目次
はじめに
「犬のボディコンディションスコア(BCS)って何を見れば分かるの?」
「うちの犬は太っているのか、痩せているのか判断できない」と迷っていませんか。
毎日愛犬を見ていると体型の変化に気づきにくく、体重を量っても、その数字だけで適正な体型なのか判断できず迷うこともありますよね。
この記事では、犬のBCSの基本的な見方から各段階の違い、適正体型を判断するときの確認ポイントまで順を追って説明していきます。
犬のボディコンディションスコア(BCS)とは?

犬のボディコンディションスコア(BCS)は、犬の見た目と体に触れたときの感触から、太りすぎや痩せすぎなどの体型を評価する指標です。
ここでは、BCSで確認するポイントと、体重とあわせてBCSを確認する理由を説明します。
BCS
BCSは、犬の体型を見た目と触った感覚から確認するための指標です。
犬を立たせた状態で腰のくびれやお腹の引き締まりを見ながら、肋骨や腰まわりに触れて脂肪のつき方を確認します。
こうした状態を総合して、痩せているか、適正な体型か、太っているかを判断します。
体重だけでなくBCSも確認する理由
犬の体型は、体重だけでは脂肪のつき方まで判断できないため、BCSもあわせて確認します。
同じ体重でも、骨格や筋肉量によって見た目や肋骨の触れやすさは異なります。
体重とBCSの両方を見ることで、現在の体型をより判断しやすくなります。
犬のBCSの見方|3つのポイントを確認する
犬のBCSを確認するときは、体重を量るだけでなく、体を上と横から見た状態に加えて、実際に触った感触も確認します。
ここでは、犬の体型を判断するために確認したい3つのポイントを順番に説明します。
上から見て腰にくびれがあるか確認する
犬を立たせた状態で真上から見て、肋骨の後ろから腰にかけてくびれがあるか確認します。
適正な体型では胸まわりより腰が細く見えますが、くびれがほとんどない場合は、脂肪が多く付いている可能性があります。
横から見てお腹が吊り上がっているか確認する
犬を立たせて横から見たときに、胸から後ろ脚に向かってお腹のラインが上がっているか確認します。
適正な体型では腹部が斜め上に引き締まって見えますが、水平に近い場合や下がっている場合は、脂肪が多く付いている可能性があります。
肋骨を触って脂肪の付き具合を確認する
犬の胸の横に手を当て、肋骨の触れやすさから脂肪の付き具合を確認します。
適正な体型では軽く触れると肋骨を感じられますが、肋骨が目立つほど触れやすい場合は痩せ気味、強く押さないと感じられない場合は脂肪が多い可能性があります。
犬のBCS1〜5の判断基準
犬のBCSは、見た目や肋骨に触れたときの状態などをもとに、BCS1からBCS5までの5段階で体型を評価します。
ここでは、BCS1〜5それぞれの体型の特徴と判断するときの基準を順番に説明します。
BCS1|痩せ
BCS1は、肋骨や腰、骨盤などの骨が外からはっきり見える痩せた状態です。
脂肪はほとんど感じられず、上から見ると腰のくびれが深く、横から見るとお腹が大きく吊り上がっています。
BCS2|やや痩せ
BCS2は、薄い脂肪の下に肋骨を簡単に感じられる、やや痩せた状態です。
腰のくびれやお腹の吊り上がりもはっきりしていますが、BCS1ほど骨が目立つことはありません。
BCS3|理想的
BCS3は、肋骨を軽く触ると薄い脂肪の下に骨を感じられる、理想的な状態です。
上から見ると適度な腰のくびれがあり、横から見るとお腹が自然に吊り上がっています。
BCS4|やや肥満
BCS4は、肋骨が脂肪で覆われ、触って確認するために少し力が必要な状態です。
腰のくびれやお腹の吊り上がりも分かりにくくなり、BCS3より脂肪が多く付いています。
BCS5|肥満
BCS5は、肋骨が厚い脂肪で覆われ、触っても骨を感じにくい肥満の状態です。
腰のくびれやお腹の吊り上がりもほとんど見られず、胸や腰、腹部に脂肪が多く付いています。
犬のBCS1〜5の判断基準
犬のBCSは、体の見た目と触ったときの脂肪の付き具合から、BCS1〜5の5段階で評価します。
ここでは、BCS1の「痩せ」からBCS5の「肥満」まで、それぞれの判断基準を順番に説明します。
肋骨は浮き出ていないが触ると確認できる
理想的な体型では、肋骨が外からはっきり見えるほど浮き出ていません。
胸の横を軽く触ったときに、薄い脂肪の下から肋骨の形を感じられる状態が目安です。
上から見ると腰に適度なくびれがある
犬を立たせて真上から見ると、肋骨の後ろから腰にかけて適度なくびれがあります。
胸まわりより腰が少し細く、左右のラインが自然に内側へ入っている状態が目安です。
横から見ると腹部が適度に吊り上がっている
犬を立たせて横から見ると、胸の下から後ろ脚に向かって、お腹のラインが斜め上に吊り上がっています。
お腹が垂れたり極端に細くなったりせず、自然に引き締まって見える状態が目安です。
BCSには5段階評価と9段階評価がある
犬のBCSには、体型を1〜5で示す5段階評価と、1〜9で示す9段階評価があります。
BCSの数字を確認するときは、5段階と9段階のどちらで評価されているのかもあわせて確認しましょう。
5段階ではBCS3が適正体型の目安
5段階評価では、BCS1が痩せ、BCS5が肥満を示し、中間のBCS3が適正体型の目安です。
BCS3では肋骨を軽く触って確認でき、腰には適度なくびれがあり、お腹も自然に吊り上がっています。
9段階ではBCS4〜5が適正体型の目安
9段階評価では、BCS1が痩せ、BCS9が肥満を示し、BCS4〜5が適正体型の目安です。
肋骨を触って確認でき、腰のくびれやお腹の吊り上がりが見られる状態を目安にします。
BCSの数字を見るときは評価方式も確認する
BCSを確認するときは、5段階と9段階のどちらで評価されているかも確認しましょう。
同じBCS3でも示す体型が異なるため、数字だけでなく評価方式まで一緒に見ることが大切です。
犬のBCSを判断するときの注意点
犬のBCSを判断するときは、見た目だけで体型を決めず、実際に体へ触れて脂肪の付き方を確認することが大切です。
短期間で体重が増減したりBCSが大きく変化したりした場合は、自己判断せず獣医師に相談しましょう。
長毛犬は見た目だけでなく実際に触って確認する
長毛犬は被毛で体の輪郭が隠れやすいため、見た目だけでは体型を判断しにくいことがあります。
胸や腰まわりに手を当てて肋骨の触れやすさや脂肪の付き方を確認し、見た目と触った感触の両方からBCSを判断しましょう。
犬種や体格によって適正体重は異なる
犬の適正体重は犬種や骨格、体格によって異なり、同じ犬種でも個体差があります。
そのため、体重の数値だけで判断せず、肋骨の触れやすさや腰のくびれなどもあわせて確認することが大切です。
急な体重変化やBCSの大きな変化は獣医師に相談する
短期間で体重が増減したり、BCSが大きく変わったりした場合は、自己判断で食事量を調整せず獣医師に相談しましょう。
特に食事量や運動量を変えていないのに体型が変化した場合は、体重やBCSの記録を持って相談すると経過を伝えやすくなります。
まとめ
犬のボディコンディションスコア(BCS)は、体重だけでなく、見た目と体に触れた感触から脂肪の付き具合を確認する指標です。
犬を立たせた状態で、上から見た腰のくびれ、横から見た腹部の吊り上がり、手で触ったときの肋骨の感じやすさを確認します。
5段階評価ではBCS3、9段階評価ではBCS4〜5が適正体型の目安となるため、BCSの数字を見るときは評価方式まで確認しましょう。
長毛犬や犬種・体格による違いも考慮し、短期間で体重やBCSが大きく変化した場合は、自己判断で食事量を調整せず獣医師へ相談することが大切です。