目次
はじめに
本書の目的
犬用の無添加・国産ジャーキーを選ぶときの基本をやさしく説明します。原材料や産地の確認方法、犬の年齢や体質に合う素材の選び方、与えるときの注意点まで、順を追って分かりやすく紹介します。初めて探す方にも役立つ内容です。
無添加・国産をおすすめする理由
無添加とは保存料や着色料などを使わないことです。添加物は少量でも体調に影響する場合があるため、できるだけシンプルな原材料のものを選ぶと安心です。国産は原材料の産地や製造過程が分かりやすく、品質管理がしっかりしている商品が多い点が利点です。たとえば「鶏ささみ」「馬肉」「鮭」など、素材が明確に書かれている商品は選びやすいです。
本章の読み方
まずは原材料表示と産地表記の見方を確認してください。次章では選ぶときの具体的なチェックポイントを挙げます。愛犬の年齢やアレルギーを考慮することが大切ですので、購入前に獣医師と相談することもおすすめします。
選ぶときのチェックポイント
1. 原材料はできるだけシンプルに
原材料欄が短く、主原料が単一食材(例:鶏肉、牛肉、白身魚のみ)と明記されている商品を選んでください。短い表記は不要な添加物が少ない目安になります。
2. 添加物が不使用であること
保存料・着色料・香料・酸化防止剤などを使っていないと明記されたものを選びましょう。皮膚のトラブルや消化不良が起きにくくなります。
3. 産地・製造情報の確認
国産だけでなく、原材料の産地や製造場所がはっきり書かれている商品は安心感があります。産地が不明なものは避けたほうが安全です。
4. 栄養バランスと用途に合わせて
たんぱく質は筋肉維持に重要、脂肪はエネルギー源です。体重管理中やシニア犬には高タンパク・低脂肪の素材が向きます。腎臓病などの持病がある場合は、たんぱく質量の調整が必要になることがあるため獣医に相談してください。
5. アレルギーや個体差への配慮
特定の食材でアレルギーがある場合は原材料名を細かく確認し、疑わしいものは避けてください。まずは少量を試し、体調を観察すると安心です。
6. 実用的なチェック
消費期限・開封後の保存方法、パッケージの小分けができるかも確認しましょう。小袋で試せる商品は失敗が少なく済みます。
おすすめの探し方
まずはキーワード検索から始める
楽天やYahoo!ショッピングなどで「無添加」「国産」「総合栄養食」「小型犬用」「シニア犬用」などのキーワードで検索します。メーカー名や「サンプル」「お試し」も入れると失敗が減ります。
商品ページで必ず確認すること
- 原材料欄:具体的な素材名が書かれているか確認します(例:鶏肉、さつまいも)。
- 成分表:たんぱく質・脂質・粗繊維・カロリーを見て、愛犬の年齢や体型に合うか判断します。
- 表示ラベル:「総合栄養食」や「無添加」の根拠が明記されているかを確認します。
- 賞味期限・保存方法・内容量もチェックします。
小型犬・シニア犬向けの探し方
小型犬は粒の大きさや硬さを確認します。小粒ややわらかめ、ふやかして与えやすいタイプが便利です。シニア犬は消化に配慮した低脂肪・高消化性の表記を参考にします。
口コミ・販売元の確認
レビューで実際の食いつきや体調変化の報告を見ます。公式サイトやメーカー情報で原料の産地や製造方法が公開されていると安心です。返品ポリシーや小分けの試供品がある商品は試しやすいです。
実店舗での探し方
店員さんに相談して試供品やサンプルをもらい、実際の粒の大きさや香りを確かめます。心配なら少量購入で様子を見てください。
与えるときの注意
量の目安
おやつは1日の総カロリーの約1割を目安にします。例えば1日2,000kcalの方なら約200kcalです。小さなお子さんや活動量が少ない方は目安をさらに減らしてください。おやつで1回分を決めるときは、個包装やスプーン1杯などわかりやすい単位で管理します。
初めての素材は少量から
初めて食べる食材やアレルギーの疑いがある場合は、ごく少量から始めて様子を見ます。子どもやペットに与える場合は、24〜48時間は体調(発疹、嘔吐、下痢、呼吸の変化)を観察してください。異常が出たらすぐ中止し、必要なら医師や獣医師に相談します。
保存と衛生
開封後は湿気と酸化を避けて密閉保存します。乾燥剤や密閉容器を使い、直射日光や高温多湿を避ける場所に保管してください。ナッツや油脂が多いおやつは冷蔵保存で風味を保てます。賞味期限やにおい、見た目に変化があれば使わないでください。
与え方の工夫
おやつは食事の補助やご褒美として使います。食事の量を調整して総カロリーを超えないようにします。子どもやペットには喉に詰まらせない大きさに切り、与えるときはそばで見守ります。習慣化させるために時間を決め、だらだら食べさせないようにしましょう。