目次
はじめに
「老犬がご飯は食べないのに、おやつだけは食べるのはなぜ?」
「おやつを食べられるなら、体調はそれほど心配しなくても大丈夫?」と気になっていませんか。
いつものドッグフードは匂いを嗅ぐだけで残すのに、好きなおやつを見せるとすぐに口にする姿を見ると、単なる好き嫌いなのか、体調に原因があるのか判断に迷いますよね。
この記事では、老犬がご飯を食べずにおやつだけを食べる主な原因、確認したいポイント、自宅でできる対処法、動物病院へ相談する目安まで、順を追って説明していきます。
老犬がご飯を食べないのにおやつは食べる原因は?
老犬がおやつは食べるのに普段のご飯を残す場合は、食欲そのものが落ちているのか、フードだけを選んで食べていないのかを確認する必要があります。
まずはおやつを食べられる状態だけで「食欲はある」と判断せず、普段のフードへの反応や食べにくそうな様子を確認しましょう。
おやつは食べられても食欲が落ちている場合がある
おやつを食べていても、普段のご飯をほとんど食べない場合は、食欲そのものが落ちている可能性があります。
好きなおやつなら少量は口にできても、いつもの食事を食べ切るほどの食欲がないこともあるため、1日の食事量が普段より減っていないか確認してみましょう。
数回の食事で続けてフードを残している場合は、おやつを食べているから大丈夫と考えず、普段の食事をどのくらい食べられているかを見ることが大切です。
フードの味や香りに飽きて選り好みしている場合がある
おやつは食べるのに普段のフードだけを残す場合は、フードの味や香りに飽きて、好みのものを選んで食べていることもあります。
いつものフードには口をつけないのに、おやつを出すとすぐに食べるようであれば、それぞれに対する反応の違いを確認してみましょう。
こうした状態が続いている場合は、食欲がまったくないのではなく、食べたいものを選んでいる可能性も考えられます。
老化による嗅覚低下や口の違和感が影響している場合がある
老犬になると嗅覚が少しずつ衰え、以前よりフードの香りを感じにくくなったことで、食事への反応が弱くなることがあります。
また、歯や歯ぐき、口の中に違和感があると、硬いフードを噛みにくく感じて残してしまうこともあります。
フードの匂いを嗅ぐだけで離れる、口に入れてすぐに出す、噛みにくそうにしているなどの変化がないか、普段の食べ方もやさしく見守ってみましょう。
老犬がおやつは食べるのにご飯を食べないときに確認すること
老犬がおやつは食べるのにご飯を食べないときは、食べないことだけでなく、普段と違う体調変化がないかを確認することが大切です。
食事量の変化が一時的なのか、体調や食べにくさが続いているのかを判断するため、具体的な変化を順番に確認していきます。
急に食べなくなった場合は体調の変化を確認する
昨日まで普段どおり食べていたのに、急にご飯を残すようになった場合は、食事量だけでなく元気や行動にも変化がないか確認してみましょう。
食器の前までは行くのに食べない、1食分をほとんど残すといった状態が突然見られたときは、いつ頃から食べなくなったのか記録しておくと変化を把握しやすくなります。
急に食事量が減った状態が続いている場合は、一時的な食べ残しと考えず、普段と違う様子がないか丁寧に見てあげることが大切です。
元気や水分摂取量に変化がないか確認する
ご飯を食べないときは、普段と比べて元気がなくなっていないか、水を飲む量が減っていないかも確認しましょう。
寝ている時間が明らかに増えた、歩きたがらなくなった、水をほとんど飲まなくなったといった様子があれば、食欲以外にも変化が出ている可能性があります。
食べた量だけを見るのではなく、その日の水分摂取量や過ごし方も含めて、いつもと違うところがないか見てあげましょう。
口を気にする様子や食べにくそうな状態がないか確認する
ご飯を食べるときにフードを口から落とす、片側だけで噛む、何度も口元を気にするといった様子がないか確認してみましょう。
フードを口に入れてもすぐに出したり、硬い粒だけを残したりする場合は、歯や歯ぐきなど口の中に違和感がある可能性があります。
食事中の様子をよく見ながら、以前と比べて噛みにくそう、飲み込みにくそうといった変化が続いていないか確認することが大切です。
体重減少が続いていないか確認する
ご飯を食べない状態が続いている場合は、体重が減っていないか定期的に測って確認しましょう。
普段の体重と比べて少しずつ減少しているようであれば、必要な食事量を十分に取れていない可能性があります。
1回の測定だけで判断するのではなく、できるだけ同じ体重計を使って記録を残し、数日から数週間の変化を見ていくと体重の減少にも気づきやすくなります。
老犬がご飯を食べないときに試したい対応
老犬がご飯を食べないときは、食事の香りや硬さ、形状を見直し、食べやすい状態に調整してみましょう。
おやつで食事を代用し続けるのではなく、普段のご飯を食べる習慣を整えることも大切です。
ご飯の香りを立たせて食欲を刺激する
ご飯の匂いへの反応が弱くなっている場合は、ドライフードを人肌程度のぬるま湯でふやかし、香りを立たせてから与えてみましょう。
フードを温めることで香りを感じやすくなり、嗅覚が衰えてきた老犬でも食事に興味を示してくれることがあります。
まずは少量のぬるま湯から試し、いつもより食べやすそうにしているか様子を見てあげてください。
フードの硬さや形状を食べやすく調整する
硬いドライフードを食べにくそうにしている場合は、ぬるま湯でふやかして柔らかくすると食べやすくなることがあります。
粒が大きくて口に入れにくそうであれば、愛犬が無理なく食べられる大きさにしてから与えてみましょう。
調整したあとは、フードを口から落とさず食べられているか、噛みにくそうな様子がないかも確認してあげることが大切です。
おやつで代用し続けずご飯を食べる習慣を整える
ご飯を残すたびにおやつを与えていると、「ご飯を食べなくてもおやつがもらえる」と覚え、ますます普段の食事を食べなくなることがあります。
まずはいつものご飯を決めた時間に用意し、実際にどのくらい食べられたのか確認してみましょう。
おやつを与える場合も、ご飯の代わりとして食事を補い続けるのではなく、普段の食事に影響しない範囲にとどめることが大切です。
老犬がおやつしか食べないときに避けたい対応
老犬がおやつしか食べないときは、食べないことを理由におやつだけを与え続けたり、無理にご飯を食べさせたりしないことが大切です。
避けたい対応を確認し、老犬が落ち着いて食事を取れる状態を整えましょう。
食べないからとおやつだけを与え続けない
ご飯を残すたびにおやつを追加していると、おやつでお腹が満たされ、普段のご飯をさらに食べなくなってしまうことがあります。
食べてくれないと心配になりますが、その都度おやつで不足分を補うのは避け、まずは普段のご飯をどのくらい食べられているか確認しましょう。
おやつを与える場合も、ご飯の代わりとして続けて与えないことが大切です。
無理に食べさせようとして負担をかけない
ご飯を食べないと心配になりますが、口を開けてフードを入れたり、口元へ何度も押し付けたりして無理に食べさせるのは避けましょう。
嫌がっている状態で食べさせようとすると、食事そのものを嫌がったり、落ち着いて食べられなくなったりすることがあります。
食べない状態が続く場合は無理に口へ入れず、普段との食べ方の違いや体調の変化を確認してあげることが大切です。
老犬がご飯を食べないときに動物病院へ相談する目安
老犬がご飯を食べないときは、食べない期間だけでなく、元気や体重の変化、嘔吐・下痢などの症状が出ていないかを確認することが大切です。
嘔吐や下痢など他の症状がある場合も、自宅で様子を見続けず受診を検討してください。
数日間ご飯を食べない状態が続いている
ご飯をほとんど食べない状態が2〜3日続いている場合は、自宅だけで原因を判断せず、動物病院へ相談しましょう。
おやつを少し食べられていても、普段のご飯をほとんど口にしていなければ、必要な食事量を十分に取れていない可能性があります。
受診するときは、いつから食べなくなったのか、1日にどのくらい食べられたのかを記録しておくと、状況を伝えやすくなります。
元気消失や体重減少などの変化がある
ご飯を食べないだけでなく、寝ている時間が増えた、歩きたがらないなど、普段より元気がない様子が見られる場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
また、食事量の減少とともに体重も少しずつ減っている場合は、そのまま様子を見続けないことが大切です。
いつ頃から元気がなくなったのか、体重が何kgからどのくらい減ったのかを記録しておくと、受診時に状況を伝えやすくなります。
嘔吐や下痢など他の症状が出ている
ご飯を食べない状態に加えて嘔吐や下痢が見られる場合は、食欲が戻るまで自宅で待たず、動物病院へ相談しましょう。
特に嘔吐や下痢を繰り返している場合は、食事を取れない状態と重なって体調が悪化することもあるため、早めの対応が大切です。
嘔吐や下痢が始まった時間や回数、最後に食事を取った時刻などを記録しておくと、受診時にも伝えやすくなります。
まとめ
老犬がご飯を食べないのにおやつは食べるときは、単なる好き嫌いと決めつけず、普段との違いをゆっくり確認してあげることが大切です。
元気や水分摂取量、体重、食べ方などを見ながら、フードをふやかして香りや硬さを調整するなど、無理なく食べられる工夫を試してみましょう。
また、食べないからとおやつだけで補ったり、無理に食べさせたりするのは避けます。
ご飯を食べない状態が数日続く場合や、元気がない、体重が減っている、嘔吐や下痢がある場合は、長く様子を見ずに動物病院へ相談してください。