目次
はじめに
「老猫が急にちゅーるしか食べなくなったけれど、このまま様子を見ても大丈夫?」
「いつものキャットフードは残すのに、ちゅーるだけ食べるのは年齢のせい?」と心配になっていませんか。
今まで食べていたドライフードやウェットフードに口をつけず、ちゅーるを出したときだけ食べる状態が続くと、何を与えればよいのか、動物病院へ連れて行くべきなのか迷いますよね。
この記事では、老猫がちゅーるしか食べなくなる原因、動物病院へ行く目安、自宅でできる対処法、総合栄養食との違いを順を追って説明していきます。
老猫がちゅ~るしか食べなくなった主な原因は?
老猫がちゅ~るしか食べなくなった場合は、単なる好き嫌いだけでなく、加齢による食欲や嗅覚の変化、口の痛みなどが関係していることがあります。
ここでは、老猫がちゅ~るしか食べなくなる主な原因を順に説明します。
加齢による食欲や嗅覚の変化
老猫は年齢を重ねるにつれて食欲が落ちたり、嗅覚が衰えてフードの香りを感じにくくなったりすることがあります。
そのため、これまで食べていたドライフードにはあまり反応せず、香りが強く舐めやすいちゅ~るを好んで食べることもあります。
以前より食事量が減っていないか、フードの匂いを嗅いでも食べようとしない様子がないか確認してみましょう。
口内炎や歯周病など口のトラブル
口内炎や歯周病などで口の中に痛みがあると、硬いフードを噛むのを嫌がり、柔らかく舐めて食べられるちゅ~るを選ぶことがあります。
食事中に口を気にする、フードを口から落とす、片側だけで噛むといった様子がないか確認してみてください。
このような変化が見られる場合は、口の痛みや違和感によって普段のフードが食べにくくなっている可能性があります。
腎臓病など病気が隠れている可能性
老猫が急に普段のフードを食べなくなった場合は、腎臓病などの病気が原因で食欲が落ちている可能性もあります。
ちゅ~るは食べていても、普段より食事量が少ない状態が続いているときは、単なる好き嫌いと決めつけずに様子を見ることが大切です。
水を飲む量や尿量の変化、嘔吐、体重減少なども見られる場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
ちゅ~るの嗜好性に慣れてしまったケース
ちゅ~るを頻繁に与えていると、その味や香りを気に入り、普段のフードを残してちゅ~るを待つようになることがあります。
フードを食べないたびにちゅ~るを追加していると、「待っていればちゅ~るがもらえる」という食べ方につながることもあります。
体調や口の状態に気になる変化がない場合は、ちゅ~るを与える回数やタイミングを一度見直してみましょう。
老猫がちゅ~るしか食べないときは病院へ行くべき?
老猫がちゅ~るしか食べない場合、すぐに動物病院を受診したほうがよいケースと、短時間であれば様子を見られるケースがあります。
ここでは、すぐに受診したほうがよい症状と様子を見られるケース、受診を迷ったときの判断ポイントを説明します。
すぐに受診したほうがよい症状
ちゅ~るしか食べない状態に加えて、何度も吐く、ぐったりして動かない、水も飲めないといった症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
また、呼びかけへの反応が弱い、立つことができない、呼吸が苦しそうなど、普段とは明らかに違う様子が見られる場合は、時間を置かずに受診することが大切です。
老猫は体調が変化しやすいため、食欲だけでなく元気や呼吸などにも異変がないか確認してください。
様子を見てもよいケース
ちゅ~る以外のフードも少量は食べられ、水を飲めていて、元気や排泄にも普段と大きな変化がなければ、少し様子を見ながら状態を確認できる場合があります。
その間は、食べた量や水を飲んだ量、嘔吐の有無、尿や便の状態などをこまめに確認しておきましょう。
食事量がさらに減ったり、元気がなくなったりした場合は、そのまま様子見を続けず動物病院へ相談してください。
受診を迷ったときの判断ポイント
受診するべきか迷ったときは、いつからちゅ~るしか食べていないのか、1日にどのくらい食べられているのか、元気や排泄に変化がないかを確認します。
老猫の場合は「ちゅ~るを食べているから大丈夫」と考えるのではなく、普段と比べて食事量がどのくらい減っているか、その状態が続いていないかを見ることが大切です。
自宅で判断するのが難しいときは、猫の年齢や食べた量、症状が始まった時期などを伝え、動物病院へ相談してみましょう。
老猫がちゅ~るしか食べないときの対処法
老猫がちゅ~るしか食べないときは、急にちゅ~るをやめるのではなく、まず食べられるものを確保しながら食事内容を調整します。
ここでは、老猫がちゅ~るしか食べないときに試したい対処法を順に説明します。
まずは食べられるものを優先する
老猫が普段のフードを食べないときは、急にちゅ~るを取り上げるのではなく、まずは食べられるものを口にしてもらうことを優先しましょう。
フードを食べないからとちゅ~るまで控えてしまうと、1日に食べられる量がさらに減ってしまうことがあります。
何をどのくらい食べたのかを確認しながら、食事をまったく取れない状態が続かないようにすることが大切です。
フードを温める・ふやかすなど食べやすく工夫する
普段のフードを食べない場合は、人肌程度に温めて香りを立たせたり、ぬるま湯でふやかして柔らかくしたりすると、口にしてくれることがあります。
ドライフードは中心まで十分に柔らかくし、噛みにくそうな様子があれば、さらに潰して食べやすい状態にしてみましょう。
一度にたくさん出すのではなく、まずは少量をお皿に入れ、無理なく食べられるか確認してみてください。
ちゅ~るに総合栄養食を少しずつ混ぜる
ちゅ~るだけを食べる場合は、食べ慣れているちゅ~るに総合栄養食を少量混ぜ、食べてくれるか様子を見る方法もあります。
最初から総合栄養食を多く混ぜると食べなくなることがあるため、まずは少量から始め、食べられる範囲で少しずつ割合を増やしていきましょう。
混ぜた途端に食べなくなった場合は無理に増やさず、食べられていた割合まで戻して様子を見ます。
無理に食べさせず獣医師に相談する
老猫が食べない状態が続いているときは、口を無理に開けてフードを押し込むのではなく、食べた量や体調を確認したうえで獣医師に相談しましょう。
特に、普段より食事量が明らかに減っている、ちゅ~るも食べなくなった、嘔吐や元気の低下が見られる場合は、早めに相談することが大切です。
受診するときは、いつから食べなくなったのか、1日に食べた量、飲水量や排泄の様子などを伝えられるようにしておくとよいでしょう。
ちゅ~るだけで大丈夫?総合栄養食ちゅ~るとの違いを知っておこう
ちゅ~るには、おやつとして与える通常タイプと、食事として必要な栄養を摂取できるよう設計された総合栄養食タイプがあります。
ここでは、2つの違いや老猫への選び方、ちゅ~るだけの食生活で起こりやすい栄養不足について説明します。
通常のちゅ~ると総合栄養食ちゅ~るの違い
通常のちゅ~るは主におやつとして楽しむための商品で、これだけで1日に必要な栄養をすべて補えるようには作られていません。
一方、総合栄養食ちゅ~るは、適切な量と水を一緒に与えることで、猫に必要な栄養をバランスよく摂取できるよう設計されています。
同じちゅ~るでも役割は異なるため、パッケージに記載された「おやつ」「総合栄養食」などの表示を確認して選びましょう。
老猫にはどちらを与えるべき?
老猫がちゅ~るを食事として食べる場合は、おやつタイプだけに偏らず、年齢に対応した総合栄養食を選ぶことが基本です。
ただし、総合栄養食であれば好きなだけ与えてよいわけではないため、パッケージに記載された対象年齢や1日の給与量を確認しましょう。
病気などで食事制限をしている場合は、自己判断でフードを切り替えず、獣医師に相談してから選ぶと安心です。
ちゅ~るだけの食生活で起こりやすい栄養不足
通常のちゅ~るだけを主食として与え続けると、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、猫に必要な栄養素を十分に摂取できない可能性があります。
必要な栄養やエネルギーが不足した状態が続けば、体重が減ったり、筋肉量が落ちたりすることにもつながります。
そのため、通常のちゅ~るだけで食事を済ませるのではなく、総合栄養食を中心に必要な食事量を確保することが大切です。
老猫がちゅ~るしか食べなくなったときによくある質問
老猫がちゅ~るしか食べなくなると、「数日ならちゅ~るだけでも大丈夫なのか」「総合栄養食タイプなら主食として続けられるのか」と迷うことがあります。
ここでは、老猫の食事について特に迷いやすい3つの疑問に答えます。
ちゅ~るだけでも数日は問題ありませんか?
通常のちゅ~るは主におやつとして作られているため、数日間であっても主食として与え続けることはおすすめできません。
必要なエネルギーや栄養素を十分に摂取できず、食事量そのものが不足してしまう可能性があるためです。
老猫が通常のちゅ~るしか食べない状態が続いている場合は、「数日なら大丈夫」と様子を見続けず、早めに獣医師へ相談しましょう。
総合栄養食ちゅ~るだけで生活できますか?
総合栄養食ちゅ~るは、適切な量と水を一緒に与えることで、猫に必要な栄養をバランスよく摂取できるように作られています。
ただし、老猫が1日に必要な量を実際に食べられているか、対象年齢に合った商品かどうかをパッケージで確認することが大切です。
必要な量を食べられない状態が続いている場合や、病気などで食事制限が必要な場合は、総合栄養食であっても獣医師に相談しましょう。
急に何も食べなくなった場合はどうすればよいですか?
老猫がちゅ~るを含めて急に何も食べなくなった場合は、長時間そのまま様子を見続けず、当日中を目安に動物病院へ相談しましょう。
水も飲めない、何度も吐く、ぐったりしている、呼びかけへの反応が弱いといった症状がある場合は、より早めの受診が必要です。
受診するときは、最後に食べた時間や量、水を飲めているか、嘔吐や排泄に変化がないかを伝えられるようにしておくとよいでしょう。
まとめ
老猫がちゅ~るしか食べなくなったときは、単なる好き嫌いと考えず、まずは食事量や元気、体重などに変化がないか確認しましょう。
加齢による変化だけでなく、口の痛みや体調不良が隠れていることもあります。
食べられるうちは無理にちゅ~るを取り上げず、食事量を確保しながら、少しずつ食べやすい方法を探してみてください。
また、食事として与える場合は、おやつタイプだけに偏らず「総合栄養食」かどうかも確認しておくことが大切です。
食事量が減った状態が続く場合や、嘔吐や元気の低下などが見られる場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
普段の食べ方や様子を見ながら、愛猫に合った食事を続けていけるようサポートしてあげてください。