はじめに
「犬の様子がいつもと違うけれど、朝まで待っても大丈夫?」
「夜間でもすぐ動物病院へ連れて行ったほうがいい症状は?」と不安になっていませんか。
急にぐったりして動かなくなったり、呼吸が苦しそうだったりすると、かかりつけの動物病院が閉まっている時間でも、救急を受診するべきか迷ってしまいますよね。
この記事では、犬をすぐ病院へ連れて行きたい症状と、夜間・救急受診を判断するときの目安、自宅で確認しておきたい点を紹介します。
犬にこんな症状があれば夜間でもすぐ病院へ

犬の体調が急に悪くなったときは、翌朝まで待たずに夜間でも動物病院へ連絡したほうがよい症状があります。
ここでは、夜間や休日でも早めの受診を検討したい症状を具体的に説明します。
呼吸が苦しそう・舌や歯ぐきの色がおかしい
口を開けたまま苦しそうに呼吸している、胸やお腹を大きく動かしている場合は、夜間でも動物病院へ連絡します。
安静にしていても呼吸が速い状態が続く場合や、舌・歯ぐきが青紫色や白っぽく見える場合も注意が必要です。
呼吸や粘膜の色に明らかな異常がみられたら、朝まで待たずに受診しましょう。
意識がない・反応が弱い・けいれんを繰り返す
呼びかけても反応しない、体を触っても反応が弱い場合は、夜間でも動物病院へ連絡します。
けいれんが5分以上続く、短時間に何度も繰り返す、けいれん後も意識が戻らない場合も緊急性が高い状態です。
発症した時刻やけいれんが続いた時間を確認し、速やかに受診しましょう。
立てない・歩けない・突然倒れた
急に立てなくなった、足に力が入らず歩けない、突然倒れた場合は、夜間でも動物病院へ連絡します。
数分で立てるようになっても、原因まで解消したとは限らないため注意が必要です。
無理に歩かせず安静にして、症状が始まった時刻や倒れる前後の様子を伝えられるようにしておきましょう。
お腹が急に膨らみ苦しそうにしている
短時間でお腹が膨らみ、落ち着かず動き回る、吐こうとしても吐けないといった様子がある場合は、夜間でもすぐに動物病院へ連絡します。
胃が大きく膨らんだり、ねじれたりしている場合は、短時間で状態が悪化することがあります。
お腹を押したり食べ物や水を無理に与えたりせず、そのまま受診しましょう。
大量に出血している・大きなけがをしている
傷口から血が流れ続け、ガーゼや布を当てても止まらない場合は、夜間でも動物病院へ連絡します。
清潔なガーゼや布で傷口を圧迫しながら受診しましょう。
交通事故や高い場所からの落下では、外傷が目立たなくても体内を損傷していることがあるため、無理に歩かせず、できるだけ体を動かさないように運びます。
危険なものを誤食・誤飲した可能性がある
危険なものを食べたり飲み込んだりした可能性がある場合は、症状がなくても動物病院へ連絡します。
食べた物の種類や量、時刻によって対応が変わるため、包装や容器があれば手元に用意しておきましょう。
自己判断で吐かせず、食べた物・量・時刻を伝えて獣医師の指示に従います。
尿が出ない・何度も排尿姿勢をとっている
何度も排尿姿勢をとっているのに尿が出ない、または数滴しか出ない状態が続く場合は、夜間でも動物病院へ連絡します。
尿道が詰まっていると時間の経過とともに状態が悪化することがあるため、朝まで様子をみるのは避けましょう。
最後に正常な量の尿が出た時刻を確認して受診します。
嘔吐や下痢は回数とほかの症状から緊急度を判断する
犬が嘔吐や下痢をした場合は、1回出たかどうかだけでなく、何度繰り返しているかや全身の様子もあわせて確認します。
ここでは、嘔吐や下痢がみられたときに緊急度を判断するポイントを説明します。
何度も吐く・水も飲めない場合は早めに受診する
短時間に何度も吐いている場合や、水を飲んでもすぐに吐いてしまう場合は、早めに動物病院を受診します。
嘔吐が続くと水分を十分に取れず、脱水が進むことがあるため注意が必要です。
吐いた回数や時刻、水を飲んだあとの様子を確認し、嘔吐を繰り返す場合は病院へ連絡しましょう。
血を吐く・血便や黒い便が出た場合は注意する
吐いた物や便に赤い血が混じっている、便全体が黒くタール状になっている場合は注意が必要です。
黒い便は、胃や小腸などから出血しているときにみられることがあります。
血の量だけで判断せず、吐いた物や便の色・量を確認して動物病院へ連絡しましょう。
ぐったりしている・反応が鈍い場合は受診を急ぐ
嘔吐や下痢に加えて、横になったまま動かない、呼びかけへの反応が弱い、立ち上がろうとしない場合は受診を急ぎます。
ぐったりしている場合は、嘔吐や下痢だけでなく全身状態が悪化している可能性もあります。
普段より明らかに元気がなく反応も鈍い場合は、朝まで待たずに動物病院へ連絡しましょう。
1回だけで元気や食欲がある場合は経過を確認する
嘔吐や下痢が1回だけで、その後は普段どおり元気や食欲がある場合は、症状を繰り返さないか様子をみます。
嘔吐や下痢が起きた時刻を記録し、その後の体調にも変化がないか確認しておくと安心です。
症状を繰り返したり元気や食欲がなくなったりした場合は、経過を伝えて動物病院へ相談しましょう。
朝まで様子を見るか迷ったときの判断ポイント
犬の症状が夜間に現れたときは、朝まで待ってよいのか、すぐに受診すべきなのか迷うことがあります。
飼い主だけでは緊急性を判断できない場合は、朝まで待たず夜間救急へ電話し、症状を伝えて受診の必要性を相談しましょう。
症状が時間とともに悪化していないか確認する
症状が出た時刻を確認し、その後に回数が増えたり、程度が強くなったりしていないか様子をみます。
最初は軽い症状でも、30分後や1時間後に明らかに悪化している場合は注意が必要です。
発症してからの変化を記録し、時間とともに悪くなっている場合は朝まで待たず動物病院へ連絡しましょう。
呼吸・意識・歩行・飲水が普段どおりか確認する
安静時の呼吸や呼びかけへの反応、自力で歩けるか、水を飲めるかを普段の状態と比べます。
呼吸が苦しそう、反応が弱い、立てない、水を飲めないといった変化がある場合は、状態が悪化している可能性があります。
普段どおりできていたことができない場合は、朝まで待たず動物病院へ連絡しましょう。
子犬・高齢犬は急な状態変化に注意する
子犬や高齢犬は、夜間に症状が出たあと短時間で状態が変化することがあります。
症状が軽く見えても、30分から1時間ごとを目安に、元気や反応などに変化がないか確認しておくと安心です。
横になったまま動かないなど普段と明らかに違う様子がみられたら、朝まで待たず動物病院へ連絡しましょう。
判断できない場合は夜間救急へ電話して相談する
朝まで様子をみてよいか迷う場合は、夜間救急を行っている動物病院へ電話で相談しましょう。
犬の年齢や体重、症状が始まった時刻、現在の様子や変化を伝えると、状況を確認してもらいやすくなります。
すぐに受診するよう案内された場合は、病院の指示に従って向かいましょう。
夜間・救急病院へ行く前に確認しておきたいこと
夜間・救急病院を受診するときは、犬の状態をできるだけ正確に伝えられるよう、受診前に必要な情報を整理しておくことが大切です。
ここでは、夜間・救急病院へ行く前に確認しておきたい項目を説明します。
犬の年齢・体重と症状が始まった時刻を確認する
受診前に犬の年齢と体重、症状が最初に現れた時刻を確認しておきます。
始まった時刻が分からない場合は、最後に普段どおりだった時刻と異変に気づいた時刻を整理するとよいでしょう。
確認した内容は、病院へ連絡するときや診察時に伝えます。
嘔吐や下痢の回数・内容を記録する
嘔吐や下痢があった場合は、症状が始まってからの回数や時刻を記録しておきます。
あわせて、吐いた物や便の色・状態、血が混じっていないかも確認しましょう。
受診までに症状が増えた場合も記録しておくと、診察時に経過を伝えやすくなります。
誤食した場合は食べた物・量・時刻を確認する
誤食や誤飲をした場合は、食べた物の種類や量、時刻をできる範囲で確認します。
量が分からないときは残っている量から推測し、包装や容器があれば商品名や内容量も確認しておきましょう。
包装や容器は可能であれば持参し、分かっている情報を病院へ伝えます。
病院へ連絡して受け入れ可能か確認する
夜間・救急病院へ向かう前に電話し、その時間帯に診療を受けられるか確認しておくと安心です。
夜間は診療時間内でも受け入れ状況が変わることがあるため、現在の症状を伝えたうえで受診できるか確認しましょう。
受け入れ可能であれば、病院から案内された受付方法に従って向かいます。
まとめ
犬の体調が急に悪くなったときは、呼吸が苦しそう、意識や反応がおかしい、立てない、けいれんを繰り返すなどの症状がないか確認することが大切です。
お腹が急に膨らんでいる、大量に出血している、危険なものを誤食した、尿が出ないといった場合も、朝まで待たず夜間・救急病院へ連絡します。
嘔吐や下痢では、回数だけでなく、水を飲めるか、血が混じっていないか、元気や反応が普段どおりかも確認してください。
受診するか迷った場合は自己判断で長時間様子をみず、犬の年齢・体重、症状が始まった時刻や経過を整理したうえで夜間救急へ電話し、受診の必要性を相談しましょう。