目次
はじめに
「子犬に何をおやつとしてあげたらよいか分からない」「いつから、どのくらい与えていいの？」と悩んでいませんか？この章では、本記事の目的と読み方をやさしくご案内します。
- 目的：子犬に安全で栄養バランスのよいおやつを選べるように、基本知識から具体的な商品・手作りレシピまで幅広く解説します。
- 対象：初めて子犬を迎えた方、既におやつを与えているけれど見直したい方、手作りに挑戦したい方に向けています。
- 本記事で学べること：月齢別の与え方、種類ごとの特徴（栄養補助・デンタルケアなど）、人気商品例、選び方の注意点、簡単レシピ、よくある質問への回答。
おやつは栄養の補助やしつけの大切な道具です。与えすぎや誤った種類は消化不良や肥満につながりますので、獣医師の意見を参考にしながら、この記事を活用してください。次の章から、月齢ごとのポイントや具体的なおすすめを順にご紹介します。
子犬のおやつはいつから与えていい？月齢別のポイント
子犬におやつを与え始める目安は、生後2〜3か月頃が一般的です。ただし、まず主食のドライフードやウェットフードをしっかり食べられるようになってから始めてください。歯や消化器官が未発達なため、やわらかく小さめのものから試すと安心です。
生後0〜2か月（母乳・授乳期）
この時期は母乳やミルク、移行食が中心です。おやつは基本的に不要で、消化に負担をかけないようにします。
生後2〜3か月（離乳後まもない時期）
主食を自力で食べられるようになれば、やわらかいトリートを少量から始めます。小さく砕くか小粒タイプで与えてください。
生後3〜6か月（乳歯から永久歯への生え変わり）
歯が生え替わる時期です。少し固めのおやつやデンタルケア用のやわらかめの歯磨きおやつを試せます。噛み砕ける硬さを選び、のどに詰まらせない大きさにして下さい。
生後6か月以降（成長期）
あごや歯が強くなります。噛む力に合わせて硬めの噛むおやつを取り入れても良いですが、骨や非常に硬いものは避けましょう。
■ 与え方の注意（共通）
- おやつは1日の総カロリーの目安として10％以内に抑えます。
- 新しいおやつは少量から与え、3日ほど様子を見てください。
- アレルギーや下痢、嘔吐が見られたら中止し、獣医に相談します。
- 人間の食品（チョコレート、ぶどう、玉ねぎ、キシリトール含有のガムなど）は与えないでください。
この章を参考に、子犬の様子をよく観察しながら無理なくおやつを取り入れてください。
子犬におすすめのおやつの種類と特徴
栄養補助系おやつ
チーズ、ボーロ、子犬用ビスケットなどが該当します。カルシウムやオリゴ糖、ビタミンを補いやすく、成長期の栄養サポートに向きます。与えるポイントは少量ずつ与えることと、成分表示で糖分や塩分が多くないか確認することです。例：小さくちぎって朝のフードに混ぜるなど。
デンタルケア系おやつ
歯の生え変わり時期にはデンタルガムや噛めるおもちゃ系がおすすめです。噛むことで歯ぐきを刺激し、歯垢の付着を減らす助けになります。硬さは子犬の歯の強さに合わせて選び、飲み込まない大きさを目安にしてください。使用時は目を離さず、破片が出たら取り上げます。
無添加・低アレルゲン系おやつ
保存料や着色料を使っていない商品や、牛・小麦・大豆などアレルゲンが少ない原料を使ったものが人気です。原材料がシンプルな分、成分確認がしやすくアレルギー対策に役立ちます。初めて与えるときは少量で様子を見てください。
ごほうび・しつけ用おやつ
しつけ用には小粒で低カロリー、短時間で食べられるものが適します。トレーニングのテンポを落とさずに使えるため、集中力を維持したまま褒めやすくなります。回数が増えるため、1日の総カロリーに注意して調整してください。
共通の注意点
原材料表示を確認し、年齢に合った硬さ・大きさを選びます。与えすぎは肥満や消化不良の原因になるため、1日の目安量を守り、体調変化があれば獣医に相談してください。
人気の子犬用おやつランキング・おすすめ商品例
はじめに
ここでは、用途別に人気が高い子犬用おやつをランキング形式で紹介します。年齢・目的に合わせて選びやすいよう、特徴と与え方の目安、注意点も付けています。
1位：ボーロ系（小粒）
- 特徴：やさしい甘さで小粒。初めてのおやつやご褒美に向く。
- メリット：咀嚼が少なく与えやすい。低カロリーのものが多い。
- 与え方目安：1回1〜3粒をトレーニング時に。成犬の給与量に換算せず調整する。
- 注意点：砂糖や添加物が多いものは避ける。
2位：チーズキューブ
- 特徴：風味が良くカルシウム補給になる小粒タイプ。
- メリット：嗜好性が高くしつけでの集中力アップに有効。
- 与え方目安：少量で満足するため1回1個〜2個。
- 注意点：乳製品で下痢しやすい子は注意する。
3位：やわらかビスケット・クッキー
- 特徴：歯や消化器にやさしい柔らかさ。
- メリット：噛みやすく幼犬期に使いやすい。
- 与え方目安：割って使うとカロリー管理しやすい。
- 注意点：硬めは避け、成分表示で油分や糖分を確認する。
4位：ささみスティック（高たんぱく・低脂肪）
- 特徴：タンパク質が豊富で嗜好性が高いスティックタイプ。
- メリット：トレーニングのご褒美に最適。
- 与え方目安：1本を細かくちぎって褒める回数を増やす。
- 注意点：塩分や調味料の少ない無添加タイプを選ぶ。
5位：無添加ジャーキー
- 特徴：素材そのままの風味で保存料不使用のもの。
- メリット：素材本来の栄養が摂れる。
- 与え方目安：小さく切って間食に少量。
- 注意点：硬さや塩分、保存状態を確認する。
6位：デンタルガム（子犬用）
- 特徴：噛むことで歯の健康をサポートする専用ガム。
- メリット：噛む習慣で歯垢の付着を抑える効果が期待できる。
- 与え方目安：パッケージの年齢・サイズ表記に従う。
- 注意点：誤飲防止のため監視して与える。噛み砕ける素材か確認する。
選び方のポイント
- 原材料が短くシンプルか確認する。添加物や糖分・塩分が少ないものを選ぶ。
- 年齢表示とサイズ表示を必ず確認する。
- カロリーを把握し、総摂取エネルギーの一部として管理する。
以上を参考に、子犬の個性や健康状態に合わせて選んでください。
おやつの選び方と与え方の注意点
基本の考え方
月齢・体格・体調に合ったおやつを選びます。成長期の子犬は硬すぎるものや大き過ぎるものを避け、噛み切れる柔らかさや適切なサイズを優先してください。
成分とカロリーの確認
パッケージの成分表示とカロリーを必ず確認します。たんぱく質・脂肪・繊維のバランスを見て、糖分や添加物が多いものは控えめに。おやつの総カロリーは1日の食事の10％以下を目安にしましょう。
アレルギー・初めての食材
アレルギーの有無を考慮し、初めて与える食材は少量ずつ試します。2〜3日ほど様子を見て下痢や嘔吐、かゆみが出ないか確認してください。疑わしい場合は与えるのをやめて獣医に相談します。
しつけ用やご褒美の与え方
しつけ用は一口サイズの低カロリー品を少量ずつ使います。ご褒美は小さく割って回数を増やすと満足感を保ちながら過剰摂取を防げます。
誤飲・窒息の予防
骨や硬いガム、直径の大きいジャーキーは誤飲や歯の破損の原因になります。噛む力が未熟なうちは柔らかめのおやつや小分けにした形状を選んでください。
その他の注意点
持病や体重管理が必要な場合は獣医の指示に従います。保存方法も確認し、湿気や酸化で品質が落ちないよう密閉して保管してください。
自宅で作れる！子犬用手作りおやつレシピ
1）米粉のカリカリおやつ（無添加・ヘルシー）
材料（小型犬用・約20枚）
- 米粉 80g
- バナナ 1/2本（つぶす）
- 茹でた鶏胸肉またはチキンブロス 30〜40ml
- 卵 1個（小さめなら1/2でも可）
作り方
1. ボウルでバナナをつぶし、卵とチキンブロスを混ぜます。
2. 米粉を加え、耳たぶくらいの固さになるまで混ぜます。水分は調整してください。
3. 薄く伸ばして型で抜くか小さく切り、170℃のオーブンで15〜20分、表面が乾くまで焼きます。
ポイント・アレンジ
- 砂糖や塩は不要です。蒸したさつまいもやすりおろしたにんじんを混ぜても栄養的に良いです。
- 焼き時間は厚みにより調整してください。カリッとさせたい場合は低温でさらに10分ほど乾燥焼きします。
保存と与え方
- 冷蔵で3〜4日、冷凍で1ヶ月が目安です。おやつは1日の総合カロリーの10％以内に抑えてください。
2）ささみジャーキー（素材そのままの安心おやつ）
材料
- 鶏ささみ 100〜200g
作り方
1. ささみは薄く（3〜5mm）にスライスします。
2. オーブンを100〜120℃に予熱し、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
3. 1.5〜2時間じっくり乾燥させ、完全に火が通り水分が抜けるまで焼きます。途中で裏返すとムラが減ります。
ポイント
- 塩・調味料は絶対に使わないでください。フライパンで短時間だと内部が生焼けになることがあるため、低温でじっくり焼くことをおすすめします。
- 鶏にアレルギーがある場合は、白身魚や牛・鹿肉などに替えてください。
注意点（共通）
- 食材アレルギーの有無を必ず確認してください。初めて与える食材は少量から様子を見ます。
- 加熱不足は食中毒の原因になります。中心まで十分に加熱してください。
- 玉ねぎ、にんにく、ねぎ、ぶどう、チョコレート、キシリトールは犬に有害なので使わないでください。
- 不安がある場合や子犬が生後間もない場合は、獣医師に相談してください。
子犬のおやつQ&A（よくある質問）
Q1：人間用のおやつは与えていいですか？
基本的にNGです。塩分や糖分、添加物が多く胃腸障害や中毒の原因になります。チョコレートやキシリトール、タマネギなどは特に危険です。必ず犬用を選んでください。
Q2：おやつはいつから与えられますか？
離乳後、獣医師の許可があれば少量から始められます。生後2～3ヶ月頃から、小さく柔らかいおやつで様子を見ながら与えましょう。
Q3：与える頻度や量の目安は？
おやつは主食の補助です。一日の総カロリーの約10％を目安にし、与えすぎないようにします。
Q4：アレルギーや原材料の注意点は？
原材料表示を必ず確認してください。牛肉や乳製品でアレルギーが出る子もいます。初めての種類は少量で試し、異常が出たら中止して獣医師に相談します。
Q5：誤って人間用を食べたらどうする？
中毒が疑われる場合はすぐに獣医へ連絡してください。嘔吐・下痢・ぐったり・けいれんなどの症状が出たら緊急です。
Q6：しつけ用と日常用のおやつはどう使い分ける？
しつけ用は小さくて嗜好性の高いものを短時間で与え、日常用はカロリー控えめで栄養補助のものを選びます。
Q7：歯や噛む習慣への配慮は？
噛みやすい硬さのものを選び、丸飲み防止の大きさに切るなど工夫してください。長時間噛むタイプは歯の健康に役立ちますが、監視下で与えます。
どの質問にも共通する大切なことは、バランスの良い食事と十分な水分補給を前提にすることです。