖心を与えるような使い方をすると、ペットが嫌がって爪切りを避けるようになる可能性があります。以下は、爪用グラインダーを使う際の基本的なステップです。

1. ペットをリラックスさせる

まず、ペットを落ち着かせることが大切です。静かな場所で、ペットがリラックスできるようにしてから爪の手入れを始めます。特に犬や猫は、飼い主の手のひらで爪を押さえられるのが安心できる場合が多いので、手を使って優しく支えてあげましょう。

2. 少しずつグラインダーを使う

最初は、グラインダー

をペットの爪に近づけるだけでなく、短時間で少しずつ使用し、ペットが慣れるようにします。初めて使用する際は、グラインダーを爪に触れる前に軽く回して音を鳴らし、ペットが音に慣れるようにします。その後、爪を少しずつ削っていきますが、一度に多く削りすぎないように注意します。ゆっくり削ることで、ペットの不安を軽減し、快適な爪の手入れが可能になります。

3. 爪の先端を滑らかにする

爪やすりやグラインダーを使って、爪の先端を丸く滑らかに整えることが目的です。爪を切った後、ギザギザや削りカスが残っていると、爪が引っかかりやすくなります。これを防ぐため、爪の先端をやさしく滑らかに整えます。爪の先端を削り過ぎないように、少しずつ削ることが大切です。

4. 短時間で終了する

爪の手入れが長時間続くと、ペットが疲れたり、ストレスを感じる可能性があります。最初は1回5〜10分程度で終わらせるようにし、徐々に時間を延ばしていくことが理想的です。ペットが落ち着いているうちに、爪を整え終わるようにしましょう。

爪やすりやグラインダーのメリットとデメリット

メリット

  1. 滑らかで安全な爪に仕上がる
    グラインダーを使うことで、爪の先端が滑らかに整えられ、引っかかりを防ぐことができます。これにより、歩行時に不快感を与えることがなくなり、爪が割れたり裂けたりするリスクも減少します。
  2. 音に配慮できる
    静音タイプのグラインダーを使用すれば、音に敏感なペットでもストレスなく爪の手入れができます。ペットが怖がらず、リラックスした状態で爪を整えることが可能です。
  3. 使いやすさと持ちやすさ
    充電式やコードレスのグラインダーは、取り回しが簡単で、ペットの爪の手入れがスムーズに行えます。コードが絡まることなく、自由に使えるため、ペットの動きにも柔軟に対応できます。

デメリット

  1. 初めて使うときは慎重に
    グラインダーの使い方に慣れていないと、最初はペットが嫌がる場合があります。急に使用すると怖がることがあるため、ペットがリラックスしている状態で少しずつ使用することが必要です。
  2. ペットが動くと安全性に注意
    ペットが興奮したり、急に動いたりすると、爪を削る際に怪我をさせてしまう可能性があります。使う際は、ペットをしっかりと抑え、動かさないように配慮することが重要です。

爪やすりや爪用グラインダーは、ペットの爪を安全で快適に整えるために非常に有効なツールです。爪を滑らかに整えることで、爪の引っかかりや割れを防ぎ、歩行時に不快感を与えないようにすることができます。また、静音タイプや充電式・コードレスのグラインダーを選ぶことで、ペットのストレスを減らし、より快適に爪の手入れを行うことができます。

爪の手入れは、ペットの健康や安全を守るために非常に重要な作業です。爪やすりやグラインダーを使うことで、爪を滑らかに保ち、引っかかりや爪の裂けを防ぐことができ、ペットが快適に過ごすことができる環境を提供することができます。ペットの健康を守るためにも、爪のケアは定期的に行いましょう。


(3) 爪の位置を確認するためのライト

犬の爪には、血管や神経が通っている「クイック」と呼ばれる部分があります。この部分は、爪の中央から近い場所にあり、切ってしまうと出血を引き起こし、犬に痛みを与える可能性があります。特に、クイック部分を切ってしまうと、出血が続いたり、感染症のリスクも高まります。そのため、犬の爪を切る際には、クイックを避けて慎重に切ることが必要です。

問題となるのは、犬の爪が黒かったり、透明でない爪を持つ犬の場合、クイックの位置が見えにくいため、誤ってクイックを切ってしまうリスクが増えることです。このような犬に対しては、爪を切る際に特に注意が必要です。クイックを避けるために、どこで切るべきかを見極めることは難しく、誤って切ってしまうリスクを減らすために非常に便利なのが「爪の位置を確認するためのライト」です。

爪の位置を確認するためのライトとは

爪を切る際に使うライトは、特に黒や透明でない犬の爪を切るときに非常に役立つツールです。ライトを使うことで、クイックの位置を明確に視認できるようになり、誤って爪の血管部分を切ってしまうリスクを減らすことができます。このライトは、犬の爪の内部を透過する光を利用して、クイックの位置を照らし、爪切りを行う上での安全性を大きく高めます。

1. 黒い爪や不透明な爪に対応

犬の爪が黒い場合、特にクイックの位置が視認しにくくなります。黒い爪では、爪の内部構造が見えにくいため、クイックを切ってしまう危険が高まります。ライトを使用することで、クイックの位置を確認できるため、安全に爪を切ることができます。光を爪の下から照らすことで、クイック部分がわずかな色の変化として現れ、爪切りの際にどこまで切るべきかが明確になります。

2. 透明な爪でも内部がはっきり見える

犬の爪が透明でない場合でも、光を当てることで、爪の内部の構造を簡単に視認できるようになります。爪を下から照らすと、クイック部分が赤く透けて見えたり、爪の色が変わることで、どこで切るべきかが視覚的に判断できます。これにより、爪の切りすぎを防ぎ、クイックを傷つけることなく安全に爪を整えることができます。

3. 光の強さと調整可能な角度

爪の位置を確認するためのライトには、光の強さを調整できるものもあります。これにより、爪の色や厚さに応じて、最適な明るさを設定できるため、さらに視認性が向上します。また、ライトが可動式の場合、角度を調整して最適な照射位置を確保することができ、爪の内側をしっかりと照らすことができます。これにより、爪をより正確に切ることができ、飼い主が見やすい角度でクイックの位置を確認することができます。

爪を切る際の注意点とライトの活用法

爪を切る際に最も重要なのは、犬にストレスをかけず、安全に切ることです。爪を切りすぎると痛みを伴い、犬が恐怖を感じることがあります。クイックを避けるために、ライトを使うことで、安全に切ることができ、犬もリラックスして爪切りを受けられるようになります。

1. クイックの位置を慎重に確認する

爪を切る際、最も重要なのは「クイックを切らないこと」です。クイックを切ってしまうと出血や痛みを引き起こすため、慎重に切る必要があります。ライトを使用することで、爪の内部構造が明確に見えるため、クイックを避けて安全にカットすることが可能になります。爪の先端を切りすぎないように、ライトを使って慎重に位置を確認することが大切です。

2. 少しずつ切る

特に黒い爪や透明でない爪を持つ犬の場合、最初から一気に切るのではなく、少しずつ爪を切りながら、クイックの位置を確認していくことが重要です。ライトで照らしながら少しずつ切り進めることで、クイックに触れることなく安全に爪をカットできます。急がず、焦らずに爪を切ることで、犬の健康を守ることができます。

3. 出血した場合の対処法を準備する

万が一、クイックを切ってしまい出血してしまった場合に備え、出血を止めるための処置を事前に準備しておくことも重要です。出血が起きた場合には、止血パウダーやコットンを使って出血を止め、傷が癒えるまで犬を安静に保つようにしましょう。爪切り前に出血の対処法を知っておくことで、万が一の事態にも冷静に対処できます。

おすすめのライト

爪の位置を確認するためのライトは、爪切り専用のものであると便利です。LEDライトを使ったものが多く、強い光を放ちつつも、手元での使用がしやすいデザインのものがあります。ライトの明るさを調整できるタイプや、角度を調整できる可動式のものを選ぶことで、さらに便利に使用できます。また、ライトがコンパクトで持ちやすい形状のものを選ぶと、爪切りの際に手元が見やすく、作業が楽になります。


犬の爪を切る際に最も重要なのは、クイックを避けて安全に爪を切ることです。特に黒い爪や透明でない爪を持つ犬では、クイックの位置が見えにくく、誤って切ってしまうリスクが高くなります。そのため、爪の位置を確認するためのライトを使用することが非常に有効です。ライトを使うことで、クイックの位置を正確に確認でき、犬に痛みを与えることなく、安全に爪を切ることができます。爪切り作業を行う際には、ライトを活用して、飼い主さんも犬も安心して爪切りを行えるようにしましょう。


(4) 止血剤

止血剤は、ペットの爪切りやその他のケア中に起こり得る小さな事故に備えるために非常に重要なアイテムです。特に犬や猫の爪を切る際に、クイック(爪の中にある血管や神経)をうっかり切ってしまうことがあります。クイックを切ると、出血が起こり、そのまま放置するとペットに大きなストレスや不快感を与え、最悪の場合、出血が長引くことがあります。こうした事故に備えて、止血粉止血棒を準備しておくことは、ペットの安全を守り、飼い主も安心してケアを行うために不可欠です。

止血剤の役割と重要性

爪切りの際、誤ってクイックを切ってしまうことは、特に初めて爪切りをする際やペットが動いている時に起こりやすいです。クイックは、爪の中で血管が集まっている部分であり、切ると出血が止まりにくくなることがあります。このような場合、迅速に止血するためのアイテムが必要です。止血剤は、出血を速やかに止め、ペットのストレスを減らし、出血を最小限に抑えるために役立ちます。

1. 止血粉

止血粉は、出血を素早く止めるために使用される粉末状の止血剤で、クイックを切ってしまった際に非常に有効です。止血粉は、血液に反応して血液凝固を促進し、出血を迅速に止める効果があります。通常、止血粉は無害であり、ペットが舐めても問題ない成分で作られているため、安全に使用することができます。

使用方法は非常に簡単です。クイックを切った部分に少量の止血粉を直接かけ、軽く押さえるだけで、出血がすぐに止まることが多いです。止血粉には、収れん作用(血管を収縮させる働き)や、凝固を促す作用があり、出血の時間を短縮し、傷口を素早く癒すことができます。

2. 止血棒

止血棒は、棒状の止血剤で、出血部分に押し当てることで血液の流れを抑える効果があります。これも迅速に出血を止めるために役立ちますが、止血粉よりも少し異なる使い方が必要です。止血棒は、止血粉と同様に、クイックを切ってしまった部分に押し当てることで、血管を圧迫し、出血を止めることができます。止血棒には、圧力を加えることで傷口を密閉する効果があり、出血が止まりやすくなります。

止血棒は、特に小さな傷や切り傷にも効果的で、ペットが舐めても安全であることが多いです。ペットが動き回ることを避け、落ち着いている状態で使用することが推奨されます。

3. 止血ゲルや液体タイプ

止血ゲルや液体タイプの止血剤もあり、これは止血粉や止血棒と比べてよりクリーニングしやすく、湿った状態で止血を行うことができる製品です。液体タイプは、特に大きな出血や深い傷には便利であり、傷口に塗ることで、血液の凝固を促進し、感染予防にも役立ちます。ゲルや液体タイプは、傷口に直接塗ることで、血液の流れを止め、出血が止まるのを助けます。

止血剤を使用する際の注意点

止血剤は非常に有効ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。

1. 適切な量を使う

止血粉や止血棒は、適切な量を使うことが大切です。あまりにも多すぎると、傷口を覆い隠しすぎて、傷が治りにくくなることがあります。逆に、少なすぎても十分な止血効果が得られません。使用する前に製品の指示に従い、必要な量を使うことが重要です。

2. 出血が止まらない場合は獣医師に相談する

万が一、止血剤を使用しても出血が止まらない場合は、すぐに獣医師に相談することが重要です。特に、大きな血管が関わっている場合や、深い傷ができてしまった場合には、止血剤だけでは不十分なことがあります。獣医師による適切な処置が必要です。

3. 正しいタイミングで使用する

止血剤は、出血を感じた時点で迅速に使用することが大切です。遅れて使用すると、出血が長引き、ペットがさらに不安になってしまいます。爪を切る際は、慎重に行い、万が一のために止血剤をすぐに使えるように準備しておくことが最も効果的です。

4. 健康状態に応じて使用する

ペットが出血しやすい健康状態(例えば、血液凝固障害がある場合や薬を服用している場合)である場合、止血剤を使用しても十分な効果が得られないことがあります。このような場合は、止血剤を使う前に獣医師に相談することが推奨されます。

止血剤の準備と保管

止血剤は、爪切り道具とともに常に手元に置いておくと安心です。使用する頻度は低いかもしれませんが、万が一のために爪切りセットに一緒に保管しておくと良いでしょう。また、止血剤が湿気や高温にさらされないよう、直射日光を避け、湿度が低い場所で保管することが推奨されます。


止血剤は、爪切りやその他のペットのケア中に発生する可能性のある事故に備えるための重要なアイテムです。クイックを切ってしまった場合でも、止血粉や止血棒を使用することで、素早く出血を止め、ペットに与えるストレスを軽減することができます。止血剤を使用する際は、適切な量を使用し、出血が止まらない場合は獣医師に相談することが重要です。ペットの爪切りやケアを行う際には、止血剤を手元に準備しておくことで、より安全に、安心してケアを行うことができるでしょう。


3. 安全に爪を切るための手順

犬の爪切りは、愛犬にとっても飼い主にとっても少し緊張する瞬間です。正しい手順で爪を切ることで、安全にケアを行い、愛犬の健康を守ることができます。以下に、安全に爪を切るための手順を詳しく説明します。

(1) 愛犬をリラックスさせる

爪切りは、多くの犬にとって少し不安や緊張を感じる瞬間です。特に、初めて爪切りを行う場合や、過去に爪切りで嫌な経験をした犬にとっては、非常にストレスの多い時間となります。爪切りを行う際に犬が怖がったり、興奮してしまったりすると、飼い主自身も焦りや不安を感じることがあります。しかし、爪切りを行う前に愛犬をリラックスさせ、リラックスした状態で爪を切ることができれば、犬にとっても飼い主にとってもよりスムーズで快適な体験になります。愛犬の不安を和らげ、リラックスさせるためには、いくつかの方法があります。以下では、その方法を詳しく解説します。

1. 事前にリラックスした環境を作る

爪切りをする前に、リラックスできる環境を作ることが非常に重要です。犬は周囲の環境や飼い主の気配に敏感に反応します。緊張した雰囲気や急かすような態度は犬にストレスを与えるため、リラックスした雰囲気を作り出すことを心掛けましょう。

1.1 穏やかな声で話しかける

犬は飼い主の声に敏感に反応します。穏やかな声で話しかけてあげることで、犬は安心感を感じやすくなります。「よしよし、いい子だね」など、優しい言葉をかけることで、犬もリラックスし、安心して爪切りを受け入れやすくなります。強い口調や焦ったような声を避け、落ち着いたトーンで犬に接しましょう。

1.2 心地よい空間を提供する

爪切りを行う場所は、静かで落ち着いた環境を選ぶことが大切です。周囲の雑音や騒がしい環境では、犬が不安になりやすく、爪切りを受け入れにくくなります。可能であれば、普段から犬がリラックスできる場所で爪切りを行うようにしましょう。リラックスした環境を整えることで、犬も自然と落ち着きを取り戻しやすくなります。

2. おやつやご褒美を使う

犬は、おやつを使うことでリラックスしやすくなることが多いです。おやつを与えることで、爪切りの時間がポジティブな経験として記憶され、次回以降の爪切りもスムーズに進めやすくなります。

2.1 おやつで注意を引く

爪切りを始める前に、犬が好きなおやつを使って注意を引く方法が効果的です。おやつで犬の注意を爪切りから少し逸らすことで、犬の気持ちがリラックスします。おやつを見せてから爪切りを始めることで、犬は「爪切り=良いことがある時間」というポジティブな連想を持ちやすくなります。

2.2 ご褒美でリワードを与える

爪を1本切るごとにおやつを与えたり、爪切りが終わった後にご褒美を与えることで、犬は爪切りをポジティブに感じるようになります。爪切りが終わった後には、「よくできたね!」といった言葉と一緒におやつを与えることで、犬の不安を和らげ、次回も協力的に爪切りを受け入れてくれるようになります。

3. 軽い運動でエネルギーを発散させる

爪切りを始める前に、軽い散歩や遊びをして、犬のエネルギーを発散させるのも効果的です。特に、興奮している犬やエネルギーが余っている犬は、爪切りに集中できないことがあります。散歩や遊びで一度リラックスした状態を作ることで、犬が落ち着き、爪切りがよりスムーズに進みます。

3.1 散歩で心を落ち着ける

爪切りの前に軽く散歩をして、犬のエネルギーを発散させると、爪切りがよりスムーズに行えることがあります。散歩は犬の心を落ち着け、リラックスした状態で爪切りを行う準備を整える助けになります。特に、屋外の新鮮な空気を吸うことで、犬のストレスが軽減され、リラックスした状態で爪切りを行えるでしょう。

3.2 遊びでエネルギーを発散させる

散歩の代わりに、室内で軽く遊んで犬のエネルギーを発散させることも効果的です。お気に入りのおもちゃを使って軽く遊んであげることで、犬はリラックスし、爪切りに集中しやすくなります。遊びの後に爪切りを行うことで、犬の気持ちが安定し、無駄な緊張を避けることができます。

4. 爪切りを楽しい体験にする

爪切りは犬にとって必ずしも楽しい経験ではないかもしれませんが、飼い主のアプローチ次第で、犬にとってストレスが少なく、安心できる時間に変えることができます。

4.1 ほめてあげる

爪切りをした後には、犬を褒めてあげることが非常に重要です。爪切りが終わった後に「よく頑張ったね!」と優しく声をかけて、犬が自信を持てるようにしましょう。褒めることで、犬は自分が良い行動をしたことを理解し、爪切りが終わった後のポジティブなフィードバックを得られるので、次回も安心して爪切りに挑戦できるようになります。

4.2 短い時間で終わらせる

爪切りの時間が長すぎると犬はストレスを感じやすくなるため、短時間で効率よく終わらせるよう心掛けましょう。最初は少しずつ爪を切るところから始め、慣れてきたら少しずつスピードを上げていきます。犬が疲れないように、無理なく進めることがポイントです。


爪切りは、犬にとって少し不安を感じる瞬間でもあります。特に初めて爪切りをする場合や、過去に嫌な経験をした犬にとっては、リラックスした環境を作り、犬が安心できるような配慮が大切です。おやつや遊び、優しく撫でてあげること、また軽い散歩でエネルギーを発散させることが、犬をリラックスさせるために非常に効果的です。爪切りを楽しい体験に変えることで、犬も次回から自信を持って爪切りを受け入れやすくなります。爪切りを無理なく、ストレスなく行えるようにすることが、犬と飼い主の信頼関係を深め、安心したケアの一環となることでしょう。


(2) 爪のクイックを確認する

爪のクイックを確認することは、犬の爪切りにおいて非常に重要なステップであり、ペットの安全と健康を守るために欠かせません。犬の爪には、**「クイック」**と呼ばれる血管や神経が通っている部分があります。この部分を切ってしまうと、出血が止まりにくく、犬にとって非常に痛みを伴い、さらには感染症のリスクも高まります。したがって、クイックの位置をしっかり確認し、慎重に爪を切ることが重要です。

クイックとは?

クイックは、犬の爪の内側に存在する血管と神経の束で、爪を切る際に切ってしまうと出血痛みを引き起こします。クイックの位置を正確に把握せずに爪を切ってしまうと、出血が長引き、犬に大きなストレスを与えることになります。爪の先端部分は硬く、クイックは爪の中にあるため、肉眼で直接見ることが難しいことがあります。そのため、適切な方法でクイックの位置を確認しながら爪を切ることが不可欠です。

透明な爪の場合

透明な爪の犬は、クイックの位置が比較的簡単に確認できます。透明な爪では、爪の中に血管が通っている部分が見えることが多いため、クイックの位置を視覚的に確認することができます。クイックは、爪の内側にピンク色や赤色の部分として見え、爪の先端に向かってだんだんと伸びていきます。

爪を切る際には、クイックの直前でカットを止めることが大切です。爪の先端を少しずつ切りながら、クイックを避けるように注意しましょう。透明な爪の場合は、クイックが視覚的にわかるため、比較的簡単に安全なカットができます。

黒い爪の場合

黒い爪の場合、クイックが見えにくくなります。透明な爪と異なり、黒い爪の内部は黒色で覆われているため、血管が見えません。これにより、爪切りの際にクイックを避けるのが非常に難しくなります。しかし、黒い爪でもクイックの位置を確認する方法はあります。以下に、その確認方法をいくつか紹介します。

1. ライトを使う

黒い爪の犬の場合、ライトを使ってクイックの位置を確認する方法が非常に有効です。暗い場所で爪にライトを当てると、爪の内側が透けて見え、クイックの位置を視覚的に確認することができます。この方法は、特に暗い爪の場合に役立ちます。クイックが透けて見える範囲を確認し、爪の先端を少しずつ切りながらクイックを避けるようにします。

2. 少しずつカットする

黒い爪を切る際は、少しずつカットしていくことが大切です。急いで爪を切らずに、少しずつ切り進め、クイックが見えてきたらその手前でカットを止めるようにしましょう。爪を切る途中で、**白い部分(爪の先端に近い部分)ピンク色の部分(クイックが通っている部分)**の境目を見つけることが重要です。境目を見つけることで、安全に爪を切ることができます。

3. クイックが見えたらすぐに中止する

もし爪の切り口にピンク色が見えた場合、それがクイックの位置です。クイックに近づく前に、すぐに爪切りを中止することが大切です。クイックを切ってしまうと、血が出て止まらないことが多く、ペットにも大きなストレスを与えます。クイックに触れそうになった時点で、すぐにカットを中止し、無理に切らないようにしましょう。

クイックを避けるためのポイント

  1. 安全な距離を保つ
    爪を切る際は、クイックから数ミリメートルの距離を保つことが基本です。特に黒い爪の場合、クイックの位置が見えにくいので、少し余裕を持ってカットを進めましょう。
  2. 少しずつ切り進める
    特に黒い爪の場合、爪を少しずつカットし、クイックの位置を慎重に確認しながら切ることが重要です。急いで切ることは避け、確実にクイックを避けるように心がけましょう。
  3. 透明な爪の場合も注意が必要
    透明な爪でも、クイックが非常に長く伸びている場合があるため、確認を怠らないことが重要です。透明な爪でも、クイックを見逃さないように注意深く切りましょう。
  4. 爪切りの道具を使用する
    爪切りの道具は、ペット専用の爪切り爪用グラインダーを使用することが推奨されます。ペット用の道具は、飼い主が爪を切りやすく、またペットにも安全に使用できるように設計されています。適切な道具を使うことで、爪切りの際の安全性が向上します。

万が一クイックを切ってしまった場合

もし、誤ってクイックを切ってしまった場合でも慌てずに対応しましょう。出血が起きた場合、すぐに**止血剤(止血粉や止血棒)**を使って出血を止めます。また、出血が長引くようなら、獣医師に相談することが必要です。出血が止まらない場合や、犬が痛がっている場合には、専門的な処置が必要になることがあります。


爪のクイックを確認することは、犬の爪切りにおいて非常に重要なステップです。クイックを誤って切ってしまうと、出血や痛みが伴い、犬に大きなストレスを与えることになります。透明な爪の場合は視覚的にクイックの位置を確認しやすいですが、黒い爪の場合はライトを使うなどして慎重にクイックを避けるようにしましょう。爪切りは慎重に、少しずつ進め、クイックを切らないようにすることで、ペットの安全を守り、快適なケアを提供することができます。


(3) 少しずつ爪を切る

犬の爪を切る際には、少しずつ切ることが非常に重要です。爪を一度に大量に切ってしまうと、犬にとって痛みや不安を引き起こす可能性があり、爪が割れてしまう危険もあります。犬の爪は硬くて丈夫なため、無理に力を入れて一気に切ることは避け、慎重に少しずつ切ることが大切です。爪切りを行う際のコツとして、「少しずつ切る」という点をしっかりと理解し、実践することで、より安全に、犬にストレスを与えずに爪を整えることができます。

1. 犬の爪の構造を理解する

犬の爪には、血管と神経が通っている「クイック」と呼ばれる部分があり、この部分を切ってしまうと出血を伴い、犬に痛みを与えることになります。爪のクイックは、爪の先端から少し内側に位置しており、透明な爪であれば比較的見やすいのですが、黒い爪や不透明な爪ではクイックの位置を視認することが難しくなります。このため、クイックを避けるためには、少しずつ爪を切り、慎重に進めることが大切です。

爪の先端から少しずつ切っていくことで、クイックの位置を誤って切らないように注意深く切り進めることができます。無理に爪を切りすぎないようにし、犬にとって負担の少ない方法で爪を整えることが求められます。

2. 硬い爪を少しずつ切る理由

犬の爪は、非常に硬くて丈夫であるため、刃がしっかりと食い込むまでに力が必要です。無理に一度に切ろうとすると、爪の先端が割れてしまったり、爪の部分が不均一に切れてしまったりすることがあります。爪が割れると、出血が起きるだけでなく、犬にとっても非常に痛みを伴うことがあります。さらに、爪が不均等に切れると、歩行時に爪が引っかかることがあり、犬が歩くのに不快感を覚えたり、爪が傷ついたりする可能性があります。

そのため、少しずつ切り進めることが重要です。爪の先端から少しずつ切ることで、爪が割れることを防ぎ、均等に爪を整えることができます。無理な力を加えることなく、犬にとっても快適な爪切りを実現するためには、この方法が最適です。

3. 切るタイミングと方法

爪を切るタイミングと方法は非常に重要です。最初に爪の先端を少しだけカットし、クイックの位置を確認しながら進めることがポイントです。最初はほんの少しだけ切り、切断面が見えるようにすることで、クイックの位置を少しずつ確認することができます。透明な爪の場合、内部の血管が透けて見えるので、クイックの位置をより確実に確認することができます。

黒い爪や不透明な爪を持つ犬の場合、クイックの位置が見えにくいため、慎重に少しずつ切っていくことが特に重要です。爪の先端を少しずつ切り、少しずつ爪の内側に向かって切り進めることで、誤ってクイックを切ってしまうリスクを最小限に抑えることができます。

4. 爪切りの進め方

爪を切る際には、以下のようなステップで進めることが効果的です。

4.1 最初に爪の先端を少しカット

最初に爪の先端を少しだけカットします。この段階では、爪が割れないように慎重にカットを進め、爪の形を整える程度に留めます。最初に少しずつカットすることで、次に進む際にクイックが近づいているかどうかを確認することができます。

4.2 少しずつ切り進める

爪の先端から少しずつ切り進め、時折爪の内部を確認しながら進めましょう。爪を切った後に内部がどうなっているかを観察し、クイックがどの部分に位置しているかを確認します。黒い爪や透明でない爪の場合、刃を少しずつ入れては確認することを繰り返すと良いです。

4.3 クイックを確認しながら進める

爪を少しずつ切りながら、クイックが近づいている場合は、それ以上切らないようにしましょう。クイックの位置は、爪の中心部が少し赤みを帯びてきた段階で見分けやすくなります。少しでも赤みが見えたら、そこまでで止め、これ以上切らないようにしましょう。無理に切ることは避け、適切なタイミングでカットを終わらせることが大切です。

4.4 他の爪も同じように切る

1本の爪が終わったら、他の爪も同じように少しずつ切り進めていきます。犬の後ろ足の爪は前足よりも硬いことが多いので、注意が必要です。後ろ足の爪は特に少しずつカットしながら、クイックの位置を慎重に確認することをお勧めします。

5. 休憩を挟みながら行う

爪切りが長時間続くと、犬も飼い主も疲れを感じやすくなります。特に、犬が嫌がったり、不安を感じたりしていると、爪切りが長引くことがあります。少しずつ切ることが大切ですが、無理なく進めるために、適度に休憩を挟んで行いましょう。休憩を挟むことで、犬の緊張もほぐれ、よりリラックスした状態で爪切りを続けることができます。

6. 爪切り後のケア

爪を切り終わった後は、犬を優しく褒めてあげましょう。爪切りが終わったことを喜ばせ、良い経験として記憶させることが大切です。犬が爪切りを嫌がらないように、次回もスムーズに進めるように心掛けましょう。また、爪切り後には犬の爪の状態をチェックし、切り残しがないかを確認しましょう。


犬の爪を切る際には、「少しずつ切る」ことが非常に重要です。無理に一度に切ると爪が割れたり、出血を引き起こす可能性があります。爪の先端から少しずつカットし、クイックを避けながら進めることで、犬の健康を守りながら爪を整えることができます。爪切りを少しずつ進めることで、犬も飼い主も安心して爪切りを行えるようになります。


(4) 爪切り後の仕上げ

爪切り後の仕上げは、爪を切るだけでなく、ペットの健康と快適さを維持するために非常に重要なステップです。爪を切った後のケアをしっかりと行うことで、爪が引っかかりにくくなり、ペットが快適に歩くことができます。また、爪切り後に爪の状態を確認し、出血がないか、切り口がきれいかをチェックすることも、ペットの健康管理に欠かせません。この仕上げを怠ると、爪のケアが不完全になり、ペットが不快に感じることや、爪のトラブルが発生する原因となります。

爪切り後に爪やすりやグラインダーを使う理由

爪切りを行った後、爪の先端が鋭くなることがあります。この鋭い爪のままにしておくと、ペットが床やカーペットに引っかかりやすくなり、歩行時に不快感や怪我を引き起こす可能性があります。これを防ぐために、爪やすりグラインダーを使って爪の切り口を滑らかに整えることが大切です。

爪やすりやグラインダーは、爪の先端や切り口を丸く、滑らかに仕上げるために使われます。これにより、爪が引っかかりにくくなり、ペットが歩きやすく、爪の先端が自然に丸くなることで痛みや不快感を減らすことができます。特に、爪切りが初めてのペットや爪が硬い犬には、仕上げ作業が非常に重要です。

爪やすりやグラインダーを使う方法

爪やすりやグラインダーを使って爪の切り口を滑らかにする方法は、以下のように行います。

1. 爪を優しく削る

爪を切った後、まずは爪やすりやグラインダーを使って、切り口が鋭くなっていないか確認します。爪の先端を優しく削るようにして、丸く仕上げることを心がけます。爪やすりの場合は、軽くこすりながら削ることで、少しずつ爪の形を整えることができます。グラインダーの場合は、ゆっくりと回転させながら削ることが重要です。

2. 短時間で削る

爪を削りすぎないように、少しずつ削ることが大切です。削る時間が長くなりすぎると、爪や皮膚に負担がかかることがあるため、5〜10分程度で終了させることを目安にしましょう。爪やすりやグラインダーを使っている間は、ペットがリラックスしていることを確認し、無理に動かさないように気をつけましょう。

3. 仕上げを行う

爪やすりやグラインダーで爪の先端を整えた後、再度爪の状態を確認します。爪が滑らかになり、引っかかりがなくなったことを確認したら、仕上げとして軽く磨きます。爪が整ったことを感じたら、手やペットの爪を清潔なタオルで拭き、削りカスを取り除きます。

爪切り後のチェックポイント

爪切り後に爪の状態をしっかりと確認することが重要です。特に、以下の点に注意して爪の状態をチェックしましょう。

1. 出血がないか確認する

爪を切った後、出血が起こることがあります。特にクイックを誤って切った場合、出血が止まらないことがあります。そのため、爪切り後には必ず出血の有無を確認することが大切です。もし出血している場合は、止血剤(止血粉や止血棒)を使って迅速に処置を行いましょう。出血が長引く場合は、獣医師に相談することが必要です。

2. 切り口がきれいか確認する

爪切り後、切り口がギザギザになっていないか爪が割れていないかも確認しましょう。切り口がギザギザしていると、引っかかりやすくなり、爪が裂ける原因になります。爪やすりやグラインダーを使って、切り口が滑らかで丸い形になるように整えておきます。

3. 爪の長さを確認する

爪の長さも大切なポイントです。長すぎる爪は歩行時に不安定になり、関節に負担がかかることがあります。また、爪が地面に擦れている場合は、爪の角度を確認し、適切な長さに切り直す必要があります。爪の長さを適切に保つことで、歩行が快適になり、関節や爪に無理な負担をかけずに済みます。

4. 爪の形を確認する

爪の形も重要です。犬によって爪の形は異なるため、自然なカーブを保つように爪切りを行いましょう。爪の角度やカーブが不自然だと、歩行が不安定になり、ペットが歩く際に違和感を感じることがあります。爪の形が正常であることを確認し、必要に応じて調整を行います。

爪切り後のケアと注意点

爪切り後は、ペットの足を清潔に保つことが大切です。爪を切った後に爪の周りに付着した削りカス血液をしっかりと拭き取ります。特に爪の間に削りカスが残っていると、感染症の原因になることがありますので、爪切り後の清潔を保つことが重要です。

また、爪を切った後は、しばらくペットが足を舐めないように注意することも必要です。足を舐めることで、爪に細菌が付着し、感染する可能性があります。できるだけ爪切り後は、ペットを監視してあげましょう。


爪切り後の仕上げは、爪を切ることだけでなく、爪の状態をしっかりと整えるための重要なステップです。爪やすりやグラインダーを使って爪の切り口を滑らかに整え、引っかかりを防ぎ、歩行時に快適さを提供することができます。爪切り後には、必ず出血がないか、切り口がきれいか、爪の長さや形が適切かを確認しましょう。また、爪切り後のケアや清潔を保つことも忘れずに行い、ペットが快適に過ごせるようにしましょう。


(5) 出血した場合の対処法

犬の爪切りは慎重に行うべき作業ですが、万が一、爪を切りすぎてしまうことがあります。特に「クイック」と呼ばれる血管や神経が通っている部分に切り込みを入れてしまうと、出血が起こります。出血が発生した場合には、速やかに適切な対処をすることが非常に重要です。出血を放置すると、犬が不快感や痛みを感じるだけでなく、場合によっては感染症を引き起こす可能性もあります。ここでは、爪切り中に出血した場合の迅速かつ適切な対応方法を詳しく解説します。

1. 出血が起きた原因

犬の爪には、血管と神経が通っている「クイック」という部分があります。この部分を切ってしまうと、出血や痛みを伴います。特に黒い爪や透明でない爪を持つ犬では、クイックの位置が見えにくいため、誤って切ってしまうリスクが高くなります。クイックを切ることで、爪の内部が傷つき、出血が起こるのです。この場合、慌てずに冷静に対処することが最も重要です。

2. すぐに止血剤を使う

爪を切りすぎてしまった場合、まず最初に行うべきことは止血です。市販の止血剤を使うことが、迅速に出血を止めるための最も効果的な方法です。止血剤は通常、血液の凝固を促進する成分が含まれており、傷口に直接適用することで、出血を速やかに止めることができます。

2.1 止血パウダーやストップブラッドを使う

止血パウダーやストップブラッド(止血剤)は、ペット用品店や獣医師から購入することができます。これらの製品は、出血を速やかに止めるために非常に効果的です。使い方は簡単で、少量を出血部分に直接振りかけ、軽く押さえて固定します。パウダーが爪にしっかりと付着することで、血液が凝固し、出血を止めることができます。

2.2 止血ジェルやクリームを使う

一部の止血剤はジェルやクリームタイプもあり、出血部分に塗布することで、傷口を覆い、出血を止めることができます。これらの製品も血液の凝固を促進し、出血を迅速に止めるための便利な選択肢です。

3. ティッシュで軽く圧迫して止血

もし、止血剤が手元にない場合でも、ティッシュやガーゼを使って軽く圧迫し、出血を止めることができます。この方法は非常に簡単で、ほとんどの家庭にあるアイテムで対応できます。

3.1 ティッシュで圧迫する

ティッシュやキッチンペーパーを1枚取り、軽く丸めて出血部分に当て、指で優しく圧迫します。圧迫することで、血管を閉じる働きがあり、出血を止めることができます。約5分から10分程度、圧力を加え続けることで、出血が止まることがほとんどです。この際、強く圧迫しすぎないように注意し、犬が嫌がって動かないようにすることが重要です。

3.2 ガーゼを使用する

ティッシュが手に入らない場合や、圧迫面積を広くしたい場合は、ガーゼを使うと良いでしょう。ガーゼは通気性があり、血液を吸収しやすいため、圧迫しやすいです。出血部分をガーゼで包み、軽く押さえることで効果的に出血を止めることができます。

4. 冷静に犬を落ち着かせる

出血が起こったとき、飼い主として最も大切なのは、冷静に対処することです。犬が不安や痛みを感じている場合、飼い主が焦ってしまうと、犬はさらに興奮し、治療が難しくなることがあります。深呼吸をして、落ち着いてから犬を抱きかかえ、出血部分に適切に処置を施しましょう。犬が過度に動かないように注意を払いながら、処置を行ってください。

5. 出血が止まらない場合

万が一、出血が10分以上止まらない場合や、出血がひどくなった場合は、獣医師にすぐに相談することが必要です。特に、大量の出血や傷が深い場合、感染症のリスクが高まることがあるため、専門的な治療が必要となります。

5.1 速やかに獣医師に相談

獣医師は、出血の状態をチェックし、必要に応じてさらに強力な止血処置を施してくれます。また、感染症予防のための処置を行うこともあります。獣医師の診断を受けることで、適切な治療を受け、犬の健康を守ることができます。

6. 出血後のケア

出血が止まった後は、犬の爪をよく観察し、傷口が化膿しないように注意を払いましょう。清潔に保つことが重要です。傷口に異常が見られないか、定期的に確認することが大切です。

6.1 爪の状態を定期的にチェック

爪切り後、傷口が治るまで定期的に確認して、感染症の兆候(赤み、腫れ、膿など)がないかをチェックします。傷口が治るまで、犬が舐めないようにすることも大切です。傷口に舐められると、感染症の原因となることがあります。

6.2 犬を安静にさせる

爪を切った後は、犬を安静にさせることが重要です。傷口が治癒するまで、過度に動かないように配慮しましょう。激しい運動を避け、安静にしていることで、傷の治りが早くなります。


爪切り中に出血してしまった場合は、冷静に対応し、出血を早急に止めることが非常に大切です。止血剤を使うことが最も効果的ですが、手元に止血剤がない場合でもティッシュやガーゼで圧迫し、出血を止めることができます。もし出血が止まらない場合や状態が悪化した場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。適切な処置とその後のケアを行うことで、犬は早期に回復することができます。爪切りを行う際は、出血を防ぐために慎重に進めることが最も重要です。


4. まとめ:愛犬の健康を守る爪ケアを実践しよう

犬の爪ケアは、健康維持に欠かせない重要な作業です。適切な道具を使い、慎重に爪を切ることで、愛犬の快適な生活をサポートすることができます。爪を切る際は、少しずつ切り、クイックを切らないように注意することがポイントです。定期的に爪ケアを行い、愛犬の健康を守りましょう。

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